審査が甘い銀行カードローンはある?即日融資やおすすめの借入先を紹介
「審査が甘い銀行カードローンはありますか?」
「銀行カードローンの審査に落ちないための対策は?」
上記の考えをお持ちで、不安な気持ちの方も多いのではないでしょうか。
結論、多くの方が審査の甘い銀行カードローンがあるように疑っていますが、実際にはありません。
銀行カードローンは消費者金融にくらべて金利が低いぶん申込者が多いため、審査が慎重になります。しかし、借入希望額を少なくする・一社だけに絞って申し込むなどの対策を確実に取ることができれば、審査に通過する確率は上がると考えられます。
この記事では銀行カードローンの審査難易度や審査で見られるポイント、比較的審査が緩いカードローンを紹介しますので、ぜひご覧ください。
審査が甘い銀行カードローンはない!
銀行カードローンの審査通過率は20〜30%といわれています。一方で、大手消費者金融の場合は審査通過率は30〜43%と銀行カードローンよりも高いことが特徴です。利用者が融資額を返済できるかどうかの審査は、消費者金融よりも銀行カードローンの方が厳しいと言えます。
なお、審査が甘いカードローンを求めて極甘審査ファイナンス・無条件融資という文言を使用している業者に申し込むことは危険です。違法な貸付を行う闇金業者も存在するためです。40〜50%の法外な金利を取られるケースもあるため、絶対に申し込まないようにしましょう。
したがって、個人信用情報が問題なければ、まずは銀行カードローンへの申込を検討しましょう。
審査の甘い銀行カードローンがない3つの理由
それでは、なぜ審査の甘い銀行カードローンはないのでしょうか。ここでは、3つの理由を説明します。
返済能力の有無を調査する義務があるから
貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。
返済能力を確かめることで、利用者とカードローン会社の双方にメリットが生まれます。まず、利用者は目の前の資金需要に気を取られて借り過ぎないように抑制する効果があります。また、カードローン会社は無計画に貸し過ぎることで利用者の生活破綻を招く可能性があります。
貸す側も借りる側も損失を生む仕組みは避けなければならないのです。
総量規制があるから
2つ目は、貸金業者は総量規制によって借りれられる総額に制限が設けられているからです。
具体的には以下の通り、年収などを基準として、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超えると新規の借入れはできません。
借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。 例えば、年収300万円の方は、貸金業者から100万円までしか借りることができないということになります。
総量規制の対象となる貸付は、貸金業者の貸付です。詳しくは後述しますが、貸金業者に該当しない銀行のローンや、ショッピングクレジットなど信販会社の販売信用は総量規制の対象にはなりません。
まずはカードローン会社の審査申込時に、年収の3分の1を超える借入(他社からの借り入れ金額を含む)を希望を出していないか注意しましょう。
貸金業者による広告が規制されているから
3つ目は、貸金業者は広告が規制されているからです。以下の通り、賃金業法によって「借入が容易であることを過度に強調すること」を禁止されています。
貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、貸付けの利率その他の貸付けの条件について、著しく事実に相違する表示若しくは説明をし、又は実際のものよりも著しく有利であると人を誤認させるような表示若しくは説明をしてはならない。 2 前項に定めるもののほか、貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、次に掲げる表示又は説明をしてはならない。 一 資金需要者等を誘引することを目的とした特定の商品を当該貸金業者の中心的な商品であると誤解させるような表示又は説明 二 他の貸金業者の利用者又は返済能力がない者を対象として勧誘する旨の表示又は説明 三 借入れが容易であることを過度に強調することにより、資金需要者等の借入意欲をそそるような表示又は説明 四 公的な年金、手当等の受給者の借入意欲をそそるような表示又は説明 五 貸付けの利率以外の利率を貸付けの利率と誤解させるような表示又は説明 六 前各号に掲げるもののほか、資金需要者等の利益の保護に欠けるおそれがある表示又は説明として内閣府令で定めるもの
ただし現実的には、一部業者が法律ギリギリの広告を打ち出していることもあるようです。金融庁は平成20年4月21日に貸金業者が夕刊紙・スポーツ紙に掲載した広告について、貸金業法15条(貸付条件の広告)および同法16条(誇大広告の禁止等)に則ったものとなっているか、共同で調査を行いました。以下の通り結果をご覧ください。
(調査の結果)
引用元:金融庁 | 貸金業者による広告の調査結果について ※平成20年4月20日時点
