「AGAは完治しないと聞いたけど本当?」
「AGAを発症してしまうと薬は一生継続しないといけない??」
AGAを発症してしまった方や薄毛に悩んでいる方は、上記のような不安を抱えている方も多いかと思います。
これからAGA治療を始める方は、いつ頃治療を終えられるか、薬はどのくらい継続する必要があるので目安は知っておきたいでしょう。
本記事では、AGAが完治しないと言われている理由や治療をいつまで続けるべきか、AGA治療における「完治」について解説していきます。
AGAとの付き合い方についても解説していくので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。
AGAが完治しないと言われている理由を解説
日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」によると、AGA治療で使われる治療薬である、フィナステリドを毎日服用した治療を1年続けると、多くの人が発毛効果を感じているという結果が報告されています。
しかし、AGA治療を途中でやめてしまうと、AGAの症状が再び進行するリスクがあると考えられています。AGAが完治しないと言われている理由にはヘアサイクルが大きく関係しています。
ここでは、正常なヘアサイクルとAGAのヘアサイクルを比較しつつ、AGAが完治しないと言われている理由について解説します。
通常のヘアサイクル
ヘアサイクルは、以下の3つを1クールとして髪の生え変わりを繰り返しています。
種類 | 特徴 |
---|---|
成長期 | 髪が成長する段階のこと。成長期の髪は全体の85〜90%とされており、髪は1日0.3〜0.4mm成長し、1年で15cm程伸びる。 |
退行期 | 成長期の次の段階。退行期は栄養の供給が弱まり、髪の成長が遅くなる。期間は2〜3週間で、髪全体の約1%を占める。 |
休止期 | 髪の成長が完全に止まった状態。栄養の供給が止まり、2〜3ヶ月続くとされています。休止期の髪が占める割合は全体の10〜20%です。やがて、発生期へと進み、新しい毛が古い毛を押し出すように生えてきて、古い毛が自然に抜けていく。 |
髪の毛は、成長期を経て退行期を迎えます。退行期は毛乳頭の活動が弱くなり、毛球部が徐々に小さくなります。
そして、退行期から休止期を迎え、髪の毛の成長は止まり、髪の毛が脱毛し新たな髪の毛が生え変わっていきます。
通常のヘアサイクルであれば、成長期は2〜6年、後退期と休止期は3〜4か月程とされています。休止期に入った毛髪は、自然に抜けて新しい毛髪が生えます。
AGAを発症したヘアサイクル
前述で、正常なヘアサイクルは、「成長期・退行期・休止期」を繰り返し髪の毛が成長することを説明しました。
AGAを発症してしまうと、ヘアサイクルに異常が発生し、通常の方であれば2〜6年ある成長期が数か月〜1年と短くなってしまいます。成長期が短くなると、髪の毛が太くて長い健康な状態で成長できず、細くて短い髪の毛が生えてしまうと考えられています。
髪の毛が成長せず退行期〜休止期へと移り、毛球が退化して脱毛するので薄毛となっていきます。そして、AGAが完治しない理由は、現時点で開発されている治療法では、この悪化したヘアサイクルを正しいヘアサイクルに戻せないためとされています。
AGA治療は一生継続しないといけない?
