AGAの進行速度はどのくらいなのでしょうか。
- 「最近少し抜け毛が増えた気がする」
- 「髪の毛の太さやボリュームが以前と比べて少ない気がする」
と、自身がAGAかどうか不安に思う方は多いです。「自分がどのくらいのスピードで禿げていくのか」と気になりだしたらずっと気になってしまい、何も手につかない…
そんな悩みを抱える方に向けて、今回はAGAの進行速度について、学術記事などを参考に考えていきたいと思います。
AGA治療をこれから受けようと考えている方や、実際にAGA治療を受けている方はもちろんのこと
- 「自分がAGAかどうかわからない」
- 「どのくらいで薄毛が進行していくのか気になる」
という方にもおすすめの記事となっています。

内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。
AGAによる薄毛の進行速度について
AGAは基本的に「急速に進む」ということはありません。
ゆっくり進行していくものであり、一気に髪の毛が抜けたり、「突然頭皮がスカスカになる」といった症状が起こることは極めて稀です。
AGAの進行は基本的にそこまで早くありませんが、「どのくらいでこれだけ薄くなる」といった指標は無く、ある程度個人差があります。
もともとAGAを発症する大きな原因である5α還元酵素が多い体質の方が、よりAGAを進行させる習慣である喫煙や飲酒、運動不足やバランスの悪い食生活を送ることで変化するケースがあります。
進行速度の個人差は体質的なものではなく、あくまで生活習慣に依存すると考えておけば良いです。
基本的に進行速度に大きな違いはありませんが、30代以降に薄毛が進みだした方より、10代・20代の段階で薄毛が気になりだした方の方が進行スピードが早い傾向にあるとはされています。
しかし、基本的には大差ありません。
AGAの進行度を確認する方法
AGAの進行度を確認するにあたって、「ハミルトン・ノーウッド分類」は参考になります。
ハミルトン・ノーウッド分類はAGAの進行レベルを9つの型に分類したもので、Ⅰ型〜Ⅶ型まで種類があります。
ご自身の頭皮の状態を鏡などで確認し、どの数字に当てはまるか確認することで、AGAの進行度を測ることができます。
おでこから薄毛が進行していく「U字」または「M字」の場合は確認しやすいですが、頭頂部が薄くなる「O型」の場合は確認しにくいので、合わせ鏡などを用いてしっかり確認しましょう。
AGAの進行度を生活習慣の改善で遅らせる事は可能?
AGAの進行度を生活習慣の改善で遅らせることは。結論から言うと「大きな効果は期待できないが、可能」です。
AGAが判明した時点で薬を用いるのがスタンダードな治療法なのですが、薬に抵抗がある方は生活習慣を改善して少しでもAGAの進行度を遅らせましょう。
髪が抜ける原因は、
- ジヒドロテストステロンによってヘアサイクルが乱れている(AGA)
- 髪に栄養が届いていない
- そもそも必要な栄養を摂取できていない
の3点が挙げられます。生活習慣の改善のみでAGAを大きく改善するのは難しいので、②と③に気を付けることが大切です。
気軽に取り入れられる習慣としては、亜鉛の摂取がおすすめです。髪の毛は80〜90%がタンパク質でできており、特に「ケラチン」はその内の約90%を占めます。
亜鉛はケラチンの元となるアミノ酸の合成をサポートする栄養素なのですが、体内で合成できず、食事から十分な量を摂取するのも難しいので、サプリメントから摂取しましょう。
また、AGAの進行度を遅らせるために気をつけたい生活習慣には「喫煙」が挙げられます。
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる効果があり、喫煙によりニコチンを過剰に摂取すると、頭皮に栄養が届きにくくなってしまいます。
タバコとAGAの因果関係には医学的根拠もあり、1994年、医学雑誌JCEMによって発表された実験では「喫煙の習慣はAGAを進行させる」と結論づけられています。
Compared with nonsmokers and independent of relative weight (body mass index) and age, cigarette smokers had increased serum levels of DHEA (18% higher, P = 0.0002), DHEAS (13% higher, P = 0.0007), cortisol (5% higher, P = 0.01), androstenedione (33% higher, P = 0.0001), testosterone (9% higher, P = 0.009), DHT (14% higher, P = 0.004), and SHBG (8% higher, P = 0.004). Androstenedione, total plasma testosterone, albumin-bound testosterone, DHT, and SHBG decreased with increasing relative weight..
