「鏡に映る自分を見るたびに薄毛が気になる」とお悩みの方は少なくありません。薄毛をクリニックで治療するとなると、通院の手間がかかる上に費用もかさむのではないかと不安になりますよね。
できれば、クリニックに行かずに自分で薄毛を改善したいと考えている方は多いでしょう。
そこで本記事では、自分で薄毛を治すセルフケアの方法やおすすめの育毛剤などについて詳しく解説していきます。「なるべくお金や時間をかけずに自分で薄毛を改善したい」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。
そもそも薄毛を自分で治せるかは薄毛の種類によって異なる
そもそも、薄毛を自分で改善できるかどうかは薄毛の種類によって異なります。そこで、「自分で治すことができない薄毛」「自分で治すことが可能な薄毛」の2パターンについて詳しく解説していきます。
あなたの薄毛が改善できる種類のものかどうか、下記の表を見ながらチェックしてみてください。
自分で治すことができない薄毛を解説【AGA・FAGAなど】
症状・原因など | |
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AGA(男性型脱毛症) | 主に遺伝などが原因で男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)が多く作られ、おでこの生え際や頭頂部が部分的に薄くなる。成人以降の男性に起こりやすいが、10代で発症する場合もある。 |
FAGA | 40代以降の女性に多い脱毛症。メカニズムはAGAと同じだが、頭髪が部分的にではなく全体的に薄くなる。 |
円形脱毛症 | ストレスや疲労・アレルギーなどさまざまな原因によって、自己免疫疾患が起きると発症する。自身の免疫が正常な毛母細胞まで攻撃してしまうため、円形や楕円形の脱毛が生じる。 |
自分で治すことができない薄毛の種類として、「AGA(男性脱毛症)」「FAGA(女性男性型脱毛症)」「円形脱毛症」の3つが挙げられます。
AGAの発症率は、20代男性で約1割、50代以降の男性の場合は約4割と年齢を重ねるごとに症状が起こりやすくなっています。
これは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが多く生成されることによって起こる脱毛で、放置したりセルフケアをしたりしても治りません。
FAGAは女性の脱毛症を指し、上述したAGAと発症のメカニズムは同じです。ただし、女性ホルモンの分泌量が少なくなる40代以降の女性に多い点や、部分的にではなく全体的に薄毛になる点などがAGAとは異なります。
FAGAも進行性の脱毛症のため、自然治癒することはありません。
円形脱毛症はストレスで発症すると思われがちですが、風邪や疲労、アレルギーなどさまざまな要因によって引き起こされると言われています。
軽い症状の場合は自然治癒する可能性もありますが、セルフケアによって治すことはできません。
症状が進行すると治療期間も長くなるため、早めに病院や薄毛治療のクリニックに相談したほうがよいでしょう。
自分で治すことが可能な薄毛を解説【生活習慣・ホルモンバランスが原因など】
症状・原因など | |
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生活習慣の乱れ | 睡眠不足によって髪の成長に必要なホルモンが不足したり、栄養不足によって髪に必要な栄養が足りなくなったりして薄毛や抜け毛が起こる。 |
ストレスによる自律神経の乱れ | ストレスによって自律神経が乱れ、血行が悪くなってしまう。毛母細胞に栄養が十分行き届かなくなるため、細くコシがない髪の毛になりやすい。 |
ホルモンバランスの乱れ | 男性の場合は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが多く分泌されると脱毛症状が起こる。女性の場合は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少することによって髪全体のボリュームが失われやすくなる。 |
自分で改善することが可能な薄毛には、「生活習慣の乱れ」「ストレスによる自律神経の乱れ」「ホルモンバランスの乱れ」が原因のものがあります。
1つ目は生活習慣の乱れによる薄毛です。たとえば、睡眠時間が足りなかったり睡眠の質が悪いと、髪の成長に必要なホルモンが十分に分泌されません。
また、食事面でビタミンやタンパク質、亜鉛が不足している場合は抜け毛が多くなったり、細くハリのない髪の毛になったりしやすいです。
デスクワークでずっと座りっぱなしの方も、首から頭にかけて血行が悪くなってしまうため、注意しなければなりません。
2つ目は、ストレスが原因の薄毛です。ストレスによって自律神経が乱れると、血流が悪くなって毛母細胞に十分な栄養を送れません。
3つ目は、ホルモンバランスの乱れが原因の薄毛です。男性の場合は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが過剰に分泌されると抜け毛が生じます。
一方、女性は女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減ってくると、抜け毛が増えたり髪の毛にハリやコシがなくなったりしやすくなるのです。
薄毛の対処法は男女で異なる?
