ビットコインの積立ができる取引所3選|長期投資のメリット・デメリットを解説
リスクを抑えてビットコイン投資をしたい人には、ビットコイン積立投資がおすすめ。この記事では、ビットコイン取引を実際に行う編集部が、ビットコイン積立投資におすすめの仮想通貨取引所を紹介。
この記事を読んで、ビットコイン積立投資を始めてみましょう!
ビットコイン(仮想通貨)の積立投資ができる取引所3選
数ある仮想通貨の取引所のなかでも、ビットコインの積み立てサービスを提供している国内の主要な取引所を3つピックアップしてみました。取引所によって、設定できる積み立て金額や積み立て間隔が異なるので、自分に合った取引所を探してみてください!
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Coincheck「Coincheckつみたて」
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bitFlyer「かんたん積立」
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GMOコイン「つみたて暗号資産」
①Coincheck「Coincheckつみたて」
Coincheckで提供しているビットコイン積み立てサービスは「Coincheckつみたて」です。以下にCoincheckつみたての特徴を表でまとめました!
「Coincheckつみたて」はCoincheckが提供する仮想通貨の積み立てサービスであり、ビットコイン以外にも計15種類の仮想通貨の積み立てができます。手数料が完全無料で、入金も銀行からの引き落としなので、忘れてしまうリスクもありません。
「Coincheckつみたて」では「月イチつみたてプラン」と「毎日つみたてプラン」の2つから積み立てプランを選べます。
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月イチつみたてプラン
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毎日つみたてプラン
①月イチつみたてプラン
月イチつみたてプランは毎月、設定金額が自動で積み立てされるプランです。積立金額は10,000円から1,000,000円の間で1,000円単位で設定できます。また、仮想通貨の買付日は毎月7日前後に定められています。
②毎日つみたてプラン
毎日つみたてプランは2020年3月から始まった新プランで、ひと月あたりの積立金額を10,000円から1,000,000円の間で1,000円単位で設定し、その金額を月の日数で割った金額を毎日積み立てるプランです。
毎日つみたてプランは月イチつみたてプランよりも投資機会を分散させるため、リスクをより減らせます。毎日つみたてプランは利益額も損失額も大きくなりづらく、損益金額がコントロールしやすいのが特徴です。
②bitFlyer「かんたん積立」
bitFlyerでは「かんたん積立」というビットコイン積み立てサービスを提供しています。以下にbitFlyer「かんたん積立」の特徴をまとめました。
bitFlyer「かんたん積立」は毎日、毎週、毎月2回、毎月1回のうちから積み立てプランを選択できるのが特徴。ビットコイン積み立て以外にもイーサリアムやリップルなど13種類の仮想通貨の中から積み立てる通貨を選択できます。
積み立てプランが毎月1回の場合には1日から28日までで積み立て日を指定でき、毎月2回では1日と15日に積み立てられます。このように積み立て頻度が詳しく設定できるのがbitFlyer「かんたん積立」を利用する大きなメリットです。
③GMOコイン「つみたて暗号資産」
GMOグループに所属するGMOコインでは「つみたて暗号資産」というビットコイン積み立てサービスを提供しています。
以下に「つみたて暗号資産」の特徴をまとめました!
