テクニカル分析に意味はない?うまくいかない原因や分析の活用法を徹底解説!
FX初心者のうちはなかなか利益を出せず、テクニカル分析に意味はないと感じてしまいがちです。
ところが、実はテクニカル分析は利益を上げるのに有効です。この記事ではテクニカル分析で利益が出ない原因や分析におすすめのFX会社を紹介します。
FXのテクニカル分析は意味がある
FX初心者の方はテクニカル分析をしていてもなかなか簡単に利益を出すことができません。ですが、テクニカル分析は経験を積んで上手く使いこなせれば、利益を出せるようになります。
テクニカル分析といっても分析の方法は山のようにあり、分析の方法全てを覚えるのはとても難しく効率が悪いです。
FX初心者やまだテクニカル分析の方法を知らないという人は、以下で紹介するおすすめのテクニカル分析からまず使ってみましょう。
FXのテクニカル分析とは?
FXには「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の大きく分けて2種類の分析手法があります。
テクニカル分析とは、チャートから過去の値動きを読み取り、これから先のトレンドや値動きを予測しようとするものです。
一方、ファンダメンタルズ分析とは各国が発表する経済指標や要人発言などの情報をもとに為替の動向を分析する手法のことです。
FXのテクニカル分析は意味がないと言われる2つの理由
FXのテクニカル分析には意味がないと言われてるのには大きく2つの理由があります。
さまざまにある金融市場に関する理論の中にはテクニカル分析に反する内容を述べているものもあり、そのことからテクニカル分析に意味がないと感じる方も多いようです。
以下では金融市場に関する有名な2つの理論を解説します。
- ランダムウォーク理論
- 効率的市場仮説
①ランダムウォーク理論
ランダムウォーク理論とは、FXや株式相場の値動きは予測不可能だと考える理論です。そのため、ランダムウォーク理論が成立するのであればテクニカル分析の存在は否定されます。
このランダムウォーク理論においては金融市場の値動きは常にランダムに動いており、通貨や株式の価格が上がる確率も下がる確率もどちらも50%だとしています。
一方で、テクニカル分析を用いて継続的に大きな利益を出しているトレーダーもかなり多く存在するため、ランダムウォーク理論が必ず成立するのかは分かりません。
②効率的市場仮説
効率的市場仮説とは、FXや株式などの価格は、あらゆる情報を基に効率的にあろうとするはずだという仮説です。金融商品は常に適正な価値を示しており、投資家はFXや株式で安く買うことも、高く売ることもできないという仮説です。
少しややこしく、一見正しいように聞こえる仮説ですが、この仮説はいまだに仮説のままであり、証明されていないのが現状です。
例えば、ある株を90円で買って、100円で売ったとしたら、感覚的には10円儲かったように思いますが、この効率的市場仮説によると、価格は常に「適正」であるため物の価値が「高い」や「安い」といった概念は間違っているということになります。
FXのテクニカル分析に意味があると言える4つの理由
テクニカル分析には、FXでエントリーをする時の判断に使えたり、トレンドがわかりやすくなったり、利益確定・損切りの判断ができたりと様々なメリットがあります。
ここではテクニカル分析に意味がある理由と、テクニカル分析のメリットについて解説していきます。
- 市場参加者の多くが意識する価格帯が分かる
- エントリーのタイミングを決められる
- 損切りのルールを持てる
- チャートのトレンドがわかりやすくなる
①市場参加者の多くが意識する価格帯が分かる
テクニカル分析をする最大のメリットは、相場にて取引を行なっている多くの投資家が意識している価格帯を知ることができる点です。
個人投資家や機関投資家などの属性に関係なく、多くの投資家がテクニカル分析を用いており、同じポイントで注目している人が多いほど、そのテクニカル分析は機能しやすくなります。
テクニカル分析で勝てている人はシンプルな分析**をしている人が多いです。逆に複雑な分析は機能しづらく、失敗しやすいです。
②エントリーのタイミングを決められる
テクニカル分析をすることで、利益を上げやすいエントリーのタイミングを見つけられるようになり、根拠のある売買が可能です。
特に多くの投資家が注目しているポイントをテクニカル分析で見つけることができれば、FXで稼げる可能性が高くなります。
エントリーのタイミングを決められるので、迷いなく売り買いすることができます。
③損切りのルールを持てる
テクニカル分析はエントリーのタイミングだけでなく、損切りのルールを決めるのにも役立ちます。
