プロペシアをやめてよかった理由3選｜AGA治療の代替案とやめる際の注意点

プロペシアはAGAの進行を抑制を目的として用いられる薬で、日本皮膚科学会が推奨するAGA治療薬の1つです。

そんなプロペシアですが、全ての人が服用を続けるわけではありません。

今回はプロペシアの服用をやめた人が「やめてよかった」と感じる理由を3つご紹介しつつ、プロペシアの服用をやめる際の注意点、そしてプロペシアの代わりとなるAGA治療薬についてご紹介します。

hair-care編集部
吉川 貴紀
AGAに悩み様々な薄毛対策グッズを利用した経験があります。その際に感じた商品の効果や経験者ならでは調査力を活かして、薄毛に悩んでいる読者にわかりやすく役立つコンテンツをお届けします。様々な最新情報もお届けできればと思います。

プロペシアをやめて良かった？やめた理由3選を紹介

プロペシアをやめてよかったと感じる理由は大きく分けて3パターンあります。

それぞれ確認していきましょう。

理由1.治療を継続するための費用がきつかった

まず「治療を継続するための費用がきつかった」というケースが挙げられます。

AGA治療は、数ヶ月〜1年単位で終わるものではありません。AGAは進行性の病気なので、長期間に渡って続けていく必要があります。

プロペシアの料金は毎月8,000円〜9,000円と、決して安くはありません。年間で考えると96,000円〜108,000円程度の出費です。

これは気軽に払える金額ではありません。プロペシアをやめたことで生活が楽になり、「やめてよかった」と思う方も居るでしょう。

しかし、1つ懸念点があります。プロペシアはAGAにおいて「予防」「進行抑制」に使われるものです。プロペシアの服用をやめてしまったら、AGAは再び進行します。

いざ薄毛が目立ち、発毛を目指してAGA治療を再開すると、プロペシアに加えてミノキシジルも利用する必要があります。

ミノキシジルは外用薬でも内服薬でも、毎月5,000円〜9,000円程度かかります。

今まではプロペシアの8,000円〜9,000円の出費だったところに、最低でもプラスで5,000円はかかることを考えると「もう絶対に薄毛のことは気にせずに生活する」と決断できる人以外は、治療をやめることは勧めません。

理由2.効果が実感できなかった

効果が実感できなかった方で「やめてよかった」と感じる人もいます。

プロペシアの効果を実感できない理由は大きく分けて2つあり

の2つです。AGAは「5α還元酵素」というものが男性ホルモンのテストステロンと結びつくことが原因で起こるのですが、5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型の2タイプがあります。

プロペシアはⅡ型の5α還元酵素を抑制する効果があるのですが、Ⅰ型は抑制できません。よって薄毛の原因がⅠ型の5α還元酵素の場合はあまり効果は期待できません。

一方、ザガーロ（デュタステリド）はⅠ型とⅡ型の両方を抑制できます。血液検査などでAGAの原因がⅠ型の5α還元酵素である可能性が高いと診断された場合は、プロペシアをやめてザガーロ（デュタステリド）を利用しましょう。

しかし、使用期間が短い、「なかなか効果を実感できないから」という理由でやめてしまうのはもったいないです。

プロペシアの効果は、早い場合は最短3ヶ月程度で効果を実感できることもありますが、人によっては1年以上かかることもあります。1ヶ月、2ヶ月でやめてしまうのはもったいないです。

理由3.髪の毛があまり増えなかった

「プロペシアだけ飲んでたけど、髪の毛が増えなかったからやめた」という理由で服用をやめてしまう人も多いです。

しかし、プロペシアの本来の役割は「ヘアサイクルを整え、AGAを予防、または進行を阻止」することです。

ヘアサイクルには「成長期」「休止期」「退行期」があるのですが、AGAという病気はこの「成長期」が短くなり、髪が太く成長する前に抜けてしまいます。

プロペシアは5α還元酵素を抑制し、ヘアサイクルを正常に戻す効果が期待できますが、「積極的に発毛を目指す」まではいきません。

基本的にプロペシアやザガーロは「AGAの進行を抑制する」役割で、発毛を目指すならミノキシジルを利用する必要があります。

よって発毛を目指すなら「プロペシアをやめる」のではなく「追加でミノキシジルを利用する」ことが大切です。

本当にやめて大丈夫？プロペシアをやめる際の注意点

プロペシアをやめる理由については分かりましたが、その前に「本当に服用をやめて大丈夫か」を考えてみましょう。

プロペシアをやめる際の注意点には大きく分けて4種類あります。

1.プロぺシアは日本でも認められているAGA治療薬の一種

プロペシアは日本でも認められているAGA治療薬の一種です。他に認められているのはザガーロ（デュタステリド）とミノキシジルの外用だけです。

日本皮膚科学会の発表したガイドラインを確認しても、

フィナステリド（1 mg/日，0.2 mg/日）を用いた，414 名の「日本人」男性被験者を対象とした観察期間 48 週間のランダム化比較試験において，頭頂部の写真撮影による効果判定では，1 mg/日では 58％が軽度改善以上の効果があり，0.2 mg/日では 54％が軽度改善以上の効果が26）．引き続き 1 mg/日投与を継続した非ランダム化比較試験では，2 年間および 3 年間の内服継続により，軽度改善以上の効果が各々 68％および 78％の症例で得られ，その率は増加傾向を示した