この調査や報告書から、客観的に見て誤認の無い広告は現実的に定着しておらず、利用者に誤解される広告が掲載されていたことがわかります。
貸金業者側も営利企業ですので、他社より少しでも魅力的な広告を掲載し、自社に誘導する目的があります。この調査は平成20年のものですので、以降広告掲示はより厳しくなっていると考えられます。
また万一、法令の記載要件にない広告訴求をしている貸金業者は、間違いなく危険であると認識してください。
銀行カードローン会社と貸金業法
これまで、審査が甘い銀行カードローンがないのは貸金業者が貸金業法による制約や制限を受けていることが理由として解説しました。ただし、銀行カードローンは実は貸金業法の適用範囲外である点の説明が必要です。
貸金業法は、原則として消費者金融などの貸金を生業とする業者に対して適用されています。しかし、法令上は銀行カードローン社がには貸金業法を遵守する定めはありません。銀行法という法律に則って営業されており、賃金業法に則して自主規制によって総量規制に準じた貸付をおこなっているのが実態です。
だから、意図的に審査を甘くして過剰な貸付を行うことはできません。銀行カードローンは即日融資も難しいと考えられます。
特に、銀行カードローンの場合は銀行法によって、利用者が反社会的な人間でないかどうかを確認する目的で警察庁のデーターベースから個人情報を確認する必要があるとされています。結果的に、消費者金融のカードローンよりも2営業日以上の時間がかかると考えられます。
銀行カードローンの審査通過基準
これまで審査が甘い銀行カードローンはない背景を解説してきました。銀行カードローンの一般的な審査ポイントは、後述する「銀行カードローンの審査で重視される4点」で解説しますが、各社の審査通過基準は公表されていません。したがって、審査通過のための対策は難しいものといえます。ただし、既にお伝えした通り、総量規制に抵触する借入合計が年収の3分の1以上を超過する場合は、審査の通過は極めて難しくなるといえるでしょう。
また、傘下に消費者金融の会社を有する場合はカードローンと組みわけができるため、カードローンの審査が厳しくなりがちという指摘もあり、配慮いただくと良いでしょう。
銀行カードローンの成約率は各社異なるといわれます。そこで、次からは「成約率が高いといわれるおすすめ銀行カードローン6選」を見ていきます。
成約率が高いといわれるおすすめ銀行カードローン6選
それでは、審査が甘い銀行カードローンを検討している人に向けて、成約率が高いといわれるおすすめ銀行カードローンを6つ紹介します。
会社名 |
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック |
三井住友銀行カードローン |
みずほ銀行カードローン |
横浜銀行カードローン |
楽天銀行スーパーローン |
愛媛銀行カードローン |
審査時間 |
最短当日 |
最短翌営業日 |
最短当日 |
最短即日 |
最短当日 |
記載なし |
融資時間 |
最短翌営業日 |
最短翌営業日 |
最短当日 |
最短即日 |
最短翌日 |
記載なし |
金利(年) |
1.8% 〜 14.6% |
年1.5%~14.5% |
2.0% |
年1.5% 〜 14.6% |
年1.9% 〜 14.5% |
4.4%~14.6% |
借入限度額 |
10万円〜500万円 |
10万円~800万円 |
10万円~800万円 |
10万円~1,000万円(10万円単位) |
10万円〜800万円 |
10万円~800万円 |
Web完結 |
◎
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◎
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◎
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◎
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◎
|
◎
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①三菱UFJ銀行バンクイック
三菱UFJ銀行バンクイックは他のカードローンと比べて金利が年1.8%~年14.6%と低いのが魅力です。カードローン利用が初めての人でも安心の借入・返済サポートも充実。また、メガバンクの一つの三菱UFJ銀行が提供しているため安心して借り入れられます。
そして全国各地の三菱UFJ銀行ATMと提携コンビニATMをいつでも手数料無料で利用可能。さらに、Web(パソコン・スマートフォン・アプリ)なら24時間365日申し込めます。しかし、他の銀行カードローンに比べ限度額の上限が低いのでまとまったお金を借入したい人は他のカードローンを検討してみるとよいでしょう。
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始めてカードローンを利用する人
