毛穴の開きの改善・治療法とは?原因・セルフケア方法・美容皮膚科での治療法も解説!
「頬や鼻の毛穴の開きが目立つようになってきた...」「セルフケアで改善できたら嬉しいけれど、美容皮膚科も検討すべきかな...」と悩んでいませんか。
毛穴の開きが目立つ原因には、年齢や肌質などの他にもさまざまな要因が考えられるため、原因に応じた、適切な対策法を施すことが必要になります。
本記事では、毛穴の開きの原因と対策法、セルフケアでも改善できない時の治療法について解説。凹凸のないスベスベ肌を目指したい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
あなたにぴったりな商品をおすすめする商品比較サイト「チョイフル」の編集部です!
毛穴の開きとは|どんな肌状態?
毛穴の開きは、角栓・皮脂・古い角質が毛穴に詰まり、押し広げられている状態です。角栓は古い表皮の角質が、皮脂と混じり合うことで発生。毛穴の開きを放置していると、たるみ毛穴に繋がってしまいます。
ターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌だけでなく、加齢による弾力不足も原因の一つ。角栓ケアだけでなく、乾燥対策や水分と油分のバランスを整えるケアをするようにしましょう。
毛穴の開きの原因
まずは、毛穴の開きの原因を5つご紹介します。自分に当てはまっているものがないか、ケアをする前に確認しましょう。
-
皮脂の過剰分泌
-
毛穴詰まり
-
肌の乾燥
-
加齢による肌のたるみ
-
ストレス・生活習慣の乱れ
①皮脂の過剰分泌
過剰な皮脂分泌は毛穴が押し広げて丸い形に開くことで、毛穴を目立たせます。食生活の乱れ・ホルモンバランスの影響などに注意。女性なら生理前後・妊娠期・産後・更年期の時期は、特に皮脂量が変化しやすいです。
10代の皮脂の過剰分泌は、成長ホルモンによるもの。そのため、規則正しく生活していても、皮脂の過剰分泌が起こってしまいます。年代によって皮脂量の変化の原因は異なるので、自分の原因を把握してからケアを行いましょう。
②毛穴詰まり
毛穴詰まりは。皮脂や角質などを日々しっかり取り除けていないことが原因。毛穴に汚れが蓄積されることで、毛穴を押し広げて開いてしまいます。洗顔だけでなく、クレンジングを行うことも忘れないでください。
皮脂には洗顔、メイク汚れにはクレンジングで落とすと覚えておきましょう。また、男性でも日焼け止めを使用している場合、クレンジングの使用がおすすめ。油性の汚れをしっかり落とすことができます。
③肌の乾燥
肌の乾燥は皮脂の過剰分泌を促し、毛穴の開きを引き起こす可能性があります。また、肌に水分が不足すると、凹凸ができてしまい角質が毛穴に詰まりやすい状態に。乾燥肌でなくても、皮脂を取り過ぎてしまうことは控えましょう。
皮脂には潤いを保つ役割があります。肌に皮脂が一定量ないと、乾燥を防ぐために過剰分泌が起こってしまう状態に。そこで、肌を乾燥させないために保湿ケアをしたり、加湿器で部屋の湿度を保ちましょう。
④加齢による肌のたるみ
肌は加齢によって、ハリや弾力がを失い、皮膚が垂れ下がりやすくなります。毛穴は通常であれば丸い形をしていますが、下方に伸びて縦長の細長い形に変化。このしずく型の毛穴になると毛穴が大きく見えてしまいます。
開き毛穴をケアする前に、肌のリフトアップから行いましょう。たるみケアをすることで、毛穴が目立ちにくくなります。食事とスキンケアで、内側と外側からエイジングケアを行いましょう。
⑤ストレス・生活習慣の乱れ
ストレスの蓄積や睡眠不足、食生活の乱れは、肌には天敵です。皮脂量が過剰になったり、血流の悪化に繋がってしまいます。肌に十分な栄養が行き渡らなくなっってしまうので、生活習慣の乱れは正しましょう。
睡眠は多く取ればいいわけではなく、質の良さが重要。寝る前は液晶操作は控え、身体をリラックスさせることを意識しましょう。食事でストレスを発散している人は、ビタミン・カルシウム・亜鉛などがおすすめ。これらは、ストレスを和らげる効果を期待できます。
毛穴の開き(開き毛穴)の特徴|肌質別・部位別・年代別
ここでは、肌質、部位、年代それぞれにおける毛穴の特徴について解説していきます。
-
肌質別の特徴
-
部位別の特徴
-
年代別の毛穴の開き
肌質別の特徴
