ロボアドバイザーをおすすめしない4つの理由!手数料の高さやデメリットを解説
投資について詳しくないけど資産運用をしてみたいという人で、ロボアドバイザーの利用を検討している人が多いと思います。
この記事では、ロボアドバイザーの利用をおすすめしない理由、ロボアドバイザーを利用するときのデメリットを紹介します。
ロボアドバイザーはおすすめできない?
ロボアドバイザーの利用を検討する、投資初心者の人は多いと思います。様々なサイトではおすすめできないと言われているとはいえ、一概におすすめできないわけではありません。以下のようなデメリットを許容できれば、ロボアドバイザーを資産運用に上手く活用しすることができるでしょう。
ロボアドバイザーの5つのデメリット
ロボアドバイザーを使おうか迷っている人に向けて、ロボアドバイザーをおすすめしない理由・デメリットを5つ紹介します。
- 手数料が高い
- 投資先を自分で選べない
- 元本割れのリスクがある
- 短期では収益を上げずらい
- NISA・iDeCoに非対応
以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
①手数料が高い
ロボアドバイザーの手数料は年1%程度と一見少なく感じますが、長期的にみると手数料が大きな額になってしまいます。また、ロボアドバイザーは長期的な投資を推奨しているため多額の手数料を払うのは必須になるでしょう。
以下では、100万円を運用するときのロボアドバイザーと手数料が比較的低いインデックスファンドの運用コストを比較してシュミレーションしてみましょう。
ロボアドバイザーの運用コストは年間1万円なのに対しインデックスファンドはわずか1,000〜2,000円のため1年間で8,000〜9,000円の差額が生じます。
また、ロボアドバイザーは長期投資を推奨のため20年間運用を続けたとするとその差額は「16~18万円」にまで膨れ上がります。
投資の年数・投資額・想定利益率の違いによって利益に差が出るので、事前によく調べてから利用しましょう。
②投資先を自分で選べない
ロボアドバイザーは運用をすべて行ってくれるため投資したい商品があっても自分で選べません。そのため、投資や金融の知識がつかない、投資家として成長できないといったデメリットがあります。
投資の知識や経験が豊富で、自分で商品に投資したい人はロボアドバイザーには向いていませんね。
③元本割れのリスクがある
ロボアドバイザーは元本保証をしてくれないので元本割れのリスクがあります。また、ロボアドバイザーは元本割れのリスクを抑えるために分散投資をしていますが、確実とはいえません。
分散投資は投資信託やETFを利用しても可能です。インデックスファンドやETFの手数料のが低価格で利用できるため、ロボアドバイザーを使うより投資信託・ETFを利用するほうがコスパ良く資産の運用ができるでしょう。
④短期では収益を上げずらい
ロボアドバイザーは長期的な投資を推奨しており、長期的な目線での資産運用を想定して投資先を選択しているので短期では大きな収益を得ることは非常に難しいです。
また、分散投資や積立投資によるリスクの引き下げで長期運用を行うのがロボアドバイザーのセールスポイントであるため、短期的な収益を求めている人にはおすすめしません。
⑤NISA・iDeCoに非対応
ロボアドバイザーはNISAやiDeCoといったは非課税制度に対応していません。NISAやiDeCoで投資信託をすると利益に税金がかからないのですが、ロボアドバイザーは非対応のため利益の約20%を税金として支払う必要があります。
ロボアドバイザーをおすすめしない人の4つの特徴
ここからは、上記のデメリットを鑑みた上で、ロボアドバイザーの利用をおすすめしない人の4つの特徴について紹介します。
- 短期間で資産を増やしたい人
- 投資の知識・経験がある人
- 手数料を安くしたい人