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毎月の返済額を抑えたい人
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入金忘れが心配な人
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アプリを使って借入したい人
三菱UFJ銀行バンクイックは、初めてカードローンを利用する人におすすめです。借入金利が低いことに加えて、毎月の最小返済額は1,000円と少額です。利息負担を抑えて、少額から借入したい方に向いているでしょう。また返済日の3営業日前にメールで連絡してくれるため、入金忘れもありません。アプリを使って簡単に借入ができるため、近くにATMがない人でも便利に利用できます。
②三井住友銀行カードローン
三井住友銀行カードローンは三井住友銀行の口座なしで申し込み可能なカードローン。他社の口座しか持っていない人でもすぐに利用できます。またWEB申し込みなら24時間申し込みも可能です。
最短翌営業日に融資を受けられるので、スムーズに融資を受けたい人におすすめです。金利も他社と比べて平均的なので、金利が気になる人も安心です。
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低金利で借り入れしたい人
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返済日や返済方法を選びたい人
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カードの枚数を増やしたくない人
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高額なお借入れをしたい人
三井住友銀行カードローンは、借入利率が1.5%からと他社に比べると低いだけでなく、最大借入可能額は800万円と高額です。そのため低金利で高額な借入をしたい人にはおすすめでしょう。返済日や返済方法に自由に選べるため、自分のペースで返済できます。またカードレスで利用できるため、カードの枚数を増やしたくない人に向いています。
③みずほ銀行カードローン
みずほ銀行はご利用限度額が10万円~800万円と高く、金利が2.0%と金利が低く設定できるのがメリットです。また、みずほ銀行に通帳がある場合や、みずほ銀行のサービスのみずほダイレクト利用している場合限度額が50万円以下なら書類提出無しで申込可能なので面倒な手続きが一切不要。
さらに、みずほ銀行カードローンの自動融資サービスを利用すると、共料金の支払いやクレジットカードの返済時に口座内の残高不足による延滞を防げます。
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地方に住んでいる人
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みずほ銀行で住宅ローンを利用している人
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毎月の返済額をおさえたい人
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すぐに審査結果が知りたい人
みずほ銀行はゆうちょ銀行以外では、全都道府県に支店がある唯一の銀行です。三菱UFJ銀行や三井住友銀行などほかのメガバンクの支店のない地域にお住まいの人には、おすすめです。またみずほ銀行で住宅ローンの利用があれば、金利が0.5%下がります※。毎月の返済額は2,000円から、さらに審査結果は最短即日わかる点もメリットです。
※1. 適用金利はご契約極度額に応じて異なります。
※2. 住宅ローンのご利用で本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。
引下げ適用後 の金利は年1.5%~13.5%です。
④横浜銀行カードローン
横浜銀行カードローンは、毎月2,000円から少額返済可能(※1)なので、初めてカードローンを利用する方でも返済計画が立てやすいことが魅力。金利も年1.5~14.6%(変動金利)と銀行ならではの好適な金利で、専用アプリを利用すれば24時間365日カードローンの申し込めるので手軽さは業界随一です。
また、横浜銀行カードローンではコンビニや駅のATMがいつでも何回でも手数料無料(※2)なので、気軽に活用しましょう。
(※1)毎月のご返済は、返済時点でのお借入残高によって約定返済金額が設定されます。
(※2)一部ATMを除く
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高額な借入がしたい人
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低い金利で借りたい人
