FX口座をスプレッドで比較!取引手数料との違いや計算方法とは?
FX取引を始めるなら、より取引条件が良い口座を選びたいですよね。取引条件のなかでもスプレッドはとても大事になってきます。
この記事ではFXのスプレッドについて説明し、スプレッドの狭いおすすめの証券会社を紹介しています!
FX口座のスプレッド比較表
国内のFX口座のスプレッドが本当に安いところはどこなのか気になる方も多いと思います。以下に一目でわかるスプレッドの比較表をまとめました。
一般的にはドル円のスプレッドが0.2銭というのが業界最狭水準になり、以下で紹介するFX口座はどこも良心的なスプレッドを提供していることで有名な会社です。
* 1 スプレッドは原則固定の値であり、例外があります。
* 2 午前8時から翌午前5時まで
* 3 午前9時から翌午前3時まで
* 4 取引数量1〜1,000,000では最小値、1,000,001〜3,000,000では右の値
* 5 1取引当たりの取引上限:10万通貨以下、1日当たりの新規取引数量上限:500万通貨以下、対象時間:午前9時〜翌午前4時まで
この表で紹介したFX口座はどれも国内最狭水準のスプレッドを提供していますが、朝方にはスプレッドが変動するFX会社もあるので注意が必要です。
また取引量によってスプレッドが変動するFX会社もあります。DMM FXやGMOクリック証券などはスプレッドが他社よりも特段優れているわけではありませんが、スプレッドが原則固定であり、信頼性が高いといえます。
FXのスプレッドとは?
「スプレッド」は口座を開設するFX会社を選ぶうえで、重要な要素の一つになります。ここでは「スプレッドが実はわからない」という方に向けて、詳しく解説していきます。
スプレッドの意味
スプレッドはFX会社が取引をより円滑にするために設定する買値(ASK)と売値(BID)の価格差のことを指します。買値とはFX会社の利用者がある通貨を購入できるその時点での価格で、売値とはその通貨を売却できるその時点での価格のことです。
例えばドル円のスプレッドが0.2銭に設定され、買値が110.02、売値が110円であるとき、この買値でドルを10,000通貨購入し、この売値で売却したとすると、20円の損失になります。
このように、スプレッドがあることで利益を出すために必要な値幅が大きくなり、新しくFXで買い注文をや売り注文を出した段階では少し損をしているポジションを持つことになります。
pipsとは?
1銭は100分の1円の単位であり、通常ドル円やユーロ円のスプレッドは「〇〇銭」で表されます。しかし、ユーロドルなどの円を介さない通貨ペアのスプレッドには「〇〇pips」という単位が使われます。
pipは「percentage in point」の略で1pipsは0.01円(1銭)や0.0001ドル(0.01セント)のことです。ある通貨が123.456円、1.23456ドルのときの左から5桁目の5が1pipsの単位になります。
上図の5桁目の4が1pipsの単位で、ここではスプレッドが0.2pips(銭)。
上図の5桁目の4、5が1pipsの単位で、ここではスプレッドが0.4pips。
スプレッドが0.5銭と0.5pipsの通貨があれば、その通貨の値にもよりますが、同じようなスプレッドだと考えることができます。
取引手数料との違いは?
株式投資などでは株の取引ごとに取引手数料がかかる一方で、FXではスプレッドによる取引コストがかかります。取引手数料もスプレッドも取引コストですが、その意味合いが異なります。
スプレッドは市場の流動性を担保する役割があり、FXでのスムーズな取引のために支払う取引コストのことです。対して株式投資などの取引手数料は証券会社に資産運用の相談にのってもらい投資をするときに、アドバイス等へのサービス料として支払うお金になります。
FX会社がスプレッドを設定する目的は?
取引手数料や入出金の手数料など、各種手数料を全て無料にしているFX会社も多く存在します。その手数料を全て無料にしているFX会社が収益を得ている方法がスプレッドです。
スプレッドは買値と売値の差額のことを指し、FX会社はスプレッドを設定することでユーザーから収益を受け取り、サービスを提供しています。
国内のFX会社はスプレッドの引き下げ競争を行っているので、近年はどんどんお得に取引できるようになっています。
スプレッドが狭いおすすめのFX口座5選を徹底比較
FXの取引コストはスプレッドが狭いほど小さくなり、お得に取引ができます。
ここではスプレッドが狭く、お得に取引できるFX口座を5つ厳選しました!
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DMM FX
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GMOクリック証券
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LINE FX
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みんなのFX
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SBI FXトレード
①DMM FX
DMM FXはこれまでに開設された口座数が80万を突破している有名FX会社です。
DMM FXは業界最狭水準のスプレッドを提供しており、安定した取引ができます。注文を出したレートと注文が約定されたときのレートの差(スリップページ)の許容幅を自分で設定できるので、約定が滑りにくいです!
