FXのインジケーターとは?種類が豊富な会社・初心者におすすめのツールを解説
FXインジケーターとはトレーダーがFX取引に使用する分析ツール。自分に合ったインジケーター選定は勝つためには欠かせません。
この記事では「どのインジケーターを使えばいいの?」という疑問に答え、おすすめのFX会社、インジケーターを紹介します!
インジケーターを使った取引に向いているFX会社とは
インジケーターを使ったFX取引をするには、なるべく使いやすい取引ツールを提供しており、インジケーターの種類も豊富な証券会社を利用するのがおすすめです。
取引ツールが使いやすく、インジケーターの種類が豊富だと定評のあるFX会社については記事の後半で解説しています。
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インジケーターが豊富なおすすめのFX会社3選
FXのインジケーターとはチャートに表示する分析ツール
FXのインジケーターとはFX分析の際に使うツール。FXのインジケーターはチャートと呼ばれる分析画面に表示でき、FX相場のトレンドの強さ・買われすぎ・売られすぎなどを判断するのに使うツールです。
FXのインジケーターは大きく2つに分類できます。相場の流れを見極める「トレンド系」と、買われすぎ・売られすぎを判断する「オシレーター系」です。
以下ではそれぞれのFXインジケーターがどういうものなのかを代表的なインジケーターを紹介しながら解説していきます。
①トレンド系
トレンド系インジケーターとは、FX相場の流れや方向性を予想するために使うツール。トレンド系インジケーターは順張り取引で使います。
主なトレンド系インジケーターは以下の通りです。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
トレンド系インジケーターはFX相場の方向性が知れるため、FX取引をする上で必須の指標。初心者におすすめのトレンド系インジケーターは後で紹介していますので参考にしてみてください。
②オシレーター系
オシレーター系インジケーターとは、FX相場の買われすぎ・売られすぎが視覚的に分かるツールです。「買われすぎだからそろそろ下降相場に転換するだろう」と言ったように、逆張り取引に使われることが多いです。
逆張り取引とはFXの相場の流れに逆らって取引をすることです。FXの相場が上昇している時は売り。下降している時は買い注文をする取引方法のことを言います。
有名なオシレーター系インジケーターは以下の通りです。
- RSI
- ストキャスティクス
- MACD
オシレーター系インジケーターは数十種類もあります。全てのオシレーターを使う必要はないので、自分に合ったインジケーターを探すのがおすすめです。
後で初心者におすすめのインジケーターを紹介するので参考にしてみてください。
FX初心者におすすめのインジケーター
次は初心者におすすめのFXインジケーターを紹介します。この記事で紹介するFXインジケーターは初心者でも分かりやすく、使っているFXトレーダーも多いです。
それぞれのインジケーターの分析の見方も紹介するので参考にしてみてください。
トレンド系のおすすめインジケーター4選
初心者におすすめのトレンド系インジケーターは以下の通りです。
- 単純移動平均線(SMA)
- 指数平滑移動平均線(EMA)
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
①単純移動平均線(SMA)
単純移動平均線(SMA)とは、一定期間の価格の平均値を一本の線で表したもの。例えば200日分の単純移動平均線(SMA)であれば、200個の平均値を足して200で割り、その値を線で繋ぎ表したものです。
単純移動平均線(SMA)分析の見方は、今の価格が線よりも上にあるか下にあるかで分析します。今の価格が単純移動平均線(SMA)よりも上にある場合は上昇相場。下にある場合は下降相場です。
単純移動平均線(SMA)は数あるFXインジケーターの中でも多くのトレーダーに使われている最強FXインジケーターです。
単純移動平均線(SMA)の動きは多くのトレーダーが参考にしているので、FX相場の動きに影響を与えやすいです。
②指数平滑移動平均線(EMA)
指数平滑移動平均線(EMA)とは、直近の価格に比重を置いた移動平均線。単純移動平均線(SMA)は全ての値を平等に扱うため、直近のトレンド転換を反映しづらいのがデメリットです。
一方、指数平滑移動平均線(EMA)は直近の値に比重をおいてグラフ化するので、最近のFX相場の動きがタイムリーに反映されます。トレンド転換を素早くキャッチできるのがメリットです。