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神奈川・東京に住んでいる人
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他社での借入をおまとめしたい人
横浜銀行カードローンは、借入可能額が最大1,000万円とほかのカードローンよりも高額です。金利も1.5%と低いため、高額な借入をしたい人にはおすすめ。また銀行系カードローンにしては珍しく、おまとめにも対応しています。地方銀行のため店舗やATMは神奈川・東京に集中していますが、提携コンビニであれば全国での利用も可能です。
⑤楽天銀行スーパーローン
楽天銀行が提供しているカードローンです。ATM手数料が最大月7回まで無料のほか、コンビニで入出金ができます。さらに振込手数料も月3回まで無料です。普通預金金利が大手銀行の20倍であり、残高や取引に応じてポイントや手数料を優遇することができます。
楽天は金融まわりの様々なサービスを連携させている企業です。インターネットの楽天で買い物をすることが多い方や、楽天証券などを利用している方は、楽天カードのポイントを優遇することで副次的なメリットがあります。
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普段から楽天を利用している人
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楽天銀行に口座を持っている人
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他社の借入を介借り換えしたい人
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キャンペーンを利用したい人
楽天銀行スーパーローンは、楽天会員の人におすすめです。楽天会員ランクに応じて審査優遇してくれることに加え、返済口座を楽天銀行に設定するだけで会員ランクがアップします。また楽天銀行スーパーローンは、キャンペーンもおすすめ。期間限定で低金利キャンペーンなどを展開しており、お得に利用できるメリットがあります。
楽天銀行スーパーローン公式サイト
⑥愛媛銀行カードローン
愛媛銀行が提供するひめぎんクイックカードローンでありながら、愛媛以外のエリアでも利用可能です。
Webから申し込めば30日間は無利息でお金が借りられるのがメリットです。口座開設も必要なく、近くに支店がなくても問題ありません。
スマホアプリでいつでも返信できるので、忙しい人にもピッタリのカードローンです。
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無利息で借りたい人
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口座を作りたくない人
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返済日を自由に決めたい人
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Webで手続きを完結したい人
愛媛銀行カードローンは初めての利用であれば、当初30日間利息が無料です。30日以内の利用であれば利息がかからず利用できるため、初めての人にはおすすめ。返済日を自由に決められる点もメリットです。また愛媛銀行カードローンは愛媛銀行に口座がなくても利用できるため、口座をむやみに増やしたくない人にもおすすめです。
銀行カードローンの審査で重視される4点
審査基準はカードローン会社によって異なっています。また、内容は非公開となっており、詳細を知ることができません。しかし、銀行カードローン審査の時必要な情報はある程度決まっているため、審査基準の時に重視される点のある程度予測ができます。
ここでは、銀行カードローン審査のときに重視されるといわれる要素を4つ紹介します。
①他社からの借入総額
銀行カードローン審査では、他社からの借入が多いと審査に通りにくくなります。なぜなら利用者の借入件数が多いとその分返済額が増えてしまい、返済を滞納する可能性が高いので銀行が貸付を拒否するからです。
そこで活用できるのがおまとめローンです。おまとめローンは特定の貸金業者が一括して利用者の債務をまとめることで、審査を緩くできる可能性を高めます。貸金業者としては借入金をまとめて集約することで利息による収益が期待できるほか、おまとめローンの対象は既に一度審査に通った借入金であり、審査による負担が少ないことも推奨する理由です。
具体的におまとめローンを提供する貸金業者を見ていきましょう。
おまとめローンで代表的なのがプロミスです。土日でも審査を行っており、審査がスムーズならば最短3分で終了します※。受付窓口が営業時間外となる21時から朝9時でも借り入れが可能です。
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
プロミスおまとめローン 公式サイト
