「最近、頭がかゆくて困っている……」「シャンプーを変えてみたけど頭のかゆみが改善しない」と悩みを抱えた方もいると思います。
頭皮の痒みには、乾燥やシャンプーによるかぶれなどなどさまざまな原因があります。本記事では、頭がかゆい時の原因と対処方法について詳しく解説していきます。
頭皮の痒みを放置すると、頭皮トラブルが生じて悪化してしまうこともあるので、悪化する前に、対処していきましょう。
吉川 貴紀
AGAに悩み様々な薄毛対策グッズを利用した経験があります。その際に感じた商品の効果や経験者ならでは調査力を活かして、薄毛に悩んでいる読者にわかりやすく役立つコンテンツをお届けします。様々な最新情報もお届けできればと思います。
頭がかゆい原因は?考えられる要因3選
頭皮は外気に直接触れるため、何らかの原因によってかゆみを生じることは多々あります。
頭がかゆくなる理由は様々ですが、ここでは、上記の3つに絞って頭がかゆくなる原因について解説していきます。
原因1.頭皮が乾燥している
頭皮は毛穴が多く水分が抜けやすい性質があるため、肌が乾燥するとバリア機能が低下し、肌が敏感になってしまいかゆみが生じてしまいます。
そのため、乾燥肌の方やドライヤーを普段から長時間利用している方は注意が必要です。冬になると乾燥した空気の影響を受けやすくなるので、乾燥肌でない方でも気をつける必要があります。
以下のことを対策することで乾燥を防げるでしょう。
- シャワーの温度を高くしない
- 過度なシャンプーを避ける
- ドライヤーをしすぎない
- 頭皮の保温・保湿をする
原因2.頭皮に皮脂が溜まっている
頭皮に皮脂が溜まるとかゆみが発生してしまいます。
汗によって頭皮が蒸れたまま放置してしまうことで、汚れた皮脂が溜まることで細菌が繁殖してしまうためです。
また、汗は塩分を含んでいるので、頭皮に炎症やアトピーがある方は、ひりつくような痛み、かゆみを引き起こしやすくなります。
汗をたくさんかいた際は、清潔なタオルでしっかり汗を拭き、なるべく早く洗い流すようにしましょう。
他にも、睡眠不足や油物を食べることが多い場合は、汗に油を含んでしまい皮脂がべたついてしまいます。
普段の食生活や生活習慣が規則正しくない場合は、見直した方がよいでしょう。
原因3.シャンプーの成分や方法が良くない
シャンプーの成分やシャンプーの仕方が良くない場合は、かゆみが発生してしまうことがあります。
肌の性質や体質によって合わないヘアケア製品があるため、アレルギー反応を引き起こしてしまうことがあります。
アトピーをお持ちの方の場合は、特にアレルギー反応を起こしやすいので、自身の体質にあったシャンプーを選ぶようにしましょう。
また、シャンプーのすすぎ漏れがないように注意することも大切です。残ってしまったシャンプーは毛穴につまり、かゆみを引き起こす細菌が繁殖してしまいます。
シャンプーは自身の肌質にあったものを選び、正しいシャンプーの仕方で洗い流すようにしましょう。
頭がかゆい時の対処方法を解説
頭皮のかゆみは、気になるとなかなか治らないのでストレスがかかります。
では、どうすれば頭皮のかゆみを緩和できるのでしょうか。ここでは、頭がかゆい時の対処方法について解説していきます。
対処法1.シャンプーの成分を見て選ぶ
シャンプーの成分を見て選ぶことは、頭のかゆみを抑えるのに大切です。
自身にあわないシャンプーを使うことで頭皮のかゆみが発生してしまう原因にもなりかねません。
シャンプーの種類は主に以下の3種類に分けることができます。
- アルコール系シャンプー
- 石鹸系シャンプー
- アミノ酸系シャンプー
アルコール系シャンプーと石鹸系シャンプーは洗浄力が強いことが特徴です。しかし、洗浄力が強い分必要な皮脂まで洗い流してしまうこともあります。
アミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱く他の2種類と比較すると劣りますが、低刺激なので頭皮や髪の毛に優しい成分で作られています。
そのため、頭皮トラブルがある場合は、低刺激性のアミノ酸系シャンプーを利用することをおすすめします。
他にも、シャンプーに配合されている成分も重要な要素となるので確認しておきましょう。
成分 | 効果・効能 |
---|---|
イソプロピルメチルフェノール | 頭皮の嫌な匂い・異臭を抑える |
ピロクトンオラミン | 頭皮の抗菌効果、殺菌・防腐作用がある |
グリチルリチン酸2K | 頭皮の炎症やアレルギーを抑える |
サリチル酸 | 頭皮の抗菌作用・防腐作用がある |
ミコナゾール硝酸塩 | フケやかゆみの原因菌の繁殖を抑える |
シャンプーに含まれる成分は種類が豊富です。