例えば、「自分がテクニカル分析をして想定していた相場と違った動きをしたら、損切りしよう」「意識されやすいポイントを抜けたら損切りしよう」など、テクニカル分析で損切りするタイミングやルールを決めておくことで、損失を最小限にできます。
損切りを小さくすることで、ロスカットや追証のリスクを避けることができたり、利益を最大化できたりと沢山のメリットがあるため、損切りのルールを決めましょう。
例えば、「自分がテクニカル分析をして想定した相場と違う動きをしたら損切りしよう」「意識されやすいポイントを抜けたら損切りしよう」と言った具合にタイミングをあらかじめ決めておきましょう。
④チャートのトレンドがわかりやすくなる
テクニカル指標やラインを用いてテクニカル分析を行えば、相場で発生しているトレンドを見つけやすくなります。
チャートのトレンドを知ることで、今は買いと売りのどちらに適している相場なのかを見極めることができるようになり、エントリーしてから価格が逆行する可能性を低くすることが可能です。
移動平均線については以下の「初心者におすすめのテクニカル分析」で簡単に解説しているので是非活用してみてください。
テクニカル分析をしやすいFX会社3選
①IG証券|ノックアウトオプションを提供
IG証券ではノックアウトオプションを提供しており、ノックアウトレベルとなる価格を設定することによってリスクを限定できるため、レバレッジ25倍以上の取引が可能です。
ノックアウトオプションでは追証が発生する可能性が一切ないため、安心して取引ができます。また、IG証券は取引ツールの使いやすさにも定評があり、初心者におすすめなスマホアプリや高度な分析ができるブラウザ版など、幅広いユーザーに対応しています。
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②GMOクリック証券|取引ツールが使いやすい
GMOクリック証券は取引ツールの使いやすさに定評があり、シンプルな画面で取引ができるブラウザ版の「FXネオ」・高い操作性で様々な機能が使えるデスクトップ専用アプリの「はっちゅう君FXプラス」・スマホアプリの「GMOクリックFX」の計3種類の取引ツールを利用可能。
そのため、テクニカル分析をしっかりとやりたいという方にも、外出先でサクッと取引をしたい方にも、すべてのユーザーにおすすめのFX会社です。
また、GMOクリック証券では業界最狭水準のスプレッドを提供しており、初心者の方でも利益をあげやすいです。
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③DMM FX|スプレッドが業界最狭水準
DMM FXの取引ツールはPCからアクセスするブラウザ版だけでなく、スマホアプリも充実。本格的なテクニカル分析をしたい方にもおすすめです。
そして、DMM FXはスプレッドの狭さにも定評があり、業界最狭水準を誇っています。取引コストを抑えることができるため、初心者でも利益を出しやすくなります。
さらに、DMM FXでは電話やメールだけではなく、「LINEカスタマーサポート」からもお問い合わせが可能。LINEでのチャット形式で気軽にサポートに問い合わせることができるため非常におすすめです。
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初心者におすすめのFXテクニカル分析
テクニカル分析の方法は無数にあるため、全てを覚えようとしたり、使えるようにするのはとても大変です。
また、多くの分析手法を使ってしまうとチャート上が複雑になり、上手く活用できません。そのため、FX初心者はまずは1つの分析手法をマスターすることから始めるのがおすすめです。
①水平線
水平線とは、過去のチャートでロウソク足の高値や安値を水平に結んでできるラインのことです。チャート常に水平線を引くことで市場参加者が意識している価格を知ることができます。
基本的には同じ価格で反発している箇所が多ければ多いほどその水平線は意識されるため、FX初心者の人はまずチャートを見て価格が何度も反発しているところを探してみましょう。
ただし、同じ水平線が長期間にわたって機能し続けることはなく、時間が経てば反発が起こりにくくなるため、直近で機能している水平線を見極める必要があります。<?span>
②トレンドライン
トレンドラインは水平線と同じく、ロウソク足の高値や安値を結んでできる線のことであり、水平線とは違って斜め方向に引きます。
トレンドラインが引くことができるチャートではそのトレンドラインが支持線として機能し、再度反発する可能性が高いため、エントリーする目安になります。
ただし、トレンドラインもずっと反発が起きるわけではなく、いつかはブレイクします。ブレイクした時に備えて、損切りの基準だけは決めておきましょう。
③移動平均線
移動平均線とは、設定した期間の終値の平均値をチャート上に表示するテクニカル指標のことを言います。