もう1社はアイフルです。特に多くの会社の借入金をまとめる場合はお勧めです。アイフルはほかの消費者金融と異なり、利用限度が800万円と高めに設定されています。アイフルはほかの消費者金融のように銀行の傘下ではないため、独自の審査結果を提供することが可能です。
なお、銀行おまとめローンに関して下記の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
②勤務情報
銀行カードローン審査では利用者の勤務先の情報や勤務年数を確認することで利用者の収入が安定しているかを確認、また、返済能力もチェックしています。勤務年数が長い場合や勤務先の企業への信頼が高い場合、審査に通りやすくなります。
上場企業などの信頼性が高い会社でも勤務歴が短い場合は、審査に通らない場合があります。これは収入の安定性を重視しているためです。
③雇用形態
銀行カードローン審査では利用者の雇用形態を把握することで安定して働いているか確認をしています。一般的に、公務員や正社員といった安定性のある雇用形態であると審査が通りやすくなります。
④信用情報
信用情報の照会ではクレジットカードやローンの利用履歴・返済状況を調べられます。また、信用情報機関には過去の金融事故が記録されています。そのため、そこで返済延滞や債務整理などの記録が確認されると審査に通りにくくなります。
銀行カードローンの審査における注意点
銀行カードローンの審査における注意点は以下のとおりです。
口座開設が必須な場合がある
銀行カードローンでは、その銀行で口座を作らなければ契約できない場合があります。いま持っている口座で借り入れしたい場合は、口座開設不要の銀行カードローンを検討しましょう。
なかでもおすすめは楽天銀行スーパーローンです。口座の開設は不要なのにくわえて、他業では対応していない自動引き落としの返済にも対応しているため、計画的な返済がしやすいのがポイント。口座はこれ以上増やしたくない人・計画的に返済できるかが不安な人は楽天銀行スーパーローンを検討しましょう。
在籍確認が実施される
銀行カードローンの審査では、電話連絡による在籍確認が必ず実施されます。在籍確認ができない場合には審査に落ちてしまうため、注意が必要です。
また、在籍確認では職場に電話がくるため、「周りに借り入れしていることはバレたくない」という人は、自分が電話対応をできるようにしておきましょう。
在籍確認が実施される場合、多くの銀行カードローン会社は基本的に銀行名を名乗ります。銀行の場合、融資以外にも投資信託や保険などの商品も取り扱っているため、同僚に不審がられることはありません。ご安心ください。
銀行カードローンのメリット・デメリット
銀行カードローンでは他の融資サービスよりも優れている点がいくつかあります。ここでは、銀行カードローンを利用する際のメリットを4つ紹介します。
金利が低く設定されている
銀行カードローンの金利は、消費者金融の会社に比べると低く設定されています。銀行カードローンの上限金利の相場は14%前後で、消費者金融カードローンの上限金利の相場は18%前後となっています。
そのため、返済日が消費者金融の無利息期間を超えるような場合やまとまったお金を借りる場合は銀行カードローンの方が低金利で借入できます。
また、キャッシングと言うカードローンと同じように現金を借り入れできるサービスもありますが、キャッシングはカードローンに比べて金利が高めで、借入限度額も低いのであまりおすすめしません。
また多くのカードローンは申込後、一定期間の借り入れに対し、無利息サービスを提供しています。借り入れの際は無利息サービスの有無や条件を確認のうえ、積極的に利用しましょう。
なお、金利を安く抑えて借りるコツについては、以下の記事でもご紹介しています。
総量規制の対象外
また、信販・クレジットカードローンと消費者金融カードローンの融資では貸金業法のもと、貸金業者に遵守が求められる総量規制の対象となっており、借入可能な金額は年収の3分の1に制限されます。
しかし、銀行カードローンは金融機関が運営しています。銀行などの金融機関は貸金業法の対象ではありません。また銀行法という法律に従って融資をしているのですが、この法律に総量規制は含まれていません。よって銀行カードローンは総量規制に制限されずに借入可能になります。
具体的に、総量規制対象外のカードローンは、下記の記事でも解説しています。
続いて、銀行カードローンのデメリットを紹介します。
即日審査・即日融資ができない
一方のデメリットです。銀行カードローンでは即日審査・即日融資ができません。銀行カードローンは審査の時に警察庁データベース照会を義務付けられており、審査が最短でも1日以上かかってしまうからです。
そのため、早くお金を借りたいという人は消費者金融カードローンの利用をおすすめします。消費者金融カードローンでは即日審査・即日融資のサービスを利用でき、手軽にお金を借りられます。
返済日が決まっている
銀行カードローンでは、毎月の返済日が設定されています。そのため、指定された返却日までの返済計画をきちんと立てる必要性があったり、給料日よりも前に返済日が来るような場合もあるため不便に感じる人もいるでしょう。
