自毛植毛は薄毛に悩んでいる人にとって気になる治療法の一つです。しかし、ネットで調べていると、「自毛植毛で後悔した」「自毛植毛は効果がない」などの口コミを見かけることから、不安に思っている方も少なくありません。
この記事では、自毛植毛で後悔している人の口コミなどを分析し、施術の前に知っておきたい注意点やクリニック選びのコツなどをご紹介します。自毛植毛で後悔したくない方はぜひ参考にしてください。
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。
自毛植毛で後悔している人によくある4つのケース
自毛植毛で後悔している人によくあるケースは大きく分けて4つあります。「仕上がりの様子がイメージしたものと違う」「植毛手術後に傷跡が目立つ」「思った以上に費用が掛かってしまった」「移植した髪の毛が抜け落ちる『ショックロス』が起きてしまった」が挙げられます。
それぞれの詳しい説明や回避方法、気をつけるべきポイントなどについてご紹介していきます。
1.仕上がりの様子がイメージしたものと違う
自毛植毛は自分自身の髪の毛を移植するため、一度生着すれば、他の髪の毛と同じように成長します。移植した部位と他の箇所は髪質が同じなので、自然な仕上がりになるのが特徴です。しかし、仕上がりの様子が自分のイメージしていたものと異なり、手術したことを後悔する事態が生じています。
仕上がりに満足できない要因として、クリニックでのカウンセリング不足が考えられます。カウンセリングは医師以外のスタッフが行うことが多く、ニュアンスや認識の相違によって、思い描いていた仕上がりと違うこともあります。
また手術を行う前には、患者と医師との間で出来上がりのイメージを共有するのですが、イメージ共有がしっかりとできていない場合にも、後悔してしまうようです。
自分の髪の毛の生え方や頭の形、髪質などについて正しく把握した上で、医師とコミュニケーションを取りながら、仕上がりをイメージするのが大切です。
2.植毛手術後に傷跡が目立つ
自毛植毛の手術は、薄毛の影響を受けていない後頭部の毛組織を薄毛の部位に移植します。自分自身の毛組織を使うため、拒絶反応を起こすリスクが少なく、高い確率で生着するのが特徴です。
手術で後悔したというケースの2つ目は、想像していたよりも傷跡が目立ってしまったというものです。メスを使って毛髪を皮膚ごと広範囲に切り取るFUSS法は生着率は高いものの、傷口を縫い合わせた箇所が横長に広く残ってしまいます。
縫合部は毛が生えないことや、医師の技術によって傷跡の程度が異なることもあって「自毛植毛して後悔した」との報告が寄せられています。
自毛植毛の手術法によって傷跡を目立たせなくすることは可能です。自分の希望をしっかりと医師に伝え、傷跡の不安を取り除くことが大切です。何も伝えないでいると、「こんなはずでは」という事態になってしまうことを理解しておきましょう。
3.思った以上に費用が掛かってしまった
自毛植毛を受けた方の中には、思った以上に費用がかかってしまったという報告も上がっています。自毛植毛は保険適用外の自由診療なので、治療費は全額自己負担となります。クリニックによって料金も異なり、1グラフト1,000円〜2,000円と大きな差があることも事実です。
生え際の後退部位を手術する場合、個人差がありますが、一般的に400グラフト程度必要となるため、40〜80万円ぐらいかかります。薄毛の進行具合に比例して、グラフト数が増えるため、進行が進んでいる方ほど高額になります。
モニターを募集して、割引料金を呈示しているクリニックも多いのですが、カウンセリングで、「最終的にいくらかかるのか」を確認しておくことをおすすめします。もし、あいまいな回答しか得られない、料金について明確に言わない場合は、そのクリニックでの治療は受けない方が良いでしょう。
4.移植した髪の毛が抜け落ちる「ショックロス」が起きてしまった
自毛植毛をした場合、「ショックロス」が起きることがあります。ショックロスとは、手術や麻酔などの影響で、植毛した周辺のもともと生えていた髪の毛が一時的に抜け落ちる現象です。