薄毛の対処法は、基本的に男女とも同じ方法でセルフケアを行います。自分で改善できる薄毛の原因には、男女の差がほとんどないからです。
具体的には、頭皮の血行を良くして毛母細胞に栄養が届きやすくなるように、育毛剤やマッサージを行います。加えてしっかり睡眠をとったり、栄養バランスの良い食生活を心がけたりすることが大切です。
過度なストレスは薄毛や抜け毛の原因となります。普段からストレスを溜め込みやすいと自覚している方は、リラックスできる方法を見つけておきましょう。
なお、頭皮ケアで使う育毛剤については男女で違いがあります。夫婦間のシェアや男性用の育毛剤・発毛剤を使用することは、できる限り避けた方が良いでしょう。
たとえば、男性向け育毛剤には、脱毛作用があるジヒドロテストステロンの生成を防ぐノコギリヤシなどが配合されています。一方、女性向け育毛剤の多くは、ダイズエキスやエチニルエストラジオールなどエストロゲンと同じ作用を持つ成分が配合されているのです。
育毛剤を選ぶときは、それぞれの性別にあった育毛剤の中から検討してみてください。
薄毛を自分で改善するためにおすすめな5つの方法
ここでは、薄毛を自分で改善するためにおすすめな5つの方法について解説していきます。
具体的な方法では「睡眠」「食事」「薬剤を使ったケア」などが挙げられます。改善可能な薄毛で悩んでいる方は、普段の生活の中で次の5つの方法を心がけてみてください。
しっかりと睡眠時間を確保する
薄毛を改善するためには、しっかりと睡眠時間を確保することが大切といえます。なぜなら太くてコシのある髪の毛をつくるためには、成長ホルモンによって生成されるIGF-1(インスリン様成長因子1)と呼ばれる物質が欠かせないからです。
健康的な髪の毛をつくる成長ホルモンは、眠り始めてから3時間以内にもっとも多く分泌されると言われています。この時間にいかに睡眠の質を上げられるかが薄毛対策のカギとなるでしょう。
以下の就寝前の3つの行動に気を付けるだけで睡眠の質が飛躍的に向上するので、「寝つきが悪い」とお悩みの方はぜひ試してみてください。
- 就寝の2時間前までに入浴を済ませる
- 就寝の2時間前からPCやスマホの使用を控える
- 就寝の4~5時間前からカフェインやアルコールの摂取を控える
すこやかな髪に必要な成長ホルモンを促すために、普段から質の良い睡眠を十分とるようにしましょう。
栄養バランスが整った食生活を心がける
自分で薄毛を改善したい場合、栄養バランスが整った食生活を心がけることが欠かせません。なぜなら、私達の髪の毛のコンディションは体内に取り入れた栄養が反映されているからです。
栄養バランスの良い食生活を送っている場合は、太くコシのある毛髪になる可能性が高くなります。
一方、外食やインスタント食品などで食事を済ませることが多いと、脂質過多で頭皮に皮脂が詰まりやすくなったり、糖質過多でホルモンバランスが乱れたりするので薄毛になりやすいといえるでしょう。
具体的な解決方法はご飯や麺類、パンなどの炭水化物は控えめにしつつ、肉や魚、卵などのタンパク質やビタミン、ミネラル、亜鉛などの栄養素をまんべんなく摂るのが理想的です。
とはいえ、忙しい毎日の中で栄養バランスについてまで考えていられないという方は多いですよね。その場合は、食事の際に「赤・黄・緑」の3色を並べるように心がけるだけでも十分です。
太くて健康的な髪の毛をつくるため、不足しがちな栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
ストレスを解消する
薄毛の改善に取り組む際、ストレスをためない生活をすることが大切といえます。ストレスによって自律神経が乱れると、頭皮の血流まで悪くなってしまうからです。
頭皮の血行が滞っている場合、頭皮が固くなってしまうだけでなく、すこやかな髪の毛をつくるために必要な栄養素が細胞に行き届きません。また、ストレスによって不眠に陥ったり、栄養バランスのとれた食事を摂ることが難しくなったりすることもあるでしょう。
普段から抜け毛が多かったり、細く短い髪の毛が抜けたりする場合には、ストレスが薄毛の原因の一つである可能性が考えられます。
とはいえ、ストレスがたまりやすい状況で上手くストレスを解消することは意外と難しいものですよね。そのような場合には、無理にストレスを発散させようとせず、自分がリラックスできることを優先してみるのもよいでしょう。
心地よいと思える音楽を聴きながらボーッとしてみたり、マッサージを受けたりするのもストレスの緩和につながるかもしれません。
