「最近、頭皮の乾燥がひどい」
「頭皮が乾燥してかゆい」
頭皮の乾燥について悩みを抱えた方も多いかと思います。頭皮の乾燥は日々のヘアケアや普段の生活習慣など様々な原因が考えられます。
頭皮の乾燥を放置してしまうと、フケや強いかゆみを引き起こしてしまいます。また、頭皮環境が悪化することで抜け毛が増えることもあるので、乾燥に気づいたら早めに対策を講じる必要があります。
本記事では、頭皮が乾燥する原因や頭皮乾燥の対策・予防方法などを解説していきます。頭皮の乾燥で悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。
頭皮が乾燥する原因について
頭皮が乾燥する原因は、上記に挙げたことが考えられます。普段の生活の中に頭皮乾燥を招いてしまうNG行動がないか確認してみましょう。
洗髪のしすぎ・洗浄力の強いシャンプーを使用している
洗髪のしすぎや洗浄力の強いシャンプーを使用することは、頭皮を乾燥させる大きな原因の一つです。
フケやかゆみが気になることから、1日に何回もシャンプーをしてしまう方もいるのではないでしょうか。シャンプーを1日に何度もしてしまうと、頭皮の保湿に必要な皮脂が失われてしまい、頭皮の乾燥を招いてしまいます。
また、洗浄力の強いシャンプーの使用にも注意が必要です。洗浄力の強いシャンプーは、整髪料や汚れを簡単に落としてくれますが、同時に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
そのため、洗髪をするたびに肌のバリア機能は低下し頭皮も乾燥しやすくなるだけでなく、肌の潤いを保つ成分も失われてしまうので、肌荒れやかゆみなど肌トラブルを引き起こすこともあります。
洗髪後に頭皮がかゆくなる場合は、肌のうるおい成分が失われているかもしれませんので注意しましょう。
ドライヤーのやり方が悪い
ドライヤーで髪を乾かしすぎている、十分に髪を乾かすことができていないなどドライヤーのやり方が悪いと頭皮を乾燥をさせる原因になります。
また、ドライヤーをせず自然乾燥をしている方は注意が必要です。自然乾燥をしてしまうと頭皮が濡れたままの状態が続くので雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌が頭皮に繁殖してしまうと、頭皮のターンオーバーが乱れてしまい頭皮の乾燥を招いてしまいます。
正しいドライヤーの仕方について、後述で紹介しているので、思い当たる節がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
生活習慣の乱れ
睡眠不足、栄養バランスの偏った食生活や不規則な生活を送ることも頭皮を乾燥させる原因の一つです。
睡眠は細胞を修復するために必要な行為です。しかし、睡眠の質が低下すると成長ホルモンの分泌に悪影響を与えてしまいます。
成長ホルモンの分泌が乱れることで皮脂バランスが乱れ頭皮環境は悪化してしまいます。その結果、頭皮の乾燥やかゆみなどのトラブルを招いてしまいます。
また、食生活も頭皮の状態を良くするためには欠かせません。食事で取り入れた栄養は血液によって全身を巡り、頭皮へ栄養が運ばれます。食生活が悪いと良質な栄養が頭皮に届かないので頭皮の乾燥を引き起こしてしまう可能性が上がります。
他にも、過度の喫煙・飲酒や強いストレスなども乾燥の原因となるため、当てはまるものがある方は普段の生活習慣を見直してみましょう。
頭皮乾燥による頭皮への悪影響について
頭皮が乾燥することで上記の症状を引き起こしてしまう可能性があります。ここでは、頭皮が乾燥することによる悪影響について詳しく解説していきます。
症状について把握しておくことは、対策を講じる上でも重要になるので押さえておきましょう。
フケ
フケには主に「脂性フケ」と「乾性フケ」の2種類があります。そして、頭皮が乾燥していると「乾性フケ」を引き起こしていることが考えられます。
乾性のフケは、カサカサしている、パラパラと落ちてくることが特徴で、頭皮が乾燥していることや皮脂の分泌が少ないことによって乾性フケが発生してしまいます。
洗浄力の強いシャンプーや洗髪のしすぎによって皮脂が必要以上に落とされることでターンオーバーのリズムが早まり未熟な角質が剥がれ乾性フケとなります。
