未成年でもカードローンを利用できる?お金を借りる7つの方法や注意点も解説
未成年が利用できるカードローンはあるのだろうか?と疑問に思っていませんか。18歳になる前に、どうしてもお金が必要になる人もいるでしょう。
こちらの記事では、未成年はカードローンの利用ができるのかについて解説します。カードローン以外にお金を借りる方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事では、以下の内容で解説します。
- 未成年はカードローンの契約ができない
- 18・19歳が借り入れできるカードローン
- 未成年がお金を借りる方法 -気をつけること
未成年でカードローンの利用を検討している方は、ぜひ最後前ご覧ください。
未成年(18歳未満)はカードローンの契約ができない
18歳未満の未成年は、カードローンの契約ができません。未成年が契約できない理由には、民法の規定があるためです。
民法では、成人になると「一人で契約をすることができる年齢」であり「父母の親権に服さなくなる年齢」とみなします。つまり、未成年は一人で契約できず、父母の親権に服さなければならないということです。
また、金融機関が未成年に対して貸付しない理由に「未成年取消権」が挙げられます。未成年を法律で守るためにあるもので、万が一親の同意なしで契約を結んでも、後に取り消しが可能という内容です。
18歳・19歳でも借り入れできるカードローン
成人年齢が18歳に引き下がったものの、まだ最低年齢を20歳にしているカードローンがほとんどです。その中で、18歳から申し込み対象にしている以下のカードローンが1社のみ。
プロミスの特徴を見ていきましょう。
プロミス|金利の上限が大手の他社と比べて0.2%低い17.8%
プロミスは、18歳から申し込み可能なカードローンです。公式サイトにも、以下のように記載されています。
Q 年齢制限はありますか? 18歳以上74歳以下の方であればお申込いただけます。 ただし、高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)並びに、収入が年金のみの方はお申込いただけません。
プロミス 公式サイト
未成年がお金を借りる方法7選
未成年はカードローンを利用できません。他の方法でお金を作る方法を見ていきましょう。
- 奨学金を利用する
- 学生ローンを利用する
- ゆうちょ銀行の定期預金があれば「担保自動貸付」を利用する
- 親の同意を得られるならろうきんカードを利用する
- バンドルカードを利用する
- アルバイトの給料を前借りする
- 親や親戚に借りる
詳しい方法を解説します。
編集部:加藤のコメント
学生でもお金を借りる方法はたくさんあります。一番自分にあった方法はどれか見て見ましょう。
①奨学金を利用する
学費が足りずにお金を借りたいなら、奨学金の利用を検討してみてください。多くの学生が利用できる奨学金に「日本学生支援機構」があります。第一種と第二種があり、それぞれ特徴が異なります。
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無利息
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学校の種別や通学形態により借入れできる上限月額が決まる
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高校の成績が5段階評価で3.5以上が申請基準
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月額2~12万円から希望金額を選択できる
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成績の基準は実質なし
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家庭の収入基準を超えていなければ借り入れ可能
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上限3%の利息が発生する
日本学生支援機構以外にも、学校独自で奨学金制度を設けているところもあります。
奨学金は、学費だけでなく一人暮らしの費用などを充てることも可能です。条件に当てはまる方は、ぜひ利用を検討してみてください。
②学生ローンを利用する
学生ローンは、学生を対象に貸付をおこなっています。一般的な金融機関のカードローンは、年齢が条件を満たしていたとしても学生の利用は不可としているところがほとんどです。
学校に通っているなら、学生ローンの利用がおすすめです。中には未成年から利用できるものもあるため、ご自身の年齢に合わせて利用する業者を決めていきましょう。
カレッヂ
カレッヂは創立45年の実績がある学生ローンで、専用フォームから申し込みが可能です。
借入時に利用するカレッヂカードは、セブン銀行ATMで手数料無料で利用できます。電話1本で振込キャッシングしてもらえるので、借り入れの手間はかかりません。
20歳未満の場合は収入証明が必要ですが、アルバイト先への在籍確認は基本的にないのでご安心ください。
アミーゴ
アミーゴは40年を超える実績のある学生ローンです。学割利率が適用され、金利は14.40%~16.80%と低いのが特徴です。
審査に通れば最短10分で融資が可能。早くお金を借りたい方には助かるでしょう。
イーキャンパス
イーキャンパスは、電話やWebで全国どこからでも申し込みできる学生ローンです。1万円から借り入れでき、最短即日融資が可能です。
返済日は自分で自由に設定できるので、アルバイト代が入る給料日の後に設定できます。1日の送金は4回程度対応してくれ、追加融資を申し込みやすいのも嬉しいポイントです。
③ゆうちょ銀行の定期預金があれば「担保自動貸付」を利用する
ゆうちょ銀行の「担保自動貸付」は、未成年や学生でも借り入れできます。定額預金の預入金額を担保にして、90%を上限に借り入れ可能です。