取引結果をグラフ化できる「取引通信簿」など取引補助ツールも充実しており、初心者から上級者の方まで満足いく取引ができます。
②GMOクリック証券
GMOクリック証券は2020年のFX取引高が世界第1位である大手FX会社です。
GMOクリック証券はスプレッドが業界最狭水準で取引コストが安く、この狭いスプレッドでなんと100万通貨まで注文できます。
iOS、Androidのアプリ「GMOクリック FXneo」ではチャートを見ながら指値注文を出せる機能や、日々の取引が復習できる「FXトレード日記」など、便利機能が盛り沢山!
③LINE FX
LINE FXは口座開設数が開業から8ヶ月で10万口座突破した、いま伸びているFX会社です。口座開設申し込みも最短3分で完了するなど、誰でも手軽にFXが始められます。
LINE FXにはスプレッド以外の手数料がないうえ、スプレッドについても業界最狭水準で提供。
またLINEでのサポートに特化しており、相場急変動時にLINEに通知が来る機能や、LINEからカスタマーサポートに連絡できる機能があります。
④みんなのFX
みんなのFXは1,000通貨から取引でき、スプレッド、スワップポイントともに業界最良水準を誇る取引所です。
みんなのFXの特徴はユーロ円やポンド円のスプレッドが他社大手のスプレッドよりも小さい点で、より少額で効率的に取引するのに向いています。
また、みんなのFXでは世界で1500万人超が利用する高機能チャートのTrading Viewが無料で利用できるので、より発展した複雑な取引もできます。
⑤SBI FXトレード
SBI FXトレードはオリコン顧客満足度・初心者部門で1位を獲得した初心者におすすめのFX口座です。
SBI FXトレードは取引数量によってスプレッドが変動しますが、100万通貨までの取引にはおすすめのFX会社です。特に100万通貨までなら大手他社よりもはるかに安いスプレッドで取引できます。
通貨ペアも34ペアと豊富なので取引のチャンスを逃しません。プロの為替ディーラーが監修した取引ツールと狭いスプレッドで初心者でも利益が出せます!
FXでスプレッドが狭いことによるメリット
スプレッドが狭いFX会社では日々の取引コストを抑えることができます。国内大手FX会社の提供するスプレッドは1.0銭以下などとても少額に感じますが、このスプレッドが積み重なると大きなコストに。
スプレッドによる取引コストはトレードに慣れて、売買の回数が増えるほど増加していきます。そのためFX初心者のうちからスプレッドが狭いFX口座で取引をするのがよいでしょう。
スプレッドが狭いFX会社の比較基準
取引コストが安く抑えられる、スプレッドが狭いFX会社を探すときには何を基準にすれば良いのでしょうか。
ここまで紹介してきたFX会社はどれも業界最狭水準のスプレッドを提供しています。おおむねドル円のスプレッドが0.2銭以下、ユーロドルが0.5pips以下だと狭いといえるでしょう。
このほかの基準としては、取引時間帯によるスプレッドの変動がないFX会社や、約定力などの信頼面で比較することができます。
スプレッドから取引コストを計算する方法
米ドル/円の「円」やユーロ/米ドルの「米ドル」など通貨ペアの右に表記される通貨を決済通貨といいます。
スプレッドによる取引コストはユーロ/米ドルの取引では○ドル、ポンド/円の取引では○円のように、決済通貨で計算されるので、円を含まない通貨ペア「クロス通貨」で取引コストが円相場によっても変動します。
以下が「円を含む通貨ペア」、「含まない通貨ペア」それぞれの簡易的な計算方法にです。
計算例
「ポンド/円」のスプレッドが0.8pips(銭)で5,000通貨の注文・決済をした場合には、
=40円。
1ドル110円のときに「ユーロ/ドル」のスプレッドが0.4pipsで20,000通貨の注文・決済をした場合には、
=88円。
となります。
FXのスプレッドに関するQ&A
スプレッドは一定なの?
国内大手FX会社ではスプレッドの大半は原則固定となっているので、基本的には上で紹介したスプレッドで取引することができます。
しかし、年末年始などの世界的に取引量が少なくなる時期や、突発的なニュースによって相場が急変動した際には取引を成立させるために、スプレッドが変動し、拡大してしまうことがあります。
スプレッドが拡大する可能性も理解したうえで取引することが大事です。
どのような時にスプレッドが広がりやすい?
年末年始やクリスマス、日本時間4時などの世界的に取引量が少なくなる時期、時間帯や、突発的なニュース、経済指標の発表によって相場が急変動するようなときにはスプレッドが広がりやすいです。
スプレッドが狭い通貨ペアは?
国内のFX会社は米ドル/円のスプレッドを特に狭く提供しています。
アメリカと日本という身近な国同士の通貨ペアなのでニュースなどから情報も手に入れやすく、おすすめの通貨ペアです。
FXはスプレッドが狭い会社が稼ぎやすい!
スプレッドによる取引コストは数十円など一見少額で気にならないかもしれません。しかし、FXトレードに慣れて取引量が増えてくると、取引コストも積み重なることになります。
FXを始める際には、スプレッドの狭いFX口座を開設して、取引コストを抑えた自分に有利な賢いトレードをしましょう。
例えばドル円のスプレッドが1銭のFX会社で毎日ドル円を1万通貨取引したとすると、月で3000円程度の取引コストになります。