数ヶ月後には自然と回復するため、過度に気にする必要はないのですが、医師からショックロスについて詳しく説明を受けていない場合、激しく動揺し、手術したことを後悔することも考えられます。
ショックロスが起こる時期は、施術後3〜4ヶ月経過した頃が多いようですが、人によっては施術後2〜4週間で発生することもあります。
ショックロスは自毛植毛の手術を受けたすべての方に起きる現象ではなく、20%程度の方にみられるようで、自毛植毛を行った以上、多かれ少なかれ抜け毛は起きるもの、とどっしりと構えていた方が後悔しないかもしれません。
自毛植毛を受けて後悔している人の口コミを紹介
実際に自毛植毛を受けて後悔しているという方の口コミを探しました。一緒に確認していきましょう。
思った通りに仕上がらずに後悔している方、高額な治療費を払っても髪の毛が生えて来なくて後悔している方、医師の技量やクリニックの対応などに対して不満を持っている方など、自毛植毛を受けて後悔している方の口コミを、それぞれに分けて調査しました。
自毛植毛してほんま後悔してる
他は普通に生えてきたのに施術した頭頂部付近だけなぜか生えてない
明らかに失敗や。そのときはめちゃくちゃ悩んでたからとにかく治したい想いでやったけどAGA治療のみでよかったわ
手術せんかったらキレイに生えてきてたのに…— ぴ (@pisukepu) 2023年1月7日
最初に紀尾井で頭頂部の植毛を受けて(60万円)ここは未だに生えてこず。
次にアイランドで前頭部の手術を受けて(200万円)ここはまあ失敗はしてない。ただAGA治療やめたら抜けてくるので自毛植毛って意味あるか?って思った。頭頂部に関しては手術受けたせいで毛根が傷ついたのか未だに生えてきてない
頭頂部と前頭部に自毛植毛の手術をした方は、頭頂部だけがなかなか生えて来ないため、いらだっている様子です。
移植した自毛は毛細血管から切除されているため、成長期の髪の毛であっても酸素や栄養が届かずに休止期になっています。移植されて再度結合し、成長期へと進むまでに最低でも数ヵ月必要です。
自毛植毛の手術は1日で済んでしまいますが、目に見える効果を実感するには、少なくても半年から1年程度かかります。
既に自分は24歳で3000株近く植毛している事になる。
横ビの先生曰く、まだ1500株程度は植毛できるらしいが今後のハゲ面積を考えると到底足りるとは思えない、、
自毛植毛は、自分自身の後頭部の髪の毛を使用するため、植毛できる範囲がある程度限定されてしまいます。薄毛が広範囲にわたって進んでいる場合は、全面に植毛することは容易ではなく、AGA治療との併用で対応することになるでしょう。
自毛植毛は薄毛治療の最終手段としての位置付けになり、いつ手術を行うか判断が大切になります。
半年検診(1ヶ月遅れ)のレビュー。執刀医に添付の通り質問しました。検診なのに全く頭を見られなかったんですけどね。しまいにはアドバイザーが出てきて、無料で再手術しますとのこと。ちなみに当方ドナーはかなりしっかりしている方です。
執刀医の技量やデザイン力、クリニックの術後の対応への不満の口コミです。自毛植毛は手術すると、後頭部に少なからず傷跡が残ってしまいます。無料で再手術してくれるのはありがたいですが、傷がもうひとつ付いてしまうのは考えものです。
自毛植毛で後悔しないために注意したい5つのポイント
自毛植毛で後悔しないために注意したいポイントは5つあります。
実績と経験豊富なクリニックを選ぶと、後悔が少なくなります。カウンセリングでは、こちら側の要望や予算などもしっかりと伝えることがポイントです。
自毛植毛は薄毛に悩む方の最終的な治療法で、かなりの高い確率で髪の毛が生えてきますが、時間がかかる場合もあります。リスクなどを認識した上で、治療を始めるようにしてください。
1.実績のあるクリニックを選ぶと後悔が少ない
自毛植毛の手術では、執刀医の高い技量やデザイン力などが求められます。美容外科や形成外科などの総合クリニックではなく、自毛植毛の専門クリニックで手術を受けると後悔が少なくなるでしょう。
専門クリニックの公式サイトをみると、実績や症例数、手術方法などが紹介されています。モニターの体験談が必ず記載されているので、自分の症状によく似た事例を参考にしてください。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、自毛植毛はA~Dの5段階評価のうち、AGA治療において推奨度Bとされています。