消費者金融系カードローンであれば返済日を利用者自身で選べるため、銀行カードローンに比べて返済しやすいのが魅力。そのため、返済期限を自分で決めたいという人は消費者金融を利用した方が良いでしょう。
審査で落ちる人の特徴5選
銀行カードローンが審査をするとき重視する点を踏まえた、審査で落ちる人の特徴を5つ紹介します。
- 借入れ希望額が高すぎる
- 他社への申込履歴がある
- 無職である,あるいは安定した職に就いていない
- 虚偽申告している
- 信用情報に傷がある
①借入れ希望額が高すぎる
収入に対して借入希望額が高い場合、返済を滞納、踏み倒すリスクがあるため審査で落ちる可能性が高いです。借入希望額は必要最小限としましょう。1回審査に落ちると再審査を受け付けて貰えないところも多いため、許容範囲を超えた借入希望額は推奨できません。
②他社への借入履歴がある
他社への借入申し込みをしている場合、月々の返済額が多くなってしまうため返済を滞納、踏み倒すリスクがあるので審査に落ちる可能性が高いです。
また、他社への借入件数が何件もある場合は、審査に通ることはありません。返済を完了してから申し込むか、おまとめローンを活用しましょう。
③無職・安定した職に就いていない
安定した収入がない場合、銀行側に返済能力がないとみなされるため審査に落ちる可能性が高いです。
また、無職の場合は収入がないため確実に審査に通らないです。また勤務歴が短い転職直後の場合は、収入に安定性が無いとして審査落ちの可能性が高まります。
④虚偽申告している
銀行側は信用情報の確認や在籍確認を行なっているため、虚偽は高確率でバレてしまいます。
また、虚偽申告がバレてしまった場合は確実に審査に通らないです。審査落ちが懸念されていても、虚偽の内容で審査に臨むことは絶対に避けましょう。
⑤信用情報に傷がある
銀行側から返済滞納や債務整理などの金融事故が確認された場合、返済能力がないとみなされるので審査に落ちる可能性が高いです。カード返済の滞納であれば3カ月前後、ほかスマートフォンの返済なども該当します。信用情報に事故があるかどうかは、自分で確かめることもできます。
銀行カードローンの審査の流れ
ここからは一般的な銀行カードローンの申し込みから契約完了までの流れを紹介します。
①カードローンの申し込み
カードローンの申し込みはインターネット・アプリ・店舗・電話などの申し込み方があります。
特にインターネット、またはアプリ申し込みがおすすめです。インターネット・アプリ申し込みは24時間対応の銀行が多く、手続きがWeb上で完結できます。
②必要書類の提出
必要書類は本人確認書類と、融資額によっては収入証明書類の提出を求められる場合があります。
借入が50万円以上になると所得証明書が必要になる銀行が多いです。
パソコンやスマートフォンから画像ファイルをアップロードをすると簡単に必要書類を提出できます。
③審査の実施
審査には基本的に仮審査と最終審査の2つの審査が存在します。
主に仮審査では信用情報のチェックと申込情報の調査が行われ、返済能力を判断します。仮審査を通過すると続いて最終審査が行われます。
そして最終審査では在籍確認や提出書類の確認作業が行われます。
銀行によっては審査が1回しか行われない場合もあります。
④審査結果の連絡・利用開始
在籍確認や必要書類の確認が完了されると審査の結果が出ます。
そして、契約手続きを完了した後に、借入の利用を開始できます。
以上が一般的な申し込みから契約完了までの流れになります。銀行会社によって細かい部分が違ってくるため、借入を希望する会社の申し込みの流れを確認しておきましょう。
銀行カードローン審査に落ちてしまった場合
この記事を読んでいる人のなかには、銀行カードローン審査に落ちてしまった人・落ちそうな状況の人もいると思います。
そんな人のために、銀行カードローン審査に落ちた場合でもお金を借りれらる方法を2つ紹介します。
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消費者金融を利用する
-
審査なしでお金を借りられる方法を利用する
消費者金融を利用する
銀行カードローンに落ちてしまった際は消費者金融カードローンを利用するという手もあります。消費者金融カードローンは、銀行カードローンに比べ高金利に設定されていますが、審査は緩く即日で手軽に借入可能。また、消費者金融では無利息期間もあるため、期間内の借入であれば消費者金融の方がお得に利用できます。
おすすめの消費者金融は以下の5つです。各社が発表している成約率のデータから、借りやすさを考えてみましょう。
レイク(レイクALSA)
レイクは銀行カードローンにはない無利息期間が業界最長。 60日間無利息(Web申込み限定)、または5万円まで180日間無利息を選択可能。そのため利息がつきにくいというメリットがあります。
また、審査スピードが早くネット振り込みや即日融資も対応できるので手軽にお金を借入られます。
レイクは借りやすい?