GMOコインの「つみたて暗号資産」は1回500円と少額から積み立てられるのが特徴。また、ビットコイン以外にも14種類の仮想通貨の中から積み立てる通貨を選べます。
積み立てプランは「毎日プラン」と「毎月プラン」の2つがあり、毎日プランでは毎日9時から11時までの間に積み立てられ、毎月プランでは毎月10日に積み立て可能。自動で積み立てられるので、相場を意識することなく仮想通貨で資産を構築できます。
ビットコイン(仮想通貨)の積立投資とは
積立投資とは、毎月もしくは毎日などの期間を定めて、一定額をコツコツ投資していくという手法です。1回あたりの積立金額は少額になるので、短期的に大きな利益をあげることは難しいですが、長期的には価格変動のリスクを抑えながら利益をあげやすくなります。
このような投資する時期を分ける投資手法を分散投資と呼び、リスクを抑えた投資手法として有名です。また、一定額を積み立てていく積み立て投資は、ドルコスト平均法という投資方法をとっているので、より利益が上げやすい仕組みになっています。
ドルコスト平均法については本記事でも紹介しています。
ビットコイン(仮想通貨)の積立投資をする2つの方法
これまでビットコインの自動積立サービスを提供している、国内の主要な仮想通貨取引所を紹介してきましたが、ビットコインは毎日、もしくは毎月コツコツと自分で積立投資することもできます。
このような手動での積立と自動積立について、それぞれの利点や弱点を詳しく見ていきましょう。
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手動積立
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自動積立
①手動積立
ここまでCoincheckやbitFlyer、GMOが提供する自動積立サービスを紹介してきましたが、積立投資は期間を定めて仮想通貨を買うというだけの投資方法であるので、自分で積み立てることもできます。
しかし、毎日手動で積み立てようと思っても、時間がなかったり、忘れてしまったりで、積み立ての間隔が開いてしまうことも多いです。また、手動で積み立て投資をすると、どうしても短期の値動きが気になってしまい、想定していた積立投資が実行できないということにもなりかねません。
積立投資のキモは、特定の期間で、一定額コツコツと投資していく点であるので、どうしても短期の値動きが気になってしまう場合や、積み立てるのを忘れてしまう場合は、自動積立サービスを利用するのがよいでしょう。
②自動積立
自動積立は、自分が設定した期間で、一定額をコツコツ、自動で投資してくれるサービスです。自動積立では手動積立の、積み立て忘れや、短期の値動きが気になるといった問題点を解決できるのでおすすめ。
自動積立では、積立投資を始めるときに購入する間隔(毎日や毎週、毎月など)を決め、一回ごとの投資金額を設定します。この期間や金額を変えることは、積立投資の大きなメリットの1つである、リスクの分散効果が弱くなってしまうため、基本的におすすめしません。
自動積立を始める際には、無理ない金額、期間を設定するよう心がけましょう。
ビットコイン(仮想通貨)の積立投資をする4つのメリット
ビットコインの積立投資はほかの投資手法と比較して、どのような特徴があり、どのような点で優れているのでしょうか。
ビットコインの積立投資のメリットを以下の4点でまとめたので、詳しく見ていきましょう。
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まとまった資金が要らない
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ビットコインに関する特別な知識がいらない
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ドルコスト平均法により相場変動の影響を受けにくい
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忙しい方でも運用ができる
①まとまった資金がいらない
ビットコインの積立投資の大きな特徴の1つが、まとまった資金が要らないということです。仮想通貨は市場がどんどん拡大していくと予想されている点では株式市場と同じですが、仮想通貨の積立投資では、1円からなど、より少額から始められます。
ビットコインというと、1コインからしか買えないようなイメージがありますが、実際には0.0001ビットコインから購入できるので、少額からの取引も可能です。
②ビットコイン(仮想通貨)に関する特別な知識がいらない
通常の仮想通貨のトレードで利益を上げていくには、どの価格で買い、どの価格で売って利益を上げるのかという戦略や知識が必須になります。
しかし、積立投資は購入する時間を長く分散させるという戦略自体に優位性があるので、仮想通貨の知識がなくても問題ありません。凄腕トレーダーでも、全くの仮想通貨初心者でも、同じ期間、金額を投資すると、全く同じリターンが得られるのが積立投資の特徴です。
③ドルコスト平均法により相場変動の影響を受けにくい
積立投資の特徴に、ドルコスト平均法で価格変動のリスクが抑えやすいというものがあります。では、ドルコスト平均法とはどのような仕組みをいうのでしょうか。
ドルコスト平均法とは、価格変動がある金融商品を常に一定の金額分だけ、定期的に買う手法です。購入金額を一定にするので、ビットコインが安いときにはたくさん買え、ビットコインが高いときには、買う量が減ります。