指数平滑移動平均線(EMA)分析の見方は、単純移動平均線(SMA)と同様。今の価格が線よりも上にあるか下にあるかで分析します。今の価格が指数平滑移動平均線(EMA)よりも上にある場合は上昇相場。下にある場合は下降相場です。
③ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは移動平均線に統計学上の標準偏差を加えたもので、移動平均線と価格の乖離を表示するインジケーターです。表示される標準偏差には±1σ、±2σ、±3σがあり、それぞれ以下の確率で価格がそれぞれのバンド内に収まります。
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1σ=68.26%
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2σ=95.44%
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3σ=99.74%
例えば、価格の動きが±2σのバンド内に収まる確率は95.44%です。逆を言えば、±2σの外に外れる確率は4.56%ということになります。
外れる確率が4.56%なら売り買いの判断も思い切ってできますよね。
ボリンジャーバンド分析の見方は、FX相場の動きが激しいか膠着状態かを分析します。上下のバンドの幅が狭くなっている状態の時はFX相場が膠着。上下のバンドの幅が急拡大している時は相場が大きく動き始めたと分析します。
④一目均衡表
一目均衡表(いちもくきんこうひょう)とは、今後価格が反発しやすい場所が視覚的に分かるFXインジケーターです。一目均衡表には雲と呼ばれる抵抗帯が表示されます。
一目均衡表の雲は価格が反発する抵抗体、もしくは価格を支える支持体として機能するのが特徴。雲の厚さが厚いほど、より強力な抵抗体、支持体となります。一目均衡表は視覚的に分かるので初心者でも扱いやすいインジケーターです。
代表的な一目均衡表の分析は、雲の位置と厚さを見ます。価格が雲より上にある場合は上昇相場。下にある場合は下降相場です。
雲が薄い部分や雲がねじれている部分は抵抗が弱いのでトレンド転換ポイントとして取引します。
オシレーター系のおすすめなインジケーター4選
次はオシレーター系のおすすめインジケーターを紹介します。初心者におすすめのオシレーター系は以下の通りです。
- RSI
- ストキャスティクス
- MACD
- RCI
①RSI
RSIとは買われすぎ、売られすぎをパーセント表記で判断するFXインジケーターです。具体的にはRSIの値が70%以上であれば買われすぎ、30%以下であれば売られすぎと判断します。
RSIの分析の見方は、RSIが70%以上で反転したら売り、RSIが30%以下で反転したら買いのサインです。RSIはFX相場が膠着している際に反応しやすいインジケーター。そのため大きなトレンドが発生すると機能しづらいのが特徴です。
RSIはオシレーター系インジケーターの中でも代表的で最強という声もあります。
RSIを元に作られているインジケーターもあるので意識しているトレーダー数は多くいます。そのため反応しやすいオシレーター系インジケーターの1つです。
②ストキャスティクス
RSIと同じく、ストキャスティクスは相場における買われすぎ・売られすぎを判断するための指標。80%以上のゾーンにある場合は買われすぎ、20%以下のゾーンにある場合は売られぎとされます。
ストキャスティクスの分析の見方は、80%以上で2本の線がクロスして下降したら売り。20%以下で2本の線がクロスして上昇したら買いのサインです。
ストキャスティクスは相場に勢いがない時に高いパフォーマンスを発揮するインジケーター。そのため大きな流れに乗るというよりは、一定の幅で動いているFX相場で使うようにしましょう。
③MACD
MACDとは移動平均線を改良し、売買タイミングも判断できるようにした人気のFXインジケーターです。MACDは指数平滑移動平均線(EMA)の短期・長期の2つの値を用いることでトレンド転換の判断を可能にしています。
MACDの分析の見方は、ゼロラインを下から上抜けしたら買い。ゼロラインを上から下抜けしたら売りです。その際、MACDの傾きの角度が急であればあるほどそちらの方向に向かって動きます。
MACDはシンプルなインジケーターです。しかし、指数平滑移動平均線(EMA)を使っているので転換ポイント、トレンドの勢いともに測れるので、多くの人から最強とされます。FX初心者におすすめのインジケーターです。
④RCI
RCIは短期・中期・長期の3本の線を表示し、それぞれ値が買われすぎ、売られすぎであるかを判断するインジケーターです。具体的には値が80%以上であれば買われすぎ、20%以下であれば売られすぎとなります。
RCIは一定期間において価格の順位と日付の順位を付けて相関を表したインジケーターです。例えば、連日価格の終値を更新しながら上昇している場合はRCIが100に、下降している場合はRCIが-100と計算されます。
RCIの分析の見方は、短期線・中期線・長期線ともに80%以上にある状態で短期線が中期線を上から下向きにクロスしたら売り。20%以下にある状態で短期線が中期線を下から上向きにクロスしたら買いです。
インジケーターが豊富なおすすめのFX会社3選
以上がFX初心者におすすめのインジケーターでした。次はインジケーターが豊富なFX会社を紹介します。以下のFX会社であれば紹介したインジケーターを使用できるので、ぜひ参考にしてみてください。
①IG証券
IG証券は英国No. 1FXプロバイダーで、全世界に約24万人のユーザーを抱えているFX会社です。IG証券で使用できるインジケーターの数は約20種類。今回紹介したインジケーターのほとんどを表示可能です。
IG証券はRCIを表示できないものの、他のFX会社では表示できないようなインジケーターを豊富に表示できます。
IG証券は取扱い通貨数が多いのが特徴。他のFX会社の取扱銘柄数が約20ペアほどなのに対して、IG証券は約100ペア取引できます。IG証券はチャンスの幅を広げたい初心者におすすめのFX会社です。
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②GMOクリック証券
GMOクリック証券は大手GMOグループが運営する業界トップクラスの人気FX会社。GMOクリック証券は高機能な取引ツールが評判で、2020年のFX取引高では世界第1位になるなど多くのFXトレーダーが利用しています。
GMOクリック証券は表示可能なインジケーター数が38種類と豊富。スマホアプリも提供されているので、どこにいても手軽にFX取引ができます。
さらにGMOクリック証券は取引コストがとにかく安いのが魅力。無駄なコストを抑えることで利益を最大化できます。GMOクリック証券は初心者から上級者までおすすめのFX会社です。
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③楽天証券
楽天証券は楽天グループが運営しているFX会社で圧倒的な信頼と安心のFX会社です。楽天証券はサポート体制も充実。FX初心者でも安心して利用できるのが楽天証券です。
最近楽天証券の分析ツールがアップデート。表示可能なインジケーター数は57種類と業界トップレベルの多さです。また楽天証券はスマホアプリにも対応。アプリからでもインジケーターを使ってFX分析ができるのは最大の魅力です。
さらに楽天証券ではFX取引を繰り返すごとに楽天ポイントが貯まります。楽天ポイントは普段の買い物やネットショッピングでも利用できるためとてもお得にFX取引が可能です。
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その他のFXでおすすめなインジケーター3つ
ここまでに紹介して来たインジケーター以外にもFXの分析に用いることで勝率を高めることができるインジケーターはたくさんあります。
ここから紹介するものは全て売買の根拠としてではなく、判断の補助として使うのにおすすめなインジケーターです。
- 出来高
- 通貨強弱
- DMI
それぞれ詳しく解説していきます。
1.出来高
出来高は1本のロウソク足あたりにどのくらいの売買が行われたのかを表しています。チャート上に棒状のグラフとして出来高を表示することが可能。
FXの取引ツールによっては設定をしなくてもあらかじめ出来高が表示されている場合もあります。表示されていない場合は「出来高」もしくは「Volume」、「Vol」などの名前のオシレーターを選択すれば表示が可能です。
この出来高が高い箇所ほど投資家たちによる売買が集中していることを読み取れるため、値動きが激しくなる場面が多くあります。
2.通貨強弱
通貨強弱はインジケーターとしてチャート上に表示して読み取るのではなく、各FX会社が取引ツール内やホームページ内で公開しています。
特に使いやすいと評判なのはOANDA社のホームページです。
OANDA社では、メジャー通貨である全8通貨の強弱をグラフとして公開されており、どの通貨が中心に買われており、どの通貨が中心に売られているのかが一目で分かります。
チャート分析をした後に補助として活用してみましょう。
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3.DMI
DMIは通貨ペア間の強弱、トレンドの強さを表すオシレーターです。DMIでは3本の線が表示され、それぞれADX、+DI、−DIと呼びます。
ADXはトレンドの強さを表しており、ADXが高い場面で取引を行えば利益が伸びやすくなる可能性があります。