AGA治療は薬の服用によって、治療をしていきます。髪の毛の生えた状態をキープしたい方は、治療薬の服用を続ける必要があるでしょう。
薬の服用を途中でやめてしまうと、再び薄毛の状態に戻ってしまいます。「AGA治療は一生継続する必要がある」と言われるのはこのためです。
しかし、目的などによっては薬の量を減らしたり、休薬期間を設けたりする方も中にはいます。ここでは、AGAの治療の継続期間について解説していきます。
1.予防薬のフィナステリドは継続する必要がある
AGAを発症してしまうと、予防薬のフィナステリドは継続する必要があります。AGA治療は、健康状態などに問題がなければ「フィナステリド&ミノキシジル」をセットで服用し治療していきます。
フィナステリドは、AGA治療薬の中ではポピュラーな治療薬で、薄毛の進行を予防する効果に期待ができます。
発毛効果のあるミノキシジルなどで髪が生え揃えば、脱毛を予防し現状を維持するためにフィナステリドの服用を継続する必要があります。
AGAは進行型の脱毛症です。そのため、生え揃った毛量を維持するためには、予防薬のフィナステリドが必須となります。
2.発毛促進に使われるミノキシジルはやめても大丈夫
先ほども説明しましたが、AGA治療は「フィナステリド+ミノキシジル」をセットで服用し治療していきます。
ミノキシジルは、発毛を促進する効果があります。ミノキシジルの治療が順調に進み、髪の毛が生え揃ってくれば、ミノキシジルの服用をやめることもできます。
治療薬を減らすことで経済的な負担も軽減できます。しかし、見た目が良くなったとしても、毛根の状態が安定していないことが起こることもあります。
ミノキシジルの服用をやめるタイミングが早いと薄毛に戻る可能性もあるので、ミノキシジルの服用を止めるタイミングについては、医師と相談した上で実施するようにしましょう。
3.薄毛の気にならない年齢になったらやめるのを検討する
AGA治療は長い治療期間が必要になります。そのため、目標を決めておくと治療を続けやすくなります。
治療をどこまで続けるかは、自身のライフスタイルや心境によって様々だと思います。例えば、薄毛の気にならない年齢になったらやめるのを検討してみるのもいいでしょう。
しかし、判断を誤れば、薄毛の悩みを再び抱えるだけでなく、薄毛が悪化していたということも起こりえます。そのため、治療を続けるのか、治療をきっぱりやめるのかのタイミングについては医師に相談して決めることをおすすめします。
完治に近い治療ができる「自毛植毛」について解説
残念ながら、AGAを発症してしまい髪の毛の抜け毛を予防するのであれば一生治療を継続する必要があります。
しかし、自毛植毛を取り入れることで薄毛を解消できるかもしれません。自毛植毛とは、薄毛になっている生え際やつむじなどの部分に、自身の髪の毛を移植する治療方法です。
後頭部や側頭部は、薄毛の原因であるAGAの影響を受けづらいとされています。そして、自毛植毛では後頭部もしくは側頭部で採取した髪の毛を患部へ移植します。
日本皮膚科学会による「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」においても、自毛植毛は、「行うよう勧める」とされている治療法なので信頼性も高いです。
完治しないAGAとの付き合い方について
AGA治療には、たくさんの種類があるので治療法に迷うかもしれません。また、完治しないAGAとの付き合い方について気になる方もいるかと思います。
また、自身のライフスタイルなどによってAGAの付き合い方なども変わってくるかと思います。ここでは、完治しないAGAとの付き合い方について3つほど紹介したいと思います。
1.AGA治療薬による経済的負担が大きい場合は「安いクリニック」の利用を検討
まず、AGA治療薬による経済的負担が大きい場合は「安いクリニック」の利用を検討してみることをおすすめします。
AGAは完治しない脱毛症のため、治療の継続にはどうしてもお金がかかってしまいます。フィナステリドなど費用が安い内服薬を利用した治療も1か月分の処方で約3,000〜10,000円とお金がかかります。
また、AGA治療は自由診療なのでクリニックによっても料金体制はかなり異なってきます。そのため、治療方法は基本的にどこも同じなので比較的安いAGAクリニックの利用をおすすめします。
初診代などの費用もクリニックによって違うのでAGA治療を受ける際は、事前に治療にどのくらいかかるのか確認することをおすすめします。
他にも、費用を抑えようとする方で、フィナステリドなどのAGA治療薬を個人輸入する方がたまに見受けられます。個人輸入は、偽物のリスクがあることや万が一の事があった場合は、保証を受ける事がないのでAGAクリニックで相談するようにしましょう。
2.AGA治療薬による副作用など体の負担が気になる場合は「育毛剤」の利用を検討
次に、AGA治療薬による副作用など体の負担が気になる場合は「育毛剤」の利用を検討するのも良いでしょう。
育毛剤は頭皮の血行を促進する効果や頭皮に栄養を与えることで今生えている髪の毛の状態を健やかに維持するなどの特徴があります。
また、育毛剤を利用することで今生えている髪の毛が抜けにくくなるだけでなく、余分な皮脂の分泌を防ぐ効果からフケやかゆみなどの頭皮に関するトラブルを予防する効果にも期待ができます。
他にも、育毛剤には「医薬部外品」に分類されているものが多いです。医薬品と比較すると即効性は劣りますが、副作用のリスクが低く、AGA治療薬と比べて身体の負担が少ないです。
「医薬部外品」は、厚生労働省が許可している効果や効能を持つ成分を含んでいることを示す、医療品なので安心できます。
おすすめの育毛剤を知りたい方は、以下のサイトを参考にしてみてください。
3.「増毛」という施術を利用する
最後に、「増毛」という施術を利用することについて紹介します。
増毛とは、髪の毛1本1本に数本のまとまった人工毛を結び付けて髪のボリュームをアップする治療