2.カウンセリング時にしっかりと要望を伝える
自毛植毛は、患者の理想する姿を実現するために行う手術です。カウンセリングの際は、自分が治療後どうなりたいかを医師にしっかりと伝えることが大切といえます。
髪の毛が増えればそれでいい、といった漠然とした要望だと施術後、後悔するかもしれません。「こんなヘアスタイルにしたい」「ここの部分を重点的に増やしたい」「生え際を自然にみせたい」など、明確に伝えましょう。
イメージ画像や写真などがあると、医師との間で共通認識が持ちやすくなります。カウンセリング時に持っていると、術後のギャップを抑えられるでしょう。
実績にあるクリニックでは、手術時のリスクなどを詳細に説明した上で、患者の悩みに時間をかけて寄り添って施術してくれます。
気になったことは積極的にカウンセリングで相談してみてください。カウンセリングの『はしご』をすると、クリニックの質を肌で感じられます。高いお金をかける以上、カウンセリングには時間をかけて臨んでください。
3.自毛植毛全体に掛かる費用をしっかりと把握する
自毛植毛で後悔しないためには、植毛全体にかかる費用の把握が大切です。他の薄毛治療に比べると自毛植毛は初期費用が高く、できるだけ金額を抑えようとする気持ちは十分理解できます。
しかし後悔しないためには、手術費用だけでなく、全体に掛かる費用をしっかり把握することが大切です。5年後、10年後にどうなっているのかなど、長い視野に立ったコスト意識を持ってカウンセリングに臨むことをおすすめします。
4.自毛植毛のリスクについて認識しておく
手術後に後悔しないためには、自毛植毛のリスクについて認識しておくことが大切です。疑問点や悩みを抱えたまま手術を行うと、後悔につながりやすくなります。
自毛植毛は日帰り手術で済みますが、効果を最大限実感するには、1年ぐらい治療を続ける必要があります。万が一植毛部位の周辺にショックロスを起こした場合、回復するだけで半年以上かかるため、1年を超えてしまうことも考えられるでしょう。
自毛植毛の副作用として、一時的に髪の毛がくせ毛になってしまうことがあります。この副作用は、どれほど高度な技術を持ったクリニックでも1〜2%の割合で起こってしまうものです。くせ毛は1年ぐらいで元の髪質に戻るため、過度に心配する必要はありません。
このような自毛植毛で起こり得るリスクを事前に知ることで、術後後悔せずに済むのです。
5.別途AGA治療が必要な場合もある
自毛植毛の手術は、それ以外の髪の毛対策で投薬が必要になる場合があります。自毛植毛した髪の毛は生涯にわたって生え続けるのですが、それ以外の髪の毛はAGAの影響を受ける可能性があるからです。
後から知らされることがないように、AGA治療の有無についてカウンセリングで確認しておくことをおすすめします。基本的にAGA治療として、薬の内服と塗り薬で対応するケースが一般的です。
自毛植毛の相談をするのにおすすめなクリニック3選
自毛植毛は拒否反応の心配が少なく、薄毛の根本的に治したい方にとって最終手段ともいえる治療法です。自毛植毛で後悔したくない方にとって、クリニック選びは最も大切です。
実際にクリニックを選ぶときは、治療費用だけでなく、実績数やアフターフォローなどを総合的に考慮してみてください。ここでは、自毛植毛の相談をするのにおすすめな3クリニックを紹介します。
1.親和クリニック【年間手術1,200件以上の実績、中国大連にも開院】
親和クリニックの特徴
- 自毛植毛の施術方法は3つ、組み合わせによるオーダーメイド施術も可能
- 国内最小級0.5mmのパンチブレードで高密度な植毛でボリューム感を実現
- モニタープランを利用すると最大50%オフで治療できる
↑特徴を記載
「親和クリニック」は、国内に5院、中国大連にもクリニックがある薄毛治療専門クリニックです。年間の手術件数は1,200件以上にのぼります。