初めに肌質ごとの毛穴の特徴・スキンケア方法を解説していきます。
乾燥肌
乾燥肌は、肌の水分が不足しており、様々な肌トラブルを引き起こしやすい状態。水分が不足している肌は乾燥でカサつきやすく、ターンオーバーが乱れます。この状態は、表面の凹凸が粗くなって毛穴が目立ちやすくなるので対策をしましょう。
乾燥肌に欠かせないのが保湿ケア。オールインタイプよりも個々でスキンケアをすることがおすすめ。より高い保湿力を発揮し、肌に水分が与えられます。また、乾燥しないためには部屋の湿度にも注意しましょう。
脂性肌
脂性肌は、もともと皮脂の分泌量が多く、テカりやすい肌質。一般的な肌質の人よりも皮脂毛穴に詰まって、広がりやすくなります。そこで、皮脂抑制成分によって皮脂の過剰分泌を押さえるようにしましょう。
脂性肌の人の中には、隠れ乾燥肌の場合があります。そのため、保湿ケアを行うことも欠かさないでください。これらのケアをすることで、肌の水分量と油分量のバランスが正常になります。
敏感肌
敏感肌は、健康な肌よりもバリア機能が弱い状態。紫外線や摩擦などの外部からの刺激を受けやすく、乾燥を引き起こしやすくなります。乾燥を放置してしまうと、毛穴の開きに繋がるので気を付けましょう。
バリア機能を強くするためには、肌のうるおいが大切。特に高保湿成分であるセラミドを取り入れることで、肌のバリア機能がアップします。また、スキンケア用品を選ぶときは、無添加など低刺激なものを選びましょう。
ニキビ肌
ニキビ肌は、肌荒れによって毛穴に皮脂や汚れが詰まり、ニキビや吹き出物が発生している状態。炎症を起こしている場合、ニキビ跡を残さないためにも無理やり潰さないでください。クレーター状のニキビ跡になり、毛穴が開きっぱなしになります。
また、開いた部分に汚れや皮脂がたまることで、毛穴がより目立った状態に。ニキビ肌にすぃないためにも、日頃から肌の水分と油分のバランスを整えましょう。どの肌質においても、皮脂の過剰分泌の抑制のために、保湿をすることが重要です。
部位別の特徴
次に部位別の毛穴の特徴について解説します。ぜひスキンケアの参考にしてくださいね。
頬
頰に多く見られる縦長のしずくのように垂れ下がった毛穴は、「たるみ毛穴」と呼ばれるもの。主に加齢によって引き起こされ、エイジングサインの1つです。たるみ毛穴は、毛穴の開きだけでなく、肌の弾力をアップさせるケアをしましょう。
肌の弾力アップには、潤いを与えることが欠かせません。そこで、保湿成分が豊富に含まれたスキンケア用品を使用しましょう。特に、肌にハリを与えるコラーゲンがおすすめの成分です。
鼻・眉間・おでこ
鼻や眉間、おでこなどの「Tゾーン」は皮脂量が多い部位。そのため、他の部位よりも皮脂が詰まりやすく、毛穴の開きも起こりやすいです。皮脂の過剰分泌による毛穴詰まりは、肌の表面がザラザラするのが特徴。しかし、貼って剥がす毛穴パックは使用しないでください。
使用してしまうと、肌に刺激になり、余計に毛穴が開いてしまう原因に。毛穴詰まりを改善するために、しっかりと洗顔やクレンジングを行ってください。スクラブ入り洗顔を取り入れると角質ケアができておすすめです。
年代別の毛穴の開き
最後に年代別の毛穴の開きについて解説します。自分の年齢に合ったスキンケアが重要なので参考にしてくださいね。
10代〜
10代は皮脂の過剰な分泌によって、毛穴詰まりが起こりやすいです。思春期の毛穴の開きはやすく、詰まり毛穴をケアしないとニキビが発生。肌荒れが起こりやすいので、皮脂の過剰分泌を抑えて、ベースを整えるケアをしましょう。
また、炎症を起こしているニキビを潰すと、ニキビ跡が残ってしまうことがあります。ニキビが気になる場合は、早めに皮膚科の受診をすることがおすすめ。肌荒れを改善して、皮脂の過剰分泌を抑えるケアをしましょう。
20代〜
10代ほどではありませんが、20代の肌はまだまだ皮脂量が多い時期です。食生活の乱れやストレスなどでアゴのあたりに「大人のニキビ」ができることも。そこで、皮脂と水分のバランスを整えるケアを行いましょう。
また、メイク・汚れ・余分な皮脂が肌に残ると角栓となってしまいます。これが毛穴に詰まると「詰まり毛穴」になり、進行すると毛穴が開くので注意。開き毛穴対策のためにも、洗顔のやり方やスキンケアを見直しましょう。
30代~40代