ストレスについてあまりこだわらず、身体がリラックスできる状態を少しずつ増やしていってみてください。
シャンプーで髪の毛を清潔にする
自分で薄毛のセルフケアを行う場合、シャンプーで髪の毛を清潔にすることは基本的な対策となります。頭皮に皮脂汚れがあると、フケやかゆみの原因になるだけでなく、髪の毛をつくる栄養が十分に行き届かなくなるためです。
ただし、洗髪する際にゴシゴシ洗ったり爪を立てて洗ったりするのは良くありません。また、必要以上に洗いすぎると頭皮の保護に必要な皮脂まで洗い流してしまうことになるため、洗髪は1~2日に1度の頻度で十分でしょう。
その際、洗浄力が強すぎないアミノ酸系シャンプーを使うことをおすすめします。人の皮膚や髪の毛をつくるアミノ酸と同じ成分からできているため、頭皮を保護しながらやさしく洗えます。
なお、育毛シャンプーの多くはアミノ酸系なので、育毛剤と同じシリーズのものを選んで使用するのもよいでしょう。
育毛剤を使ってヘアケアをする
薄毛のセルフケアでは、育毛剤を使って毎日ヘアケアを行うことをおすすめします。なぜなら、育毛剤には薄毛や抜け毛を予防する効果が期待できる「有効成分」が含まれているからです。
商品によって配合されている有効成分は異なるものの、どれも血管を拡張して頭皮の血行を良くしたり、頭皮の炎症や乾燥を防いだりする成分が含まれています。
センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウム、トコフェロール酢酸エステルなどの有効成分がバランス良く配合されている育毛剤を選ぶとよいでしょう。
毎日マッサージをしながら育毛剤を頭皮に浸透させることで、ボリュームのある太くて長い毛が生えてくる効果が期待できます。
ただし、育毛剤に即効性はありません。髪の毛は抜け落ちてから生え始めるまで最低でも3か月はかかるため、3か月~半年は継続して使ってみてください。
育毛剤を使ってヘアケアを行う場合は、必ず用法・用量を守って使用しましょう。
薄毛を自分で改善するのにおすすめな育毛剤を男女別に紹介
ここからは、薄毛を自分で改善するのにおすすめな育毛剤を男女別に紹介していきます。
一般的に、男性向け育毛剤には男性ホルモンを抑制する成分が含まれていたり、女性向け育毛剤には女性ホルモンを補う成分が含まれていたりします。そのため、それぞれに合う成分が入った育毛剤を選ぶとよいでしょう。
以下で、特におすすめな育毛剤の特徴や価格などについて詳しく解説するのでぜひ参考にしてみてください。
男性におすすめな育毛剤は「チャップアップ育毛剤」
チャップアップ | |
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通常価格(税込) | 8,690円 |
定期購入価格(税込) | 7,400円(毎月定額) ※育毛剤+サプリがセットで9,090円のウルトラ定期便も!(42%OFF) |
コスパ(税込) | 7,400円/120ml 1日あたり約246円 |
返金保証 | 無期限の全額返金保証 |
主な有効成分 |
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購入先 | 公式サイトはこちら |
- 育毛剤とサプリのセットが1か月9,090円とコスパが良い
- 独自成分ジンゲルシックスと5種類の有効成分が配合されている
- 全額返金保証がついているため気軽に試しやすい
「チャップアップ」は、(株)ソーシャルテックが販売している育毛剤です。2013年に販売を開始して以来、シリーズ累計800万本を突破しているロングヒット商品なので知っているという方も多いのではないでしょうか。
赤ショウガから抽出した独自成分ジンゲルシックスを配合しているほか、センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウムなど、5種類の有効成分が含まれています。
他社の育毛剤と比べて血行を良くしたり頭皮をケアしたりする成分が豊富に入っているので、高い抜け毛予防効果や育毛効果が期待できます。
さらに、チャップアップはブロッコリースプラウトエキス末やミレットエキス末など、68種の成分が配合されたサプリを販売していることも魅力の一つです。育毛剤とサプリのセットで9,090円/月とお得なので、本気で薄毛対策に取り組みたい方にぴったりだといえるでしょう。