アメリカの中年男性1,241名の喫煙者と非喫煙者を比較した結果、非喫煙者よりも、喫煙者の方がジヒドロテストステロン(AGAの原因となる悪玉男性ホルモン)の濃度が14%高いという結果が出たようです。
必要な栄養素の摂取や、喫煙習慣の見直しによりAGAを「治す」ことはできませんが、多少なりとも効果は期待できるので、可能な限り取り組んでみてください。
AGAは早めに治療を始めるべき
AGAは早めに治療を始めるべきです。
まだ「髪の毛が少し細くなってきた」「抜け毛が増えてきた」という段階ならば、フィナステリド、デュタステリドというAGAの進行を抑制する薬だけで治療を進められることがほとんどです。
ここまで何度もご紹介してきている「ジヒドロテストステロン」を発生させる原因である5α還元酵素を抑制できる薬なので、AGAの進行自体も抑制できるのです。
一方で、AGAがかなり進んでしまってからの治療は大変です。
フィナステリド、デュタステリドを用いてAGAの進行を抑制しつつ、ミノキシジルを服用、もしくは外用薬として利用し、積極的に発毛を目指していかなければならないからです。
AGA治療薬は副作用が発現する可能性もあり、可能なことならば少なめの処方で済むのが理想です。
しかしAGAが進んでしまってからの治療は複数の薬を利用しなければなりませんし、何より料金が高くなります。
AGAは数ヶ月、数年で治療が終わるようなものではなく、基本的に進行性の病気なので完治という概念が存在しません。
よって早めに治療を始めることによって予算も抑えられますし、副作用の心配も限りなく減らすことができます。
AGAの進行を止めるにはクリニックの受診がおすすめ
AGAの進行を止めるにはクリニックを受診することが近道です。
AGAクリニックではマイクロスコープなど頭皮を詳細に検査できる機器が用意されていることも多いです。
ご自身の薄毛がAGAなのか、そしてハミルトン・ノーウッド分類で言うならばどの型に当てはまるのか、どの薬を用いて治療を進めていくのが良いのかを確認することができます。
もちろん、
- 「最近抜け毛が気になっている」
- 「なんとなく髪の毛が薄くなっている気がする」
という、「自分がAGAかどうか確認が持てない」という方でも無料で初診やカウンセリングを利用できるクリニックも多いので、ぜひ利用してみてください。
いざ診察を受けてみて「AGAじゃないから、治療を受けなくても大丈夫」という答えが得られる場合もあり、それに薄毛について悩む必要もなくなります。
AGAであると判明した場合でも、早い段階でクリニックを受診しておくことで最小限の薬の服用・利用で済みますし、料金も抑えることができます。
最近では薄毛をAGAを抑制するプラン、予防するプランは3,000円台から利用できることが多く、昔のように毎月数万円かかるようなことはなくなりました。
早い段階で治療を開始し、放置しておいたら毎月数万円かかるかもしれなかった治療費が安く済むのは非常に嬉しいことです。
初診無料のAGAクリニックで、まずはご自身がAGAかどうか確認してみましょう。
まとめ
今回はAGAの進行速度について確認するとともに、AGAの進行度を確認する方法やAGAの進行を止めるためにおすすめの方法についてご紹介しました。
AGAは早めに治療を始めることで料金を抑えることができますし、何より服用する利用する薬の種類も量を減らすことができるので、身体にかかる負担も最小限に抑えることができます。
早い段階で初診やカウンセリング無料のAGAクリニックを利用し、自身がAGAであるかどうか確認しましょう。
もしAGAである場合はなるべく料金を抑えつつ、しっかりと進行を抑制できるプランはどれか医師と相談しつつ、治療を進めていくことをおすすめします。