同クリニックは施術方法も3種類あり、バリエーションに富んでいます。移植ホール作成は0.6mmを使うクリニックが多いのですが、親和クリニックは国内最小級0.5mmの「スーパーファインマイクロパンチブレード」を導入しています。わずか0.1mmの差ですが、より高密度に植毛できるとあって、自然なボリュームと生え際の美しさを実現しました。
手術翌日には患部の消毒とともに洗髪ケアを実施しています。スタッフが実際にシャンプーしながら洗うコツや注意点などをアドバイスしてくれます。
親和クリニックの料金
料金表 | |
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基本料金 | MIRAI法:220,000円(税込) NC-MIRAI法:330,000円(税込) United-MIRAI法:275,000円(税込) |
グラフトごとの料金 | MIRAI法:990円(税込) NC-MIRAI法:2,200円(税込) United-MIRAI法:MIRAI法:990円(税込)とNC-MIRAI法:2,200円(税込) ※MIRAI法とNC-MIRAI法の料金の組み合わせ |
初回カウンセリング料金 | 無料 |
その他の料金 | 定期健診:無料 翌日の洗髪サービス カバーシート:66,000円(税込) |
親和クリニックの自毛植毛の費用は、術式に応じた基本治療費と移植するグラフト数によって算出されます。1グラフトの料金は、施術方法によって異なり、MIRAI法は990円、NC-MIRAI法は2,200円となっています。
United-MIRAI法は、MIRAI法とNC-MIRAI法を組み合わせたオーダーメイドプランのため、双方のグラフトの料金を参考にしてください。
自毛植毛の体験談や写真などを提供するモニタープランを利用すると、最大50%割引で治療ができるのも嬉しいポイントでしょう。
カウンセリングでは、薄毛の範囲や希望する移植本数、植毛デザインなどを考慮して提案してくれます。自分に必要なドラフト数を予め確認しておくと、計算しやすいです。
2.アイランドタワークリニック【特徴を記載】
アイランドタワークリニックの特徴
- 国内シェアNO.1の実績で、開院15年で累計25,000件以上
- 独自の自毛植毛i-direct法の生着率は95%
- 全額返金保証制度を採用、施術後は通院不要
「アイランドタワークリニック」は、東京、名古屋、大阪、福岡に店舗を構える自毛植毛のクリニックです。大人気漫画「カイジ」とのコラボキャンペーンを展開していたことでも知られています。
日本で最も植毛利用者の多いクリニックとの評判通り、開院15年で累計症例数は25,000件以上で、2012年以降は年間2,000件を超える手術を行っています。
同クリニック独自の自毛植毛「i-direct法」の生着率は95%です。日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」の生着率は82.5%とされているのと比べると、非常に高くなっていることがわかるでしょう。
また、アイランドタワークリニックは全額返金保証制度を採用しています。初めて植毛する方も安心です。
日帰り手術は3〜6時間ぐらいで終了します。施術後は通院する必要がないため、遠方からでも無理なく施術を受けられます。
アイランドタワークリニックの料金
料金表 | |
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基本料金 | 刈り上げる自毛植毛 i-Direct:220,000円(税込) 刈り上げない自毛植毛 U-Direct:220,000円(税込) |
グラフトごとの料金 | i-Direct:990円(税込) U-Direct:1,320円(税込) |
初回カウンセリング料金 | 無料 |
その他の料金 | – |
アイランドタワークリニックの自毛植毛の費用は、術式に応じた基本治療費とグラフト数の合計です。1グラフトの料金は、刈り上げる施術のi-Direct法は990円、刈り上げないタイプのU-Direct法は1,320円となっています。
初診料・再診料・カウンセリング料は無料で、オンラインで相談すれば、手術費用以外の料金を負担する必要はありません。