- 運用益を最大限自分のものにしたい人
以下で詳しく説明していきます。
①短期間で資産を増やしたい人
ロボアドバイザーは長期的な目線で投資先を選択するので短期で収益を上げづらくなっています。
また、ロボアドバイザーは分散投資や積立投資をするためローリスク。そのため、ハイリターンを見込めないので短期で膨大な利益を上げたいという人には向いてません。
②投資の知識・経験がある人
投資の知識・経験がある人には、ロボアドバイザーは必要ないでしょう。ロボアドバイザーに頼らなくとも、投資の知識・経験がある人は自分で投資商品を選んで資産運用ができるので無駄な手数料を払わずにすみます。
③手数料を安くしたい人
ロボアドバイザーは手数料が1%と高額ですが、投資信託・ETFは手数料が0.1%程度と低価格。手数料を安くしたい人は投資信託・ETFなどを利用しましょう。
④運用益を最大限自分のものにしたい人
ロボアドバイザーを利用すると利益の20%を税金として取られてしまいます。そのため、節税したいという人には非課税制度を利用できるNISA・iDeCoを利用した投資信託がおすすめ。
また、NISAを活用しながらロボアドバイザーを利用するには、アドバイス型ロボアドバイザーを利用する必要があるため自分で資産運用をなくてはなりません。
おすすめな4つの投資方法
ここまでロボアドバイザーのデメリット・おすすめしない人の特徴を紹介してきた中で、ロボアドバイザーの利用以外で資産運用に興味を持った人もいると思います。
そのため、ここからはロボアドバイザーを利用しないこちらの4つの投資方法を紹介します。
- 投資信託
- ETF(上場投資信託)
- iDeCo
- NISA
ここから詳しく説明していきます。
①投資信託
投資信託とは、専門家が資金をもとに投資・運用を行い、得た利益を投資家に分配する金融商品のことです。
インデックス型の投資信託では手数料が0.1%ほどのものが多いため手数料を抑えられる、また、投資のプロに運用を任せられるというメリットがあります。
インデックスファンドでも分散投資ができるため損失リスクの分散が可能かつ、手数料を抑えられるため安心して投資できますね。
②ETF(上場投資信託)
ETFは証券取引所に上場している投資信託のことで、証券会社でのみ取引が可能です。ETFは信託報酬が0.1%もなく非常に低価格、また保有コストが安いので長期長期保有向けとなっています。
また、リスクを抑えながら分散投資可能で、取引所でリアルタイムに売買可能な点がメリット。
③iDeCo
iDeCoは個人で毎月お金を拠出する年金制度のことです。iDeCoを利用することで所得税と住民税の負担が軽くなり、資産運用の利益を受け取る時も控除を得られ、節税対策になります。
しかし、原則60歳まで資産を引き出せないので注意。また、iDeCoの加入期間によって、資産受け取り可能年齢が変わります。
④NISA
NISAは得られた利益に対する税金を非課税にできる税制優遇制度のことで、一般NISAとつみたてNISAの2種類からなります。
一般NISA
一般NISAは短期的なサービスで、毎年120万円までの投資にかかる税金を最長5年間まで0円にできるため最大600万非課税で運用可能。
上場株式・公募株式投信などが対象商品となっており、投資・引き出しのタイミングが自由となってます。
つみたてNISA
つみたてNISAは長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。つみたてNISAは長期的なサービスで毎年40万円までの投資に対する利益が非課税になり、さらに20年間利用可能。
まとまった資金がない人・忙しくて時間がない人はつみたてNISAの利用がおすすめです。また、つみたてNISAはアドバイス型のロボアドのみ併用可能なのが魅力。
ロボアドバイザーは投資初心者におすすめできる?