30〜40代は、本格的なエイジングケアを取り入れ始める人が増えてきます。肌の初期老化は、20代後半くらいからスタートするので、年齢に合ったケアを行いましょう。特に乾燥しやすくなるので、保湿ケアをしっかり行ってください。
20代から悩んでいた「毛穴の詰まり」に加え、加齢によって肌の弾力不足を感じ始めます。弾力不足が加わると、毛穴が広がる「たるみ毛穴」が悩みの種になる人も多数。エイジングケアを行いつつ生活習慣を見直しましょう。
毛穴の開き(開き毛穴)への対策方法まとめ
毛穴開きを対策するには毛穴に汚れをためず、広げないための毎日のスキンケアが大切。また、美容皮膚科で治療した後もセルフケアを毎日行いましょう。
セルフケアによる毛穴の開きの改善方法
ここでは、毛穴の開きのセルフケア方法を解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
クレンジング・洗顔
日々の丁寧なクレンジングと洗顔で汚れを取り除くことが何よりも重要。肌に汚れやメイクが残っていると、皮脂と混じり合って毛穴に蓄積します。これにより、毛穴詰まりを起こすことにつながるので注意しましょう。
クレンジングや洗顔の前に蒸しタオルで顔を温めると、皮膚が柔らかくなります。柔らかい肌は毛穴の汚れが落ちやすくなるので、行ってみてください。また、力を入れすぎないで洗うことが大切です。
保湿
洗顔後の肌は毛穴が開いている状態なので乾燥する前にしっかり保湿しましょう。洗顔で汚れを落としたら、化粧水でうるおいを与えます。乳液やクリームの油分で蓋をすることで、より乾燥対策できるでしょう。
乾燥対策することで、毛穴に角質が溜まって開いてしまうことを予防できます。基本のスキンケアは、化粧水→美容液→乳液→クリームの順。気になる部分があるなら、ポイントケア用品やパックを使用するのもおすすめです。
生活習慣の見直し
生活習慣が悪いと肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が毛穴に溜まります。古い角質はくすんだ肌になるだけでなく、毛穴の開きにもつながってしまうので注意。不規則な生活や無理なダイエットは控え、ストレスがたまらない生活を心がけましょう。
また、油脂が多い食べ物は皮脂を過剰分泌させてしまいます。過剰な皮脂は毛穴が開く原因になるので、食生活に気を遣ってください。栄養バランスの取れた食事を、1日3食食べることが大切です。
セルフケアでも改善できない場合の治療法・治す方法は?
セルフケアで治癒しないなら、美容皮膚科で治療を受けることを検討しましょう。毛穴の開きは1度できてしまうと、セルフケアでは完治ができません。目立たなくすることはできますが、完全になくしたいなら、美容皮膚科で治療しましょう。
また、毛穴の開きの原因は人によって異なります。専門医と毛穴の状態や予算を相談して、無理のない施術を受けてください。毛穴の開きが深刻な状態まで悪化する前に治療を始めることをおすすめします。
-
ダーマペン
...超極細の針で肌の表面に小さな穴を開けることで、肌の自然治癒力を向上させる治療法。効果を得るのに個人差はあり、1回で効果を感られる場合もあるが、基本的には複数回治療になる。 -
ピコフラクショナル
...レーザーで肌の表面に点状の微小な穴を開けることで、肌の回復力を高める治療法。平均的な治療回数は、3~5回ほど。 -
ポテンツァ
...ダーマペンと同じく、超極細ニードルで肌表面に微小な穴を開けた後に、手動で肌に薬剤を浸透させる治療法。相場は、 ダーマペン1回(顔全体)が約2〜3万円に対して、ポテンツァは約10〜20万円ほどになる。
毛穴の開きは悩みのレベルに合った方法で改善を
今回は、毛穴の開きの改善・治療法・原因・セルフケア方法・美容皮膚科での治療法を徹底解説しました。毛穴の開きは、年齢や肌質だけでなく、生活習慣の乱れが原因になっています。この記事を参考に、毛穴の開きを改善し、なめらかな肌を手に入れましょう。
参考文献:
・永松, 麻美. 『正しい知識がわかる美肌事典』. 高橋書店, 2021.
・上原, 恵理. 『医者が教える人生が変わる美容大事典』. KADOKAWA, 2021.
・日比野, 佐和子. 『医者が教えるすごい美肌循環』. アンノーンブックス, 2022.
・小林, 智子. 『すっぴん肌が好きになる肌トラブル大全』. WAVE出版, 2022.