引用：日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

とあります。「フィナステリド」はプロペシアのジェネリック医薬品を指すものであり、フィナステリドで効果が出たということは、プロペシアにも確かなAGA治療効果が期待できます。

そんな日本でも認められているAGA治療薬なので、先に挙げた「薄毛の原因がⅠ型の5α還元酵素」の場合を除いては、多くの方が効果を実感できるものです。

2.プロペシアは効果を実感するまで時間がかかる

プロペシアは効果を実感できるまでに最短で3ヶ月、長い人では1年以上かかります。先ほどご紹介した日本皮膚科学会のガイドラインでも

とあるように、AGA治療を目的とする場合、長期間に渡っての服用が前提です。

1ヶ月、2ヶ月で「全然効果が感じられないからやめる」というのはもったいないです。

3.髪の毛が増えてからもプロペシア服用を継続する必要がある

と思う方は多いかもしれませんが、プロペシアは「きっぱりやめて」はいけない薬です。

AGAは進行性の病気であり、完治という概念が存在しません。よって、プロペシアの服用を完全にやめてしまっては、またAGAが進行します。

ミノキシジルは発毛を促進するのが主な作用なので、場合によっては減薬、または中止しても構いませんが、プロペシアはやめないようにしましょう。

せっかく発毛できて、ミノキシジルを中止したり、プロペシアの量も減らせるかもしれない時にきっぱりやめてしまってはこれまでの努力が水の泡です。

4.料金が高い場合はジェネリック医薬品を検討する

料金が高くて継続が厳しい場合は、ジェネリック医薬品を検討するのも選択肢の1つです。

プロペシアのジェネリック医薬品は主に「フィナステリド錠」と呼ばれ、もちろん成分はプロペシアと同じです。

プロペシアの料金は毎月8,000円〜9,000円程度ですが、フィナステリド錠は毎月3,000円〜6,000円程度です。

ジェネリック医薬品は「先発医薬品」と呼ばれる新薬の再審査期間、物質特許期間が満了したのちに、先発医薬品と品質や効き目、安全性が同等であることを確認する実験を行ったのちに発売されます。

発売には厚生労働省の承認を得る必要があり、安全性や効果に問題はありません。

それでも不安な方も居るでしょうが、「特に気にならない」という方はフィナステリドに切り替えて、安くAGA治療を続けるのも1つの手です。

プロペシアをやめる場合に代替となるAGA治療薬を解説

プロペシアをやめるにあたって、代替となるAGA治療薬について確認しておきましょう。

プロペシアの代替となるAGA治療薬は、ここまでも何度かご紹介している「ザガーロ（デュタステリド）」と「ミノキシジル」です。

1.ザガーロ（デュタステリド）

プロペシアの代替として用いられるものの代表格は、ザガーロです。プロペシアはAGAの原因となる5α還元酵素のⅡ型を抑制する作用がありますが、ザガーロはⅠ型とⅡ型、両方を抑制する作用があります。

プロペシアでAGAの症状が改善しない方でも、「ザガーロに切り替えたら効果が出た」という場合が多いです。

全体的にプロペシアよりも優れているとされるザガーロですが、料金はプロペシアよりも少し高いです。

プロペシアが月額8,000円〜9,000円、フィナステリドが3,000円～6,000円のところ、ザガーロは9,000円〜12,000円、ジェネリック医薬品のデュタステリドは7,000円〜10,000円が相場です。

AGAは長期間にわたる治療が必要なので、無理なく続けられる料金のものを選びましょう。

また、効果を実感できるまでの期間もプロペシアとは異なります。プロペシアは最短3ヶ月程度で効果を実感できる方も居ますが、ザガーロは最短で6ヶ月程度です。

16 件のランダム化比較試験を解析した，4,950 名の男性被験者を対象とした観察期間 6～60 カ月のシステマティック・レビュー35）において，頭髪写真評価で毛量増加を示した被験者比率を比較したところ，デュタステリド 0.5 mg/日内服群はプラセボ群に対して優れた効果を示した