投資初心者でロボアドバイザーを利用して資産運用をしたいという人は多いと思います。
ここからは、初心者におすすめできる点・できない点を紹介していきます。
初心者におすすめできる点
AI投資なので、投資先に勝手に分散投資してくれるため知識がいらない
値動きに応じリバランスを行ってくれるので管理がいらない
株などの投資と比べると少額から始められる
初心者におすすめできない点
投資や金融の知識が全く身につかない
初心者が始めるには手数料・運用コストが高い
元本割れのリスクがある
ロボアドバイザーを4社比較
以下では、大手でおすすめのロボアドバイザー4社を比較して紹介します。
- WealthNavi
- THEO+docomo
- 楽ラップ
- ON COMPASS
以下で詳しく説明します。
①WealthNavi
WealthNaviは国内No.1の実績・利用者数・預かり資産を持つロボアドバイザーです。長期運用者に対する割引制度はロボアドバイザー業界でWealthNaviだけ。
また、自動で税金を最適化する節税機能もユーザーからはとても好評です。
さらに、WealthNaviでは一般NISAの併用が可能となっているため、年間120万円まで非課税枠での投資が可能です。そのため、自分の運用益を最大化できますね。
②THEO+docomo
THEO+docomoはユーザーは投資の未経験者が80%を占めており、ユーザーの大半は20~30代と比較的若者に人気があるロボアドバイザーです。また、最低融資額が1万円から利用できるため投資初心者にもおすすめ。
運用額によって手数料が変動するため、運用額が増えるほど手数料がお得になるシステムになっています。
さらに、資産に合わせて毎月dポイントが貰えます。ドコモ回線の利用者は他のユーザーに比べ、dポイントが1.5倍多く貰えます。そのため、ドコモ回線利用者にとっては非常にお得なサービスといえるでしょう。
③楽ラップ
楽ラップは固定報酬型・成功報酬併用型の2つから手数料コースを選択できるロボアドバイザーです。また、固定報酬型の手数料は0.715%と安さは業界トップレベル。
楽ラップの特徴は、投資対象が国内の投資信託なので為替変動リスクを負わないことです。
さらに、楽ラップには下落ショック軽減機能があるため資産全体の値動きのブレを軽減できます。そのため、大きなリスクを回避できるので、長期的な資産運用に最適なロボアドバイザーですね。
④ON COMPASS
ON COMPASSはマネックスグループという歴史ある金融グループが運営しているため信頼性があります。
また、ON COMPASSは最低融資額が1,000円から投資可能なのがメリット。低コストで本格的な分散投資を行えるので、投資にあまりお金を使えない人におすすめです。
さらに、資産計画の達成確率が80%以上でないと運用開始できない仕組みのため投資初心者の人も安心して利用できます。
ロボアドバイザーがおすすめな人
ここまでロボアドバイザーのおすすめできない点・デメリットを紹介してきました。
これらのデメリットを理解した上で、ロボアドバイザーをおすすめできる人の特徴を以下で解説していきます。
ロボアドバイザーをおすすめできる人の2つの特徴
それでは、ロボアドバイザーの利用をおすすめできる人の特徴を2つ紹介します。
①アドバイス型を使って勉強したい人
ロボアドバイザーのアドバイス型はおすすめの資産配分の提示・具体的な商品提示提案は行いますが、最終的な決定は自分でできます。
また、リバランスも自分で行う必要があるのでロボアドバイザーを用いて勉強したい人はアドバイス型を利用してみるとよいでしょう。
さらに、つみたてNISAを併用できるため節税も可能となります。
②資産運用したくても忙しい人
ロボットアドバイザーはAI投資のため、毎月の積立額を設定しておけば自動で運用してくれます。
そのため投資の知識・経験がなくても資産運用が可能なので、資産運用はしたいが投資の知識が全くない・勉強する時間がない人はロボットアドバイザーの利用をおすすめします。
自分にあったロボットアドバイザーで利益を出そう
この記事ではロボアドバイザーをおすすめしない理由・デメリットを紹介しました。おすすめしない理由をまとめると以下の通りになります。
- 手数料・運用コストが高い
- 投資や金融の知識が身につかない
- 元本割れのリスクがある
また、投資方法はいくつかあり、全てのやり方にリスクやデメリットは存在します。そのため、自分でどの投資方法が効果的か考えた上で、自分自身の性格・状況に合った資産運用をしましょう。