仮想通貨の海外取引所は危険?国内取引所の方がおすすめな3つの理由とは
仮想通貨を始めてみたいけれど、国内と海外取引所ではなにが違うの?
この記事では海外取引所と国内取引所を比較。仮想通貨取引を始めるなら、安心して利用できる国内取引所から始めましょう。
また、仮想通貨取引に慣れたら、海外取引所での取引も始めてみましょう。
仮想通貨の海外取引所とは?
仮想通貨の海外取引所というと有名なところには、Binance(バイナンス)、bybit(バイビット)、CryptoGT(クリプトジーティー)、FTX(エフティーエックス)、MEXC(MXC)、Gate.io(ゲート)、KuCoin(クーコイン)などなどがあります。
しかし、上記のような日本国内で無登録で暗号資産交換業を行っている仮想通貨業者には金融庁から警告がされ、規制される可能性もあるので注意が必要です。
海外取引所を利用すると、100倍以上のレバレッジがかけられるなどのメリットもありますが、日本円でギャンブル性の少ないトレードをする場合には国内の仮想通貨取引所で事足りるでしょう。
仮想通貨は海外取引所よりも国内取引所の方がおすすめな3つの理由
海外取引所のメリット、デメリットについて見てきましたが、仮想通貨のトレードを始めるなら、国内取引所のほうがおすすめです。その理由について以下の3つのポイントで詳しくみていきましょう。
- 国内取引所はサポート体制が万全で信頼度が高い
- レバレッジ2倍以上の取引はリスクが高いため
- 入金、出金の手間が多い
①国内取引所はサポート体制が万全で信頼度が高い
本記事でも世界第三位の取引高を誇る(2021年12月)FTXが日本人の新規口座開設受付をストップしていることを紹介しましたが、海外の取引所は突然日本人へのサポートをやめるリスクがあります。
一方で国内の取引所は日本語でのカスタマーサポートも充実しており、国内の利用者が多いことからインターネットで収集できる情報も豊富であるので、仮想通貨初心者の方には特におすすめできます。
②レバレッジ2倍以上の取引はリスクが高いため
2019年から政府は金商法で国内の仮想通貨取引所は個人向け取引の最大レバレッジを一律で2倍に定めました。これは、仮想通貨のなかに価格変動が大きいものが複数存在していることなどが理由です。
よって、2倍より大きいレバレッジを提供する海外取引所は、資産を大きく失うリスクが大きいといえます。トレードで最も重要なのは資金をすべて失わないことであるので、海外業者を利用したい人も国内取引所で力をつけてから海外へ挑戦するのがよいでしょう。
③入金、出金の手間が多い
海外の仮想通貨取引所は国内取引所と比較して入金、出金のハードルが高いため、初心者の方にはおすすめできません。以下に簡単に国内、海外取引所の代表的な入出金方法をまとめました。
表に載っている1番代表的な出金方法でも海外取引所から出金するためには国内の取引所で口座を持っている必要があるので、まずは国内取引所で口座を開設するのがよいでしょう。
海外取引所への仮想通貨の送金には各種取引手数料が無料なGMOコインがおすすめ。
おすすめの仮想通貨国内取引所5選
仮想通貨の取引所と聞くと海外の取引所をイメージするかもしれません。しかし、国内の取引所は銀行口座から日本円を入金して取引できるなど、優れた取引条件を提供する仮想通貨業者が多いです。
海外の取引所を検討する前に、まずは国内の取引所の取引条件をみて、自分のトレードスタイルにあった取引所を探してみましょう。以下では代表的な国内の仮想通貨取引所を5つ紹介します。
①Coincheck(コインチェック)
Coincheckは2020年の仮想通貨取引アプリでダウンロード数1位を取得するなど、日本人に最も親しまれている仮想通貨取引所の1つです。加えて取引手数料が無料であるというのも大きな魅力の一つ。
またCoincheckは金融庁に登録している仮想通貨交換業者のなかで最も取り扱い通貨数が多く、BTCやXRP、MONAなど17通貨もの仮想通貨が取引できます。最低注文数も少なく、500円から取引可能。
Coincheckは仮想通貨取引以外にも様々なサービスを提供しており、CoincheckでんきやCoincheckガスなどの生活インフラをCoincheckで契約することで、よりお得にビットコインが買えます。
②GMOコイン
GMOコインは2021年度のオリコン顧客満足度1位を誇る、GMOグループが運営する大手仮想通貨取引所です。GMOコインの特徴はトレードスタイルにあわせて、取引所だけでなく、暗号資産FXやつみたて暗号資産などの様々なサービスを選べるという点です。
ビットコインを買って保有したい方は取引所を、レバレッジを掛けてビットコインの値幅を取ることで利益を出したい方は暗号資産FXを、仮想通貨の取引に時間が割けないからリスクを抑えた投資をしたい方はつみたて暗号資産を利用することができます。
また、GMOコインは口座開設手数料や入金、出金手数料が無料なので、海外の取引所へ仮想通貨を送金するための取引所として口座開設するのもおすすめ!
③DMM Bitcoin
DMM Bitcoinはレバレッジ取引での取扱通貨ペア数国内No.1を誇る仮想通貨取引所であり、使いやすい取引ツール、スマホアプリが好評を得ています。
DMM Bitcoinが提供するスマートフォン版取引アプリでは、取引スタイルに合わせてSTとEXモードが選択できるので、仮想通貨取引を始めたての初心者の方から、トレード歴の長い上級者の方まで広くサポートできます。
④bitFlyer
bitFlyer(ビットフライヤー)は業界最長の7年以上ハッキング被害0のセキュリティを誇る取引所であるので、安心して取引可能!ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を1円から売買できるのも魅力的です。
またbitFlyerは業界初のビットコインが貯まるクレジットカード「bitFlyerクレカ」を提供しており、bitFlyerクレカを利用するだけで、0.5%から1.0%相当のビットコインが貯まります。
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bitFlyerでは新規口座開設で、全員もれなく2,500円相当のビットコインがもらえるキャンペーンを実施中。口座をつくるだけでビットコインが受け取れるので、今のうちに申し込まないと損!
期間:2021年12月22日(水)~ 2022年1月22日(土)午後11時59分
概要:キャンペーン期間中に、エントリ―してご本人確認のお手続きを完了されたお客様全員に、もれなく 2,500 円相当のビットコインをプレゼント
⑤LINE BITMAX
LINE BITMAXは国内大手SNSの「LINE」が運営する仮想通貨取引所であり、LINEアプリ上の「LINEウォレット」タブからアクセスできます。LINE BITMAXの最大の特徴は、LINKというLINEの独自通貨を扱っている点です。
もう一つの特徴は暗号資産貸出サービスで、自分の保有する仮想通貨を貸し出すことで、堅実な収益を受け取ることもできます。
LINE BITMAXでは定期的に独自通貨の「LINK」を配布するイベントなどを開催しているので、見逃さないようにぜひ今のうちから口座開設しておきましょう!
仮想通貨の海外取引所の5つのメリット
海外取引所は国内の営業に対して金融庁から警告されていることが多く、利用するリスクが高いですが、以下のようなメリットもあります。自身のなかで海外取引所を利用するメリットとデメリットを天秤にかけ、利用する取引所を決めましょう。
- 高いレバレッジの取引が可能
- ゼロカットシステムで追証がない
- 幅広い仮想通貨が取引可能
- ボーナスが豊富
- 取引コストが安い
①高いレバレッジの取引が可能
金商法の改正により、2021年12月現在で国内の仮想通貨取引所では最大レバレッジが2倍に設定されています。一方で海外の仮想通貨取引所は最大レバレッジが100倍以上に設定されていることも多く、よりハイリスクハイリターンな取引が可能。
少ない資金からでも大きく儲けられる可能性もありますが、一瞬で資金を失ってしまう可能性もあります。資金管理に自信がある方は海外取引所を利用するのもありかもしれません。
②ゼロカットシステムで追証がない
海外の仮想通貨取引所は追証(追加証拠金の入金)が請求されません。国内の仮想通貨取引所では、仮想通貨の取引で、資金がマイナスになってしまうと、口座のマイナスを補填するための追加入金「追証」が求められます。
しかし、海外の仮想通貨取引所は追証がない「ゼロカットシステム」を採用していることが多いです。10倍以上の高いレバレッジをかけても借金はできないので安心。
③幅広い仮想通貨が取引可能
国内の仮想通貨取引所は多くても20種類弱の仮想通貨しか扱っていませんが、海外の取引所は本当に多種多様な仮想通貨を取り扱っています。100種類、200種類以上の仮想通貨を取り扱う取引所も珍しくありません。
世界的に有名な通貨でも国内の取引所で扱っていないというケースもあるので、特定の仮想通貨が取引したいという方は海外の取引所で口座開設するのもありです。
しかし、マイナーな仮想通貨を値上がりしそうという理由だけで買ったり、よく知らない仮想通貨に手を出してしまうのはリスクが大きいためおすすめできません。
④ボーナスが豊富
海外の仮想通貨取引所では国内の取引所よりも豊富なボーナスキャンペーンを開催しており、入金ボーナスや取引ボーナスなどで10万円単位のボーナスが受け取れることも珍しくありません。
初回入金でのみ受け取れるボーナスなどもあるので、海外の取引所で口座開設をする際には、現在開催中のボーナスキャンペーンの要綱をしっかりチェックして、ボーナスをうまく活用していきましょう。
⑤取引コストが安い
国内の仮想通貨取引所では取引所や販売所、暗号資産FXなどの取引方法がありますが、販売所や暗号資産FXではスプレッドが多めに取られる傾向にあります。スプレッドとは仮想通貨の買値と売値の差で、仮想通貨を取引するにあたって実質的な手数料になるものです。
海外の仮想通貨取引所では、このスプレッドが狭く、より有利に取引ができる傾向にあります。また、海外の有名取引所は市場参加者が多いため、比較的マイナーな仮想通貨でも流動性が確保されているというメリットもあります。
仮想通貨の海外取引所の5つのリスク・デメリット
海外の仮想通貨取引所には上記のようなメリットがありますが、もちろんデメリットも多くあります。海外の取引所を利用するにあたって、特にみなさんが気になるであろう海外取引所のリスク、デメリットについて、5つまとめました。
- 日本の金融庁から警告を受けている
- 突然利用できなくなった事例がある
- 入金・出金の手間がかかる
- ハッキングされやすい
- 日本語に対応していない場合が多い
①日本の金融庁から警告を受けている
金融庁は日本での暗号資産交換業を無登録で行っている業者に警告を出しています。日本での暗号資産交換業とは、明らかに日本人を対象とした日本語でのサービスなどを指します。そのため、海外取引所はいつ日本人向けのサービスを廃止するかわかりません。
例えば大手海外取引所として日本人トレーダーも多く利用していたBitMEXは2020年5月1日から日本人の登録が禁止されました。また、世界第三位の取引高を誇る海外取引所のFTXでは2021年12月現在、日本人の新規口座開設を受け付けていません。
このように海外取引所には自分がメインで使っている口座が使えなくなるかもしれないというリスクがあります。
②突然利用できなくなった事例がある
仮想通貨の最大レバレッジは2倍以下と金商法で定められているため、それ以上のレバレッジ取引を提供する取引所は日本の金融庁に無登録でサービスを提供しています。
そのため、海外取引所はいつ日本市場から撤退するかわかりません。具体的にはFTXは2021年12月現在、日本人の新規口座開設をストップさせていますが、2021年11月15日に急遽日本からのアクセスが禁止されるという事例もありました。
海外取引所を利用しようと思っている方は、急に取引所にアクセスできなくなるリスクも把握し、資産を分散させるなどの対処法をとりましょう。
③入金・出金の手間がかかる
海外取引所の多くは日本円の入金をサポートしておらず、手数料が大きい傾向にあるので、日本円の銀行入金ができる国内の取引所と比較すると入金が面倒くさいことが多いです。
海外の仮想通貨取引所を利用する場合には、仮想通貨を送金することになるため、仮想通貨の取引をしたくないから、一時的に日本円にもどして口座に置いておくということができません。
また、出金の際にも日本円に戻したい場合には、一度国内の取引所に仮想通貨を送金して、そこから銀行への出金申請をしなければいけないため、2度手間がかかってしまいます。
④ハッキングされやすい
海外の取引所は規模が大きく目立っていることや、セキュリティ対策が不完全なことからハッキングのリスクが大きいです。
2016年8月にはBitfinexが約12万BTCをハッキングされ盗まれるという事件がありました。当時の価格で約76億円に相当し、1BTCを500万円で換算すると、6000億円以上の額にも上ります。
この点で、国内の仮想通貨取引所は信頼性が高く、顧客の保証制度はまだ発展途上ですが、安心感があるといえます。
⑤日本語に対応していない場合が多い
海外の仮想通貨取引所の多くは日本人向けのサービスを提供していないという建前上、日本語でのサポートをしていません。
海外の取引所で口座開設をして、取引を始める場合には英語のままで利用できる人か、日本語への翻訳ツールを利用しながら取引ができる人に限られます。英語が苦手だという人には少し厳しいかもしれません。
仮想通貨は海外取引所ではなく国内取引所で取引しよう!
ここまで仮想通貨の海外取引所を利用するメリット、デメリットについて詳しく解説してきました。海外取引所を利用するメリットももちろんありますが、安全面などを考慮すると、仮想通貨を初めて取引する方や、まだトレードスタイルが確立できていない方におすすめなのは国内取引所です。
国内取引所は日本円を銀行入金できるので、海外よりも仮想通貨取引が気軽に始められます。この機会にぜひ口座開設をどうでしょうか。