また、乾燥しやすい秋から冬の時期に乾性フケは発生することが多く、乾燥肌の人は頭皮も乾燥しやすいので、乾性フケになりやすいです。
乾燥した頭皮は敏感な状態になっているため、刺激が少しでもあると炎症を起こしかゆみの原因にもなりやすいと言えます。
頭皮のかゆみ
頭皮が乾燥してしまうとかゆみが生じてしまいます。頭皮は毛穴が多く水分が抜けやすい性質があるため、肌が乾燥するとバリア機能が低下し、肌が敏感になってしまいかゆみが生じてしまいやすくなるためです。
頭皮が健康的な状態では、頭皮のバリア機能が正常に働いています。このバリア機能があるおかげで、頭皮の内部にある「神経細胞」を外部の刺激から防ぐことができます。
しかし、バリア機能が低下してしまうと神経細胞が直接刺激を受けるので、神経が活発化し、かゆみを発生させてしまうわけです。また、かゆみから頭を擦ることでかさぶたなどの別のトラブルが起きやすくなります。
そのため、乾燥肌の方やドライヤーを普段から長時間利用している方は注意するようにしましょう。
薄毛や抜け毛
頭皮の乾燥状態が続くと抜け毛や薄毛になる可能性があります。「頭皮環境の乱れ」や「髪の毛の健康状態」が薄毛や抜け毛につながる理由とされています。
まず、頭皮環境が乱れてしまうと外部からの刺激から頭皮を守ることができず、薄毛や抜け毛に繋がってしまいやすくなります。頭皮の表面にある皮脂は、外部からの刺激から頭皮を守る働きをしています。
しかし、頭皮が乾燥してしまうと、皮脂のバランスが乱れると刺激を受けやすくなるので薄毛や抜け毛になりやすくなります。
また、髪の毛の健康状態が悪いことも薄毛や抜け毛を引き起こす原因の一つです。頭皮が乾燥し頭皮の血行不良を招いてしまうと、髪の毛に栄養をうまく運ぶことができず、髪の毛の健康状態を害してしまいます。
健康な髪の毛は抜けにくく、簡単に抜け落ちることはありませんが、健康状態の悪い髪の毛はちょっとした刺激で抜け落ちてしまう可能性があり、薄毛に繋がってしまいます。
頭皮乾燥の対策方法・予防方法を4つ解説
頭皮が乾燥することで、様々な悪影響を引き起こしてしまうことについて理解していただけたと思います。
しかし、頭皮の乾燥を予防・改善するには、どのような頭皮ケアを施すとよいのでしょう。
ここでは、頭皮乾燥を改善するための頭皮ケア方法について3つ解説していきます。
1.正しい洗髪を行う
頭皮乾燥改善のためには、洗髪不足や過度な洗髪、シャンプーのすすぎ残しは注意が必要です。
正しい方法で洗髪をすることで頭皮乾燥の予防・改善につなげることができます。
正しい洗髪方法
- 予洗い:ぬるま湯で予洗いをする
- シャンプー:シャンプーを泡立てたら、指の腹を頭皮にあてて刺激を与えず洗う
- すすぎ:すすぎ残しがないように注意しながら、ぬるま湯(約38度)でシャンプーを洗い流す
- タオルドライ:乾きやすいようタオルドライをしっかり丁寧に行う
- ドライヤー:水分が残らないようしっかり乾かす
洗髪をする際、頭皮をゴシゴシと強く洗う人も多いと思いますが、頭皮を優しく洗いしっかりすすぐことが大切です。
頭皮には毛細血管が多くあるので、マッサージするように優しく洗うことで血行を促進し髪の毛の成長に必要な栄養を頭皮に届けやすくなります。
毎日のシャンプーをする際は、上記の点を意識することをおすすめします。
2.ドライヤーのやり方に注意する
ドライヤーで髪の毛を乾かすことで、頭皮の乾燥を予防できる、髪質が改善するなど頭皮の状態を健康に保つために様々なメリットがあります。
効果を発揮するには正しい方法でドライヤーをする必要があります。正しいドライヤーの仕方について確認していきましょう。
ドライヤーの正しい仕方
- タオルドライで水分をしっかり取る
- 根本から毛先の順で乾かす
- 9割乾いたら冷風に切り替える
髪を乾かす際は、まずタオルドライでしっかり水分を拭き取ることが重要です。そして、髪の毛で一番乾きにくいのが根本の部分で、頭皮にも水分が残った状態にしてしまうと、雑菌などが繁殖し乾燥の原因となってしまいます。