この効果として、ドルコスト平均法を使わずに一定期間でビットコインを同じ量だけ買った時よりも、平均購入価格を下げられるので、長期的な資産運用で有効な手法だといえます。
④忙しい方でも運用ができる
積立投資の1番の特徴といってもいいのが、投資に時間が取られないという点です。仮想通貨の取引所が提供している自動積立サービスを利用すれば、何もしなくても積立投資ができます。
また、積立投資は長期的なリターンを目的にしているので、時間がとられないというのは大きなメリットです。
ビットコイン(仮想通貨)の積立投資をする3つのデメリット
ビットコインの積立投資も投資手法の1つであり、まったくリスクがないわけではありません。積立投資のリスクやデメリットについて以下でまとめたので、これを見て、積立投資のリスクをしっかりと理解、納得したうえで積立投資を始めてみましょう。
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他の投資対象と比べて価格変動が大きくリスクが高い
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税率が高い
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大きな利益を出しにくい
①他の投資対象と比べて価格変動が大きくリスクが高い
ビットコイン(仮想通貨)は、株式やFX(外国為替取引)などの金融商品と比較すると、価格変動の幅が大きく、リスクが大きいです。
ビットコインは1月で価格が2倍や、半減することもありますが、1ドルが100円から200円になることはそうそう起こりえないというのは、感覚的に理解できると思います。
しかし、積立投資の投資する時期を分散させるという特徴は、値動きが少ない金融商品よりも、値動きが大きく、かつ長期的には価格が上がっていく、株式や仮想通貨と相性がよいです。
②税率が高い
ビットコインは累進課税が適用されるため、国内FXなどと比較しても税率が高いです。しかし、ビットコインに税金がかかるのは、ビットコインを購入し、売却して利益がでたときなので、ビットコインを持ち続けた場合(円に戻さない)には税金がかかりません。
ただ、3年積み立てなどで、3年後ビットコイン(仮想通貨)を円に戻したときには、利益が出ていると、累進税率が適用されます。
③大きな利益を出しにくい
仮想通貨の積立投資は、少額でコツコツと仮想通貨を買い集める投資手法なので、短い期間ではあまり大きな利益が出ません。仮に1月で1万円投資し、その仮想通貨の価格が2倍になったとしても1万円の利益です。
しかし、積立投資は短期間で大きな利益を出しづらい一方で、大きな損失も出しにくいという特徴があります。積立投資は長期間でのリターンを目的にする投資手法なので、今日明日の利益に一喜一憂するよりも、半年や1年以上の長い目でみましょう。
ビットコイン(仮想通貨)の積立投資で注意すべき3つのポイント
ビットコインの積立投資には、積立投資ならではの注意点がいくつかあります。これまで、FXや株式の取引経験があるという方も、積立投資での注意すべきポイントを理解して、始めてみましょう。
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余剰資金で投資する
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分散投資する
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定期的に相場の状況をチェックする
①余剰資金で投資する
積立投資の1番重要なポイントは、コツコツ一定額を投資し続けるという点。
積立投資を始めるにあたって、張り切って投資額を上げすぎてはいけません。途中で投資がきつくなって、積み立てるのをやめてしまうと、積立投資の利点である、時間で分散させるという点が不十分になってしまいます。
なので、積立投資は生活費などを除いた、余剰資金で運用しましょう。
②分散投資する
積立投資は時間での分散投資ができるという点でリスクを回避できますが、投資銘柄を分散させることで、よりリスクを減らすことができます。
仮想通貨同士で分散させる、例えばビットコインとイーサリアムを少額ずつ積み立てることで、さらなるリスク回避が望めます。ただ、仮想通貨同士の価格変動はある程度連動するという点にも注意が必要です。
③定期的に相場の状況をチェックする
基本的に放置で大丈夫な積立投資ですが、定期的に仮想通貨の価格やニュースをチェックするのをおすすめします。
多少の価格変動は気にしなくてもよいですが、ビットコインなどの仮想通貨の価格がこれまでにないようなレベルで暴落した場合には積立投資をやめるという判断も必要になるかもしれません。
ビットコイン(仮想通貨)の積立投資は忙しい方や取引初心者におすすめ
ビットコインの積み立ては、仮想通貨に興味があるけど、トレードに割く時間がないという方や、仮想通貨についての知識がないという方におすすめの投資法。
特に一定額をコツコツ積み立てる、ドルコスト平均法による積立投資は大きい価格変動リスクを回避できるという点で優れています。
各取引所が提供する自動積立サービスは、このドルコスト平均法を利用したものになっているので、この機会に仮想通貨の積立投資を始めてみませんか?