レイクは借りやすいのでしょうか。同社から公表されている資料の新規成約率を見てみましょう。
引用:SBI新生銀行 四半期データブック ※調査日:2024年3月21日
これからご紹介する消費者金融カードローンの中でも、レイクは成約率26.6%(2023年6月時点)と最も低い水準です。借りづらいカードローンといえます。
プロミス
プロミスでは瞬フリというプロミスが提供している振込キャッシングサービスがあり、これを利用すると24時間いつでも最短10秒で口座振り込み可能になります。
また、他の消費者金融会社の無利息期間が初回契約日の翌日から開始されますが、プロミスでは初回借入日の翌日から無利息期間が開始されるため、無利息期間を有効に利用可能です。
プロミスは借りやすい?
プロミスは借りやすいのでしょうか。こちらも同社から公表されている資料の新期成約率を見てみましょう。
プロミスの成約率は36.1%(2023年9月時点)と低い水準で推移しています。
同社に限ったことではないですが、審査の基準を変えていないことと、申込の年収層は不特定であることを考えると、カードローンを必要なニーズに同社が的確にアプローチとしている証明になるでしょう。
プロミス 公式サイト
アコム
アコムは借りやすい?
アコムについても、同社から公表されている資料の新規成約率を見てみましょう。新規成約率は40.6%と高く、数字から最も借りやすい可能性があると考えられます。
アコムは新規契約数No.1※を持っており、利用者への丁寧なサポートに定評があるためカードローン初心者におすすめです。
※2023 年 3 月期(2022 年 4 月~ 2023 年 3 月)における消費者向無担保貸付 / 消費者金融業態において(当社調べ)
また、アコムでは最短3秒で簡単な審査が受けられるので審査落ちのリスクを避けられるのも魅力です。
アイフル
アイフルは借りやすい?
アイフルは国内最大手の消費者金融の1つで、唯一の独立系のカードローンです。現在も多くの人が利用しており、銀行の基準に左右されない審査が特徴です。特に、成約率は38~40%で推移しており3人に1人は審査を通過しています。
24時間365日の受付期間であり、はじめての借入であれば最大30日間で利息が0円です。突発的にお金に困った際に、手が伸びやすい借入先といえるでしょう。
引用:アイフル社発行レポート
SMBCモビット
SMBCモビットはプロミスと同様、SMBCグループが運営している消費者金融です。よって審査の基準や方法については、プロミスと同様と考えられるでしょう。
SMBCモビットの特徴が、WEB完結で申込から融資まで滞りなく融資が完了する点です。消費者金融は申込の際、駅前の自動契約機に赴くときに縁のある誰かにみつかったり、勤務先の在籍確認で周囲の人に利用を知られたりといったリスクがあります。
SMBCモビットは完全オンラインサービスとして提供することで、これらのリスクが著しく低いといえるでしょう。
SMBCモビットは借りやすい?