毛先にだけドライヤーを当てて、髪の毛を乾かしたつもりでいると、濡れたままの根本はダメージを受けてしまいます。ドライヤーを髪の毛の根本から乾かすことは、髪を乾かす上で基本なので、ぜひ覚えておいてください。
最後に9割ほど髪が乾いたら冷風に切り替えて乾かします。髪の毛が熱を持ったままだと、髪の毛が乾きすぎて逆に傷んでしまいます。冷風で熱を飛ばすことで髪の毛の水分量を適切な状態に保ちキレイなツヤ感のある髪の毛をキープすることが可能です。
また、ドライヤー後は保湿剤などを利用し髪の毛にうるおいを与えることもおすすめします。
3.シャンプーの成分を見直す
シャンプーの成分を見て選ぶことは、頭皮の乾燥を予防する上で大切となります。自身にあわないシャンプーや洗浄力の強いシャンプーを使うことで頭皮の乾燥が悪化してしまうことにもなりかねません。
シャンプーの種類は主に以下の3種類に分けることができます。
- アルコール系シャンプー
- 石鹸系シャンプー
- アミノ酸系シャンプー
アルコール系シャンプーと石鹸系シャンプーは洗浄力が強いことが特徴です。しかし、洗浄力が強い分必要な皮脂まで洗い流してしまうこともあります。
アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱く他の2種類と比較すると劣りますが、低刺激なので頭皮や髪の毛に優しい成分で作られています。
そのため、頭皮トラブルがある場合は、低刺激性のアミノ酸系シャンプーを利用することをおすすめします。
他にも、シャンプーに配合されている成分も重要な要素となるので確認しておきましょう。
成分 | 効果・効能 |
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イソプロピルメチルフェノール | 頭皮の嫌な匂い・異臭を抑える |
ピロクトンオラミン | 頭皮の抗菌効果、殺菌・防腐作用がある |
グリチルリチン酸2K | 頭皮の炎症やアレルギーを抑える |
サリチル酸 | 頭皮の抗菌作用・防腐作用がある |
ミコナゾール硝酸塩 | フケやかゆみの原因菌の繁殖を抑える |
シャンプーに含まれる成分は種類が豊富にあります。頭皮が乾燥しフケやかゆみに悩む方であれは、ミコナゾール硝酸塩を含んだシャンプーを選ぶことで、かゆみを抑えてくれるでしょう。
シャンプーを選ぶ際は、自身の頭皮の状態にあった成分が含まれたシャンプーを選ぶことをおすすめします。
4.普段の生活習慣を見直す
普段の生活習慣を見直すことは、頭皮の乾燥を予防するために重要な行為です。
例えば、食生活においては、ビタミンB2やB6を含んだ食事を摂ることをおすすめします。
ビタミンB2は皮脂のバランスを整えるだけでなく、皮膚や粘膜の健康の状態をキープする働きがあり、ビタミンB6は皮膚の代謝のリズムを改善する働きがあります。
どちらも、普段の食事から簡単に摂取できる栄養素なので、積極的に取り入れてみてください。
ビタミンB2が多く含まれる食材 | ・豚レバー ・鶏レバー ・牛レバー ・うなぎ ・牛乳 |
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ビタミンB6が多く含まれる食材 | ・カツオ ・マグロ ・サンマ ・バナナ |
食生活だけでなく、睡眠時間を十分に確保することは、頭皮環境を良くする上で重要です。睡眠不足で生活習慣が乱れてしまうと頭皮の代謝が乱れ乾燥の原因になります。
頭皮の代謝を乱さないためにも、良質な睡眠を心がけ規則正しい生活を送るようにしましょう。良質な睡眠は、頭皮環境を整えるのにとても重要なことなので、睡眠時間をしっかり確保し生活リズムを整えていきましょう。
まとめ
本記事では、頭皮が乾燥する原因から頭皮が乾燥することによる二次トラブルやその予防方法などについて解説してきました。
頭皮の乾燥を引き起こす原因は、洗髪のしすぎや生活習慣の乱れなど様々です。そして、頭皮が乾燥することでフケやかゆみなど頭皮トラブルが起きやすくなるだけでなく、放置することで薄毛や抜け毛の原因となることもあるので注意が必要です。
頭皮の乾燥は体質や季節的な要因もありますが、普段のヘアケアや生活習慣などによって影響してくるので、日頃から適切な頭皮ケアを行い対策していきましょう。