利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- ゆうちょ銀行の通常貯金を持っている
- 定額貯金・定期貯金を持っている
- 定額貯金・定期貯金に預入金がある
お年玉をゆうちょ銀行の定期預金に入れている方は、利用を検討してみてください。
プロミス 公式サイト
④親の同意を得られるならろうきんカードを利用する
未成年でも、親の同意を得られるならろうきんカードの「マイプラン」を利用できる可能性があります。ただし、都道府県により申し込み条件は異なります。
例えば、
- 長野労働金庫:申し込み時の年齢が満20歳未満の成人の方はマイプランWeb完結型の申し込み不可。店舗にて手続きが必要
- 中央労働金庫:申し込み時の年齢が満20歳以上
- 九州労働金庫:申し込み時の年齢が満18歳以上
など、年齢制限はそれぞれ。お住まいの都道府県の労働金庫の条件を確認してみてください。
親の同意を得ることが必須となっています。すぐお金を必要としている方や親の同意を得るのが難しい方には別の方法をおすすめします。
アコム 公式サイト
⑤バンドルカードを利用する
バンドルカードは、年齢制限なしで利用できるプリペイドカードです。カードにお金をチャージして、その分だけ利用できます。
「ポチッとチャージ」を利用すると、チャージ金額と手数料の後払いが可能。現在お金に余裕がなくても翌月払いにできます。ただし、未成年が利用するには親の同意が必要です。
申し込み可能額は1回につき3,000円~50,000円まで。利用状況などをもとにその都度審査が行われるので、自由に使い放題というわけではありません。
バンドルカード 公式サイト
⑥アルバイトの給料を前借りする
アルバイトをしているなら、勤務先で給料の前借りを利用できる可能性があります。労働基準法により、以下のように定められているためです。
(非常時払) 第二十五条 使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であつても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
アルバイト代の前借りは、未成年であっても親の承諾は必要ありません。ただし、前借りの可否は雇用主の判断によるため、理由によっては受け付けてもらえないこともあります。
なお、前借りできるのはすでに働いた分だけです。これから働く分までは前借りできないので注意しましょう。
アコム 公式サイト
⑦親や親戚に借りる
未成年で確実にお金を借りるなら、親や親戚に頼るのも良いでしょう。貸付条件や審査がないので、面倒な手続きなしでお金を借りられます。
「一人暮らしの生活費が今月だけどうしても足りない」「ケガをしてしまい、病院に行きたいけれどお金がない」など、借りたい理由によっては、快く貸してくれる可能性があります。
ただし、親や親戚であっても返済する意思はきちんと示すことが大切です。場合によっては返済スケジュールなどもあらかじめ決めたうえで、打診してみましょう。
プロミス 公式サイト
カードローンを利用できない未成年が気をつけるべき3つのこと
未成年は原則カードローンを利用できません。他の借り入れ方法を検討するにしても、以下の3つには注意が必要です。
- 闇金業者に気をつける
- 申し込み時に年齢を詐称しない
- SNSなどの個人間融資に手を出さない
トラブルに巻き込まれないように、ぜひチェックしてみてください。
①闇金業者に気をつける
未成年者に対しても積極的にお金を貸してくれる業者は、闇金である可能性が高いので注意しましょう。未成年者には十分な支払い能力がなく、一般的な金融機関は融資してくれません。
どうしてもお金を借りたいからと「未成年も可」などの金融業者を利用してしまうと、法外な利息を取りたてられます。その他、電話や訪問による連日の取り立てや、違法な仕事を手伝わされるなどのケースもあります。
特に、未成年はお金に関する知識が乏しく、カモになりやすいので絶対に手を出してはいけません。
闇金に手を出してしまうと後からとんでもなく取り返しがつかなくなる場合もあります。気をつけましょう。
アコム 公式サイト
②申し込み時に年齢を詐称しない
どうしてもカードローンの審査に通りたいからと、年齢を詐称するのはやめましょう。虚偽の申告は、詐欺罪に問われる可能性もあるからです。
- 18歳だと審査に通りにくいから20歳で申し込む
- 収入が多いほうが審査に通りやすいので多めに申告する
- アルバイトだけど正社員として申告する
など、年齢以外の嘘も同様です。カードローンの審査には、あなたが思っている以上にさまざまな資料と照合されます。嘘は必ずバレる上に、人生を棒に振るリスクがあるのでやめましょう。
嘘の情報を申請してしまうと融資受け取りに時間がかかってしまったり、最悪の場合には融資を受け取れなくなってしまいます。今後お金を借りるときにも不利になってしまうので気をつけましょう。
③SNSなどの個人間融資に手を出さない
SNSで「お金がない」「今すぐ借りたい」などと投稿すると、未成年者を狙う悪質な業者に目を付けられます。個人がいかにも親切そうに近づき、融資を申し出ることもあります。
個人間融資はトラブルに発展しやすいので注意が必要です。良くあるトラブルは、
- 「保証金が必要だ」と言われて金銭をだまし取られる
- 返済時に法外な利息を要求される
- 犯罪行為を強要される
- 個人情報を悪用される
などが挙げられます。個人といっても、背後で闇金業者が操っていることもあります。知らない人から簡単にお金を借りてはいけません。
プロミス 公式サイト
未成年はカードローンの利用ができない!他の方法を考えよう
未成年は、原則としてカードローンの利用はできません。ただし、成人年齢が18歳に引き下がり、20歳を待たなくても利用できるカードローンはあります。
その他、学生なら奨学金や学生ローンを利用する方法もあります。闇金を利用してトラブルに巻き込まれないように、正しい方法でお金を借りるようにしましょう。
金融機関側もしっかりお金を返してもらわなければならないので、返済能力のない未成年とは契約ができません。