ミコナゾール硝酸塩は、かゆみの原因菌の繁殖を抑えてくれます。そのため、シャンプーを選ぶ際は、かゆみを抑えてくれる成分が含まれたシャンプーを選ぶと良いでしょう。
対処法2.シャンプーの方法を見直す
頭皮のかゆみを抑えるためには、シャンプーの方法やドライヤーの仕方を見直すことも大切です。
シャンプーのやり方ですが、大きなポイントは以下の通りです。
- 髪を強くこすらずに、頭皮を揉むように洗う。
- 指の腹を使って爪を立てずに洗う。
- すすぎを充分にする
まず、ぬるま湯で髪を充分にすすいでください。これだけでほとんどの汚れは落ちます。
そして、シャンプーを適量を手に取ったら、少量の水で溶かしてから両手で円を描くようにして泡立てます。
洗髪をする際、髪と髪を擦り合わせてゴシゴシと洗うのではなく、優しく揉むように洗うことがポイントです。
頭皮も同様に、指の腹で揉むようにして洗います。洗い終わったら、たっぷりお湯を使ってすすぎを充分に行いましょう。特に、耳の周辺はすすぎ残しが多くなりやすいので注意が必要です。
ドライヤーを入浴後にする際は、頭皮とドライヤーの距離が近くなりすぎないようにすることも重要です。
ドライヤーが近いと熱風によって頭皮が乾燥してしまうので、フケの発生に繋がりかねません。最低でも10cm以上は離しておきましょう。
対処法3.生活習慣や食生活を見直す
生活習慣や食生活を見直すことは、頭皮の状態を良くするために重要な行為です。
食生活においては、ビタミンB2やB6を含んだ食事を摂ることをおすすめします。
ビタミンB2は皮脂のバランスを整えるだけでなく、皮膚や粘膜の健康の状態をキープする働きがあり、ビタミンB6は皮膚の代謝のリズムを整える働きがあります。
どちらも、普段の食事から簡単に摂取できる栄養素なので、積極的に取り入れてみてください。
ビタミンB2が多く含まれる食材 | ・豚レバー ・鶏レバー ・牛レバー ・うなぎ ・牛乳 |
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ビタミンB6が多く含まれる食材 | ・カツオ ・マグロ ・サンマ ・バナナ |
食事だけでなく、睡眠不足などの生活習慣の乱れは頭皮の代謝が乱れやすくなり、かゆみの発生原因です。
頭皮の代謝を乱さないためにも、良質な睡眠を心がけるなど規則正しい生活を送るようにしましょう。
他にも、皮膚のバリア機能を保つホルモンは、睡眠中に活発に分泌されるので、頭皮環境が悪化するのを防いでくれます。
良質な睡眠は、頭皮環境を整えるのにとても重要なことなので、睡眠時間をしっかり確保し生活リズムを整えていきましょう。
頭のかゆみが治らない場合は皮膚科の受診も検討しよう
頭のかゆみをともなう病気 | |
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病気名 | 症状 |
脂漏性皮膚炎 | 皮脂の分泌が多く、癜風菌により皮膚が炎症を起こす病気。 |
頭ジラミ症 | 頭ジラミは頭皮に寄生する吸血性の昆虫で、さされると激しいかゆみを起こす。 |
接触性皮膚炎 | 皮膚に何か物が触れた時、アレルギー反応を示し、皮膚が炎症を起こす病気。 |
乾燥性湿疹 | 皮膚が乾燥し、ひび割れや赤い湿疹などが発生する病気。 |
乾癬 | ターンオーバーのサイクルが短くなり、未熟な角質が次々と剥がれ落ちる病気。 |
あせも | 汗腺の出口が詰まり、汗腺の出口とその周辺に汗が溜まって起きる炎症。 |
アトピー性皮膚炎 | 皮膚のバリア機能の低下や外部のアレルギー反応によって炎症が起きる病気。 |
頭皮の水虫 | 髪の毛が楕円形に抜けて表面にフケのような細かい「りんせつ」が起きる病気。 |
頭のかゆみが治らない場合は、皮膚科など病院や薬の使用も検討しましょう。
頭のかゆみは軽度なものであっても放置することで頭皮が炎症を起こすなど様々な皮膚トラブルの原因にもなります。
また、脂漏性皮膚炎など病気も考えられるので放置せず必ず病院にかかりましょう。
頭皮の病気は、状態に合った対処を施す必要があるので、医師に詳しく症状を伝えて適切な治療を受けるようにしましょう。
まとめ
本記事では、頭皮のかゆみの原因やその対策方について解説しました。
シャンプーや生活習慣の見直しなど、日頃からできる予防でかゆみのストレスから解放されましょう。
頭皮が乾燥している、皮脂が溜まっているなど頭皮のかゆみの原因は様々です。そのため、自身に合ったシャンプーを利用することや規則正しい生活を送ることが大切となってきます。
かゆみがなかなか治らない、症状が激しい場合は、放置せずに皮膚科などの病院で受診することをおすすめします。
放っておくことで、抜け毛や他の頭皮トラブルを発症するリスクもあるので、我慢せず必ず受診するようにしてください。