他の消費者金融カードローンと比較して、SMBCモビットは**非公開となっています。
審査なしでお金を借りられる方法を利用する
クレジットのキャッシング機能を使う
審査なしで、お金を借りたい人はクレジットカードのキャッシングを使うと良いでしょう。
キャッシング枠つきのクレジットカードを持っていれば、その枠の範囲内のお金をすぐに借入られるのが魅力です。
契約者貸付を利用する
契約中の生命保険がある場合は、その範囲内で貸付を受けられる制度です。利用できるのは、解約返戻金のある終身保険や、一部の医療保険に限られます。掛け捨ての生命保険に加入していても、契約者貸付を使うことはできません。
契約者貸付は生命保険会社によって利用できる条件が異なりますので、生命保険に加入しているのであれば、一度条件を調べてみるとよいでしょう。なお、契約者貸付はアメリカドルなどの外資系の保険で契約している場合、円安・円高の影響を受けます。
自分の資産を担保にする
また、自分の資産を担保としてお金を借りる方法もあります。
質屋に行って自分の資産を担保としたり、自動車担保金融を使うと、資産の査定はありますが、ご自身の審査なしでお金を借入可能です。
銀行カードローンを利用するとき確認すること
この記事では銀行カードローンの審査は決して甘くないということ、また審査基準や審査に落ちる人の特徴について紹介してきました。
銀行カードローンを申し込む時は
- 他社での借入
- 安定した収入
- 信用情報
を自分自身で確認した上で申し込みをして、審査落ちを防ぎましょう。
また、銀行カードローンに落ちるような場合は、消費者金融やクレジットのキャッシングなどの方法を利用も検討してみるとよいでしょう。
他社からの借入
銀行カードローンの審査では、他社からの借入が多いと審査に通りづらくなります。利用者の借入件数が多いと、その分返済が遅れてしまい、返済を対応する可能性が高いためです。
安定した収入
銀行カードローンの審査では、利用者の勤務先の情報や勤務年数をチェックすることで、利用者の収入が安定しているかを確認します。勤務年数が長い場合や勤務先への企業の信頼が社会的に高い場合、審査に通りやすくなります。
信用情報
信用情報の紹介では、クレジットカードやローンの利用履歴・返済状況を調べることができます。また、信用情報機関には過去の金融事故が記録されています。そのため、そこで返済延滞や債務整理などの事故記録が確認されると、審査に通りにくくなります。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、審査が甘い銀行カードローンがあるのか、そのその理由と実際に審査を通過するためのヒントについて解説してきました。
もし銀行カードローンの審査に不安を感じている方や、賢い借入方法を探している方は、明確な指針になると幸いです。銀行カードローンの利用に対する理解を深め、より良い選択をするための第一歩として活用してください。
よくある質問
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銀行カードローンの審査はメガバンクと地方銀行のどちらが難易度が高いですか?
地方銀行と大手銀行の審査の難易度に差がそれほど生じません。メガバンクは自社で審査を行っていますが。地方銀行は保証会社に委託していている場合が多いです。仮に利用者が借入金を踏み倒した場合、保証会社は未払金を肩代わりするリスクを負います。そのため、委託された審査は一定程度厳しくなるのは当然といえるでしょう。
ただし、地方銀行は取引の長さが審査に影響すると言われます。つまり、口座の保有期間が長いと審査のとき有利になります。さらには、地方銀行のカードローンを申し込む前から、給与振込や公共料金の引き落としなどの取引があると、銀行が利用履歴・預金残高・返済能力を把握できるので審査が通りやすくなります。しかし、だからといって審査が特別緩くなるというわけではないので気をつけましょう。
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銀行フリーローンは審査が緩いですか?
結論からいうと、銀行フリーローンも審査が厳しいです。なぜなら金利が低いためです。フリーローンは低金利での融資のため、銀行の儲けは多くありません。そのため、確実に返済をしてくれる人を見極め、融資をする必要があります。
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現在の貸金業者の広告は安全ですか?
記事中に広告の調査結果を解説しました。当時のように「貸金業者の多くが不適切と判断される」ような広告は既に展開していないものの、まだ完全に無くなったともいえません。当然不適切ですが、それだけ貸金業者間の競争が激しいためです。広告をもとに利用する際は、自分の眼で広告の内容が正しいのか、過剰表現ではないのかをチェックするようにしましょう。
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信用情報はどうすれば消えるのか
信用情報会社は複数あります。会社によって異なりますが、一般的には最長5年と言われています。内容によって掲載期間は異なります。信用情報掲載の有無は、自分でも確認することができるため、必要があればチェックしてみましょう。
近年では自己破産者が増えてきたことで、金融庁から銀行カードローンに対して貸付の自主規制が求められています。実際に、2017年に三菱UFJ銀行カードローンのCMが「過剰融資を煽りかねない」と批判され、放送を自粛した事案も。2024年現在は審査がさらに厳しくなっている可能性も高いでしょう。