引用：日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

2.ミノキシジル

ミノキシジルはプロペシアの代替として利用されることがあります。予算を抑えつつ発毛を目指す人の場合、ミノキシジルのみを利用することもあります。

血管を拡張したり、毛母細胞の分裂を促進し、発毛を促すのが主な役割なので、AGAの「予防」というより、「発毛促進」のための薬です。

プロペシアやザガーロとは働き方が異なるので、併用するのが一般的ですが

という方はミノキシジルの内服薬、または外用薬のみでAGA治療をすることもあります。

AGA治療は継続が必須！そのためには安いオンライン診療を検討しよう

AGA治療は継続できなければ意味がありません。むしろ数ヶ月、特に初期脱毛の段階でやめてしまうと「逆に治療前よりも髪が少なくなった」なんてこともあります。

しかし、「続けなければならない」と言われても「何ヶ月、何年も続けられる金銭的余裕なんて無い」という方も多いです。

そこでおすすめしたいのが、オンライン診療です。

オンラインでのAGA診療をメインとしているクリニックは人件費などがかからないので、往々にして料金が安いです。

「AGAオンクリ」は毎月3,000円からフィナステリドを利用できますし、「DMMオンラインクリニック」は毎月7,568円でフィナステリドとミノキシジルを処方してくれます。

この価格帯ならば、続けられる人も多いはずです。

また、オンライン診療は「どこでも診察を受けられる」点も便利です。自宅でもどこでも、予約した時間にビデオ通話に参加するだけで診察を受けられます。

などが浮くのも魅力です。安く、そして手軽にAGA治療を受けるなら、オンライン診療がおすすめです。

AGA治療におすすめのオンラインクリニック4選

【当記事のクリニックの評価基準について】

当記事の評価項目・評価基準は、当サイトが独自に調査・集計して決定したものです。評価例は以下のような内容になっています。

評価項目	評価例
1.費用コスパ	・治療に対する料金 ・その他追加費用
2.保証	・全額返金保証 ・副作用保証
3.サービス	・診療時間 ・休診日

※特定の医療機関の治療を保証するものではありません。
※評価項目、配点割合、算定方法、公開している医療機関の順位等の個別のご質問については、お答えいたしかねます。

ここではAGA治療のオンライン診療を行っているクリニックを4院ご紹介していきます。

ご自宅や好きな場所で受診したいけれど、どこがいいかと考えている方は、是非参考にしてみてください。

1．クリニックフォア

「クリニックフォア」は、オンライン診療に特化してるクリニックで都内を中心に10院構えています。

処方薬として、「プロペシア」のジェネリック医薬品の「フィナステリド」を始め「デュタステリド」「ミノキシジル」を主に治療薬として処方されます。

継続して治療を行う中で治療費が高額だと断念せざるを得ないですが、クリニックフォアは初月0円、翌月以降3,412円からとなっているので経済的負担が少なく済みます。

また、オンライン診療なので好きな時に自宅や好きな場所で受診を行い、最短翌日に治療薬がご自宅に届くので通院が苦に感じる方でもおすすめできます。

2．DMMオンラインクリニック

「DMMオンラインクリニック」は大手企業のDMM.comが運営しているオンライン診療が可能なクリニックです。

DMMオンラインクリニックが扱っている治療薬は「フィナステリド」「ミノキシジル内服」「デュタステリド」を主に用いて処方されます。ジェネリック医薬品を採用しているので治療プランもトップクラスに安いです。

プロペシアは取り扱っておらず、現在プロペシアを服用している方の中で金額面等で継続を迷っている方は、検討してみるのも良いでしょう。

3.AGAヘアクリニック【初診カウンセリング料・オンライン診療無料、フィナステリド処方】

「AGAヘアクリニック」は医療法人が運営するAGA治療専門の病院です。診療・診察・処方は全て専門医が行い、薄毛治療に不安を抱える人でも安心して治療に集中できます。

脱毛抑制効果が期待できるフィナステリド配合内服薬は初月1,800円と診察を受けやすい価格になっています。また2回目以降の再診も無料で、治療薬代は3,600円と続けやすい価格です。

また、全額返済制度が用意されており、AGAヘアクリニックの条件を満たしながら、治療効果が認められなかった場合には、それまでにかかった治療費用が全額返金されます。

オンライン診療の実績も15万件以上あるため「普段仕事で忙しくてクリニックに通うのは厳しい」という方でも気軽に相談できるでしょう。

薄毛に悩み初めてAGAクリニックを受診する方で薄毛治療に不安を抱える人におすすめのクリニックです。

4．AGAスキンクリニック

「AGAスキンクリニック」は全国に60院以上のクリニックを構えている大手AGA専門のクリニックです。

治療薬として、「ミノキシジル」「フィナステリド」「デュタステリド」を取り扱っている為、どの治療プランでも治療費を抑えて治療を継続できます。

薄毛予防のプランは、1カ月5,800円で3種類の治療薬から患者さんに合った薬が選ばれ処方されます。

現在プロペシアを服用していて、金銭面や通院の面でクリニックや薬を変えたいと検討している方におすすめできます。

まとめ

今回はプロペシアの服用をやめてよかったと感じるケースをご紹介するとともに、プロペシアの代替となるAGA治療薬や、安くAGA治療を受ける方法についてご紹介しました。

残念ながらAGAは進行性の病気で、長期間に渡って治療を続ける必要があります。毎月の少しの料金の違いが、長い目で見ると大きなものになります。

少しでも安く利用するためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてください。