【2022年版】カナダドル円今後の見通しは?過去のレート推移からの予想も解説。
「カナダドル円でトレードしたいけど、今後の見通しが分からない…」という方は多いのではないでしょうか?
結論、2021年の値動きから分析によるとカナダドル円は今後レンジ相場を続けます。
この記事ではその根拠や、カナダドルの特徴まで丁寧に解説していきます。
今後カナダドル円はもみ合いによるレンジ相場を続ける
2021年のカナダドル円は、円安に大きく傾いたため右肩上がりの推移を見せました。また2022年2月現在でも、カナダドルと関係が深い原油が1バレル90ドル前後と高値で推移していることも、カナダドルが堅調に推移している1つの要因でしょう。
しかし足元の原油高は1バレル100ドルまで伸びるという楽観的な見方がある一方で、突発的な下落にも注意しなければいけません。
これらの要因から2022年のカナダドル円相場は上にも下にも大きく抜けることはなく、レンジ相場となることが予想されます。
カナダドル2つの特徴
カナダドル円を取引するにあたって、知っておくべきカナダドルの特徴を2つ紹介します。通貨の特徴を知っておくと、急な値動きにもうろたえずに原因を分析できるので、トレードの上達が早くなります。
- 原油価格との深い関連性
- アメリカ経済に大きく影響を受ける
①原油価格との深い関連性
カナダは原油の生産量が豊富な資源国であり、カナダドルは資源国通貨とよばれます。原油の価格がカナダドルの相場にも大きく影響するのが特徴。
カナダドルに影響する原油価格をみるときにはWTI(West Texas Intermediate)という原油価格の指標が参考になります。
②アメリカ経済に大きく影響を受ける
カナダは米国に隣接し、経済的にも密接なつながりがあることから、米国の景気の影響も大きく受けます。米国が好景気であればカナダの経済も上向きやすく、逆に米国が不景気に陥るとカナダ経済も落ち込みやすいです。
加えて、カナダドルの金利を見るときには米国の金利についても注目する必要があります。米国の金利よりもカナダの金利が高くなると、カナダドルが対米ドルで上昇しやすく、カナダドルが相対的に値上がりします。
カナダドル円の現在の為替レート
カナダドル円は2022年1月19日現在、1カナダドル91.44円です。また2021年の最安値は1月5日の80.63円、最高値は10月21日の93.02円でした。2021年のカナダドルの値動きをひとことで説明すると、コロナ情勢と主要国の中央銀行の政策の影響です。
2021年頭では、コロナからの回復に伴って、市場がリスクオンへと傾いたことから、安全資産である円が売られてカナダドルが相対的に上昇しました。
加えて10月には量的緩和政策の終了と、利上げを示唆したことから、カナダドルが急騰することとなりました。
カナダドル円為替レートの過去の変動要因
過去のカナダドル円の値動きを見てカナダドルが高騰、急落した時期と、その時期にあった経済ニュースや原油価格の動向をチェックしてみることで、カナダドル円の特徴をつかみましょう。
今回紹介するのは以下の3つの事例です。
- 原油価格の高騰時
- リーマンショック時
- カナダの政策金利引き下げ
①原油価格の高騰時
カナダドル円の相場は原油価格の影響を強く受け、原油価格が上昇するとカナダドルの円に対する価格が上がるという特徴があります。原油価格の国際的な指標は米国のWTI(West Texas Intermediate)です。
2007年から2008年にかけて、WTIが1バレル50ドル台から140ドル台まで急騰すると、カナダドルも98円前後から124円前後まで急騰しました。
②リーマンショック時
カナダは地理的、経済的にもアメリカと密接につながっているため、リーマンショック時にはカナダドルもアメリカに次いで大きな経済的ダメージを受けました。
1カナダドルは100円台から70円台にまで急落し、1カナダドルが100円台にまで戻すには5年近くの長い年月がかかりました。
③カナダの政策金利引き下げ
2015年1月にはカナダの中央銀行が、カナダ経済の停滞を受け、経済活動の活発化のために政策金利を引き下げました。これに加え、原油安であったこともあり、その後2年間ほどカナダドルは80円前後で推移しました。
2022年カナダドル円の各社の見通し
ここまでの記事でカナダドル円の値動きの要因や特徴についてざっくりと理解出来たでしょうか。ここからは各金融機関が発表しているレポートを基に2022年のカナダドル円の値動きを予想していきます。
①三菱UFJ銀行