また、+DIは上昇方向への強さ、−DIは下降方向への強さを表しており、これらが明確に離れている場面はチャートの方向感がはっきりするため、取引におすすめの場面です。
FXでインジケーターを利用する際の3つの注意点
FXインジケーター分析に欠かせないツールですがいくつか注意が必要。FXでインジケーターを利用する際の注意点は以下の3つです。
- 有名なインジケーターの方が効果を発揮しやい
- インジケーターを出しすぎない
- インジケーターは絶対ではない
①有名なFXインジケーターの方が効果を発揮しやすい
FXでインジケーターを利用する際の注意点は有名なインジケーターの方が効果を発揮しやすいということです。
有名なインジケーターは多くのFXトレーダーが利用しています。そのため反発するポイントや相場に勢いがつくポイントが一致しやすく、そのポイントで価格が大きく動きやすいです。
価格が動きやすいということはインジケーターの分析が利きやすいということになります。そのため初心者の方は、分析の効果を発揮しやすい有名なインジケーターを使うのがおすすめです。
②FXインジケーターを表示しすぎない
FX初心者がインジケーターを使う際に注意が必要なのは、インジケーターを出しすぎないということ。FXインジケーターは種類が多く、分析チャート上にいくつも表示可能です。
分析チャート上にインジケーターを沢山表示してしまうと、画面が線だらけになってしまい**見づらくなってしまいます。
FXインジケーターが多いと、どこがエントリーポイントなのか分からなくなり、不要な取引が増えてしまうこともあるでしょう。
そのためFX初心者の方は表示するインジケーター数を2、3個に抑えるのがおすすめ。まずはトレンド系インジケーターから1つ、オシレーター系インジケーターから1つづつ選んで表示し、慣れてきたら数を増やすようにしましょう。
③FXインジケーターは絶対ではない
FXでインジケーターを利用する際の最大の注意点は、インジケーターは絶対ではないということです。インジケーターは分析の精度を上げられますが、100%の効果を発揮するわけではありません。
相場に勢いがあると効果が出ないインジケーターであったり、相場が膠着していると効果が出ないものもあります。そのためインジケーターを100%信じすぎず柔軟に使うようにしましょう。初心者の方はFX相場の場面ごとにインジケーターの見方や種類を使い分けるのがおすすめです。
FXのインジケーターを利用するときによくある質問
Q1.インジケーターは絶対に使ったほうがいいのでしょうか?
A. 絶対に使う必要はありません。インジケーターはFX取引の手助けに使用するものです。そのためインジケーターを使わずに、相場の動きだけを見てFX取引することもできます。
ただし相場の動きだけを見て取引するのは、ある程度経験がなければ難しい取引方法と言えます。そのためFX初心者の方は今回紹介したインジケーターを表示して、慣れてきたら数を減らすのがおすすめです。
Q2. どのインジケーターを使えば勝てるでしょうか?
A. どのインジケーターでも勝つことは可能です。ただし必ず勝てる最強インジケーターというものは存在しません。というのもFXは勝ちと負けを繰り返して利益を上げていくものだからです。
そのため「このインジケーターなら勝てる」というものはなく、あくまでFX取引の精度を高めるものになります。FX取引では自分に合ったインジケーターを探して、自分に合った分析方法を見極めるのが重要です。
Q3. オリジナルインジケーターを配っているサイトがありました。高勝率を謳っていますが本当でしょうか?
A.オリジナルインジケーターで高勝率のものも存在します。ただしインジケーターに最強はなく、必ず勝てる保証はありません。そのため「必ず勝てる」であったり「勝率99%」などのうたい文句がある場合は注意しましょう。
FX取引は自己責任になるので、オリジナルインジケーターを使って負ける可能性もあります。ですので全てを信じすぎず判断するようにしましょう。
FX取引で勝つためにインジケーターを活用しよう
インジケーターはFX取引には欠かせない分析ツール。相場が上下どちらに動きそうか、いつ価格が落ち着きそうかをを判断するには非常に便利です。
FXの勝ちトレーダーのほとんどはインジケーターを使っています。自分に合ったインジケーター分析スタイルを確立すれば同様に勝ちトレーダーになることも可能です。
FX初心者の方は、まずは多くのFXトレーダーが使っているインジケーターを使ってFX取引をスタートしましょう。
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順張り取引とはFXの相場の流れに沿って取引することです。FXの相場が上昇している時は買い。下降している時は売り注文をする取引方法のことを言います。