移動平均線の期間を設定し、短期の移動平均線と長期の移動平均線を表示させ、チャートを見た時に、直近の移動平均線が交わらず綺麗な弧を描いていると強いトレンドを表していることになります。
一方、上記の画像のように短期と長期の移動平均線が交差している場合は、売買の根拠としても判断が可能です。
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上に突き抜けた時には「ゴールデンクロス」と呼び、買いサインとなります。一方、その反対に短期の移動平均線が長期の移動平均線を下に割った時は「デッドクロス」と呼び、売りサインです。
テクニカル分析の3つの注意点
テクニカル分析には多くのメリットがありますが、注意しなければならない点もあります。
ここではテクニカル分析の3つの注意点について解説していきます。
①テクニカル分析は絶対ではない
テクニカル分析はしっかりと使いこなせるようになれば上手く利益を上げられるようになり、FXの分析に非常に有効ですが、その反面で機能しない場面も多くあります。
テクニカル分析は絶対ではないということを忘れず、機能しない場合でも大きな損失を出さないために損切りのポイントを必ず決めておきましょう。
以下でも解説しますが、現実世界で大きな事件が起こると、相場は大きく変動します。
②複数のテクニカル指標が異なる方向を示すことがある
テクニカル分析には様々な指標が存在し、使用する指標によって買いと売りで異なる方向の分析結果が出てしまうこともあります。
テクニカル分析をしても方向感が分かりにくい時は、無理な取引を避け、損失を最小限に抑えましょう。
また、相場の状況によって適しているテクニカル指標があるので、テクニカル指標の特性などをよく理解しながら分析していくことが大切です。複数のテクニカル指標を使って取引するには、ある程度の経験が必要になります。
相場の状況によって適したテクニカル分析があるので、それぞれの分析の特性をよく理解する必要があります。
③ファンダメンタルズによる相場の急変動には対応できない
指標発表時など、ファンダメンタルズ要因により相場が乱高下しているときには、テクニカル分析が機能しない場面が多くあります。
テクニカル分析をしているだけでは、ファンダメンタルズなどの要因で相場が急変動した時に対応できないため、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を併用することが重要です。
テクニカル分析でうまく利益が出ない時の原因3選
テクニカル分析を行なって自信を持ってエントリーしたのに、FXでなかなか利益が出ないことはありませんか。
テクニカル分析を上手く使いこなすことができればFXで安定的な利益を上げられるようになりますが、その一方で初心者がすぐに使いこなすのは簡単ではありません。
以下ではテクニカル分析でうまく利益が出ない時に考えられる3つの原因について解説しています。
①表示しているテクニカル指標がマイナー
テクニカル分析は多くの投資家が意識しているポイントにおいてより機能しやすく、なるべくメジャーな分析手法を用いた方が利益が出やすくなります。
表示しているテクニカル指標がマイナーなものだと、そのテクニカル指標を根拠にエントリーする投資家が少ないため、うまく機能しないことが多いです。
そのため、使用するテクニカル指標は移動平均線やボリンジャーバンドなど、なるべく有名な分析を使用しましょう。
②テクニカル指標を表示しすぎている
テクニカル分析を行う際、表示させるテクニカル指標が多ければ多いほど正確性が高まるわけではありません。
テクニカル指標によっては得意な相場があったりや苦手な相場があったりするので、表示させるテクニカル指標を絞るのが大切です。また、テクニカル指標の数が少なければチャートが見やすくなり、分析がしやすくなるというメリットもあります。
複数のテクニカル分析を使うと、同じタイミングで買いと売りの正反対の指標を指す場合もあるので注意が必要です。
③ポジションを持ちすぎている
テクニカル分析を行なっている中で、テクニカルが機能するであろうポイント全てでエントリーするのではなく、テクニカル分析をしてより優位性の高い箇所でのみエントリーをしていくことでFXの勝率が高くなります。
また、ポジションを多く持つとポジションの管理が難しくなるため、ポジションの持ちすぎには気をつけましょう。
FXのテクニカル分析には意味がある|正しく分析をして利益を出そう
テクニカル分析には意味があり、経験を積んで上手く使いこなせるようになればFXで利益をだせるようになります。
なるべくシンプルな分析を心がけ、テクニカル分析を使いこなせるようにしましょう。
テクニカル分析はFXだけでなく、株式や仮想通貨などの投資においても応用できます。