「カナダ経済はこの先、消費と設備投資といった内 需の堅調さに加え、最大の貿易相手国である米国の経済拡大により、 輸出の持ち直しが期待される。」 中略 「テー パリング着手して以降、金融政策の正常化で米国に先行する状態が続いており、カナダドルは堅調に推移しよう。」
引用元:
テーパリングとは中央銀行の量的緩和の縮小を意味し、国家の経済が上向いてきたと考えられているときに実施される出口戦略の一つです。
三菱UFJ銀行が11月30日にリリースしたマンスリーレポートでは、2022年のカナダドルの見通しを上のように分析しています。
カナダドルの値動きは堅調だが、足元での原油価格下落などによりカナダドル円は下目線であり、引き続き原油価格や金利政策に注目する必要があるでしょう。
②明治安田アセットマネジメント
「カナダ・ドルは、半導体不足での自動車生産停滞など部材供給制約や物流逼迫による景気先行き不安等が下落要因 の一方、物価高への国民の不満で利上げを求める政治的圧力も高まりやすく、金利先高観で堅調とみられます」
引用元:
明治安田アセットマネジメントのマンスリーレポートではカナダドルは金利先高観で、堅調な値動きをすると予想されています。
③SMBC信託銀行
「米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締め姿勢を明確にしたほか、新型コロナ感染拡 大懸念が加ドルを圧迫した。一方、労働市場が改善傾向にあるうえ、貿易黒字額が約10年ぶりの大きさとなるなど、加ドル高要因も確認された。」
引用元:
SMBC信託銀行のマンスリーレポートでもカナダドルは下げ渋る展開が予想されるが、はっきりとした方向感は出ていないとの印象である。今後もカナダ中央銀行の金利政策に注目していくことが重要だ。
カナダドル円の取引におすすめのFX会社
カナダドル円はカナダの中央銀行が2022年半ばに金利を上げることが予想されており、加えて米国の経済活動が活発化していることから、カナダの貿易輸出の持ち直しも期待されているというのが好材料です。
カナダドル円の取引するにあたって重要になるのは、カナダドル円のトレードでの手数料となるスプレッドの狭さと、トレードツールの使いやすさです。
以下の2つの取引所はスプレッドが小さく、取引ツールが使いやすいという特徴があり、カナダドル円のトレードにおすすめです。
- GMOクリック証券
- IG証券
①GMOクリック証券
GMOクリック証券は2020年のFX取引高で世界第一位を取っている、国内大手FX会社です。GMOはスプレッドなどの取引コストが安いのが大きな特徴になります。
また、GMOクリック証券の提示するスワップポイントは良心的で、現在のカナダドル円のロングポジションでもスワップを受け取れるため、2022年度中の利上げが期待されているカナダドルを取引するにはもってこいな取引所です。
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②IG証券
IG証券はイギリスに本社のIGグループがある世界的なFX会社です。カナダドル円のスプレッドは原則1.7pipsと狭く、よりお得に取引ができます。
またIG証券のトレーディングアプリはiOS、Androidの2つの主要アプリに対応しており、FXから株価指数、商品取引等の17,000種類以上のCFD取引が可能。それぞれのプラットフォームに最適化された取引ツールで、効率よくトレードが上達します。
加えてIG証券の大きな特徴の一つが、17,000以上の銘柄の取引ができるという点です。カナダドルは原油価格に大きく影響を受けるので、WTI原油や北海原油等の原油価格のチャートを見て取引ができるというのは、カナダドル円を取引するうえで大きなメリットです。
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カナダドル円の今後は横ばいの見通しが多い
カナダドル円は原油価格の影響を大きく受けますが、2022年2月現在では原油価格が1バレル90ドル前後と高水準で推移しているため、カナダドル高であるという状況です。今後も原油が100ドルを目指すという見方もあるため、カナダドルの上昇にも期待が持てます。
またカナダドルはアメリカ経済の影響も強く受け、米ドル円相場が上向きであることも、足元でカナダドル円が堅調に推移していることにつながっています。
この記事で紹介したカナダドルの特徴を踏まえて、トレードで利益を上げていきましょう。
kazuのコメント
大幅な原油安になってしまうとカナダドルも大きな下落が見込まれます。