万が一、肌に合わなかったり効果に満足できなかったりした場合は、全額返金保証が利用できるので安心して試せる点もおすすめポイントです。
女性におすすめの育毛剤は「マイナチュレ」
マイナチュレ | |
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通常価格(税込) | 5,320円 |
定期購入価格(税込) | 初回:1,980円 |
コスパ(税込) | 5,320円/250ml(1ヶ月分) 1日あたり約177.3円 |
返金保証 | 180日 |
有効成分 | センブリ グリチルリチン酸ジカリウム 酢酸DL-αトコフェロール |
購入先 | 公式サイトはこちら |
- 有効成分3種類と髪にうるおいを与えるコラーゲンなどを配合
- 無添加11種類で敏感肌にも優しい
- 天然由来の保湿成分をたっぷり配合
「マイナチュレ」は、医薬部外品や化粧品を取り扱う(株)レッドビジョンが販売している女性向け育毛剤です。美容師でもあり毛髪診断士でもある女性が、敏感肌の女性でも安心して頭皮ケアができるように開発しています。
同育毛剤は、初回1,980円、2回目以降は5,320円と継続しやすい価格なのもおすすめする理由の一つです。パートなの人でも手に届くような価格になっています。
有効成分として、センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウムなど代表的な3種類がバランスよく配合されているのも特徴的です。頭皮の血行を促進したり頭皮の状態を整えたりする効果が期待できます。
また、ホルモンバランスの乱れによって減少したエストロゲンを補ってくれる加水分解コラーゲンや加水分解ケラチンが配合されている点も、女性にとって嬉しい特徴の一つといえるでしょう。天然由来の保湿成分も豊富に配合されています。
マイナチュレはパラベンや合成着色料など、肌に刺激を与えやすい11種類の添加物を使用していません。そのため、敏感肌の方でも安心して使えます。
なお、マイナチュレは180日間の全額返金保証付きです。もし肌に合わなかったり満足できなかったりした場合でも心配ありません。
自分で治せない薄毛の場合はAGAクリニックの受診がおすすめ
ここまで、自分で改善できる薄毛のセルフケアについて解説してきました。
進行性の脱毛症であるAGAやFAGA、自己免疫疾患である円形脱毛症の場合には、セルフケアでは治せません。上記の場合、薄毛や抜け毛の主な原因が頭皮の血行不良や毛母細胞の栄養不足ではないからです。
AGAやFAGA、円形脱毛症が疑われる場合には、なるべく早く医療機関で診てもらうほうがよいでしょう。
病院の皮膚科にはAGAの専門知識を持つ医師がいない可能性も高いため、AGA治療に特化したクリニックを選ぶことをおすすめします。治療方法は内服薬によるものが主流で、経済的に負担が少ないジェネリック医薬品の処方も可能です。
また、オンライン診療が受けられるAGAクリニックなら、スマホやPCを通して自宅や外出先から診てもらえるので通院の手間もかかりません。
一般的に男性の場合は、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬が使われます。しかし女性にこれらの治療薬を投与すると副作用のリスクが高いため、禁忌とされています。
それぞれの性別ごとに最適な治療を受けたい場合、男性専門のクリニックや女性専門のクリニックを検討してみるとよいでしょう。
まとめ
- 薄毛を自分で改善できるかどうかは薄毛の種類による
- 薄毛を自分で改善するのにおすすめな方法は5つ
- 自分で改善できない薄毛の場合はAGAクリニックがおすすめ
この記事では自分で薄毛を改善する方法や、男女別のおすすめ育毛剤などについて解説してきました。
薄毛には、「自分で改善できるもの」と「自分で改善できないもの」があります。セルフケアで治せないAGAやFAGA、円形脱毛症の場合はなるべく早く専門のクリニックを受診したほうがよいでしょう。進行性の脱毛症は、初期に治療を始めれば治療期間も短く済みます。
一方で、セルフケアで改善可能なタイプの薄毛の場合は、本記事で紹介したおすすめ方法5つを試してみてください。
手軽にセルフケアできるアイテムとして、自分の頭皮に合う育毛剤を見つけることはとても大切です。まずは、自分の肌にあうかどうか試してみて、問題がなければ3か月〜半年は使い続けてみましょう。
長期的に取り組むことで、鏡に映る自分の髪に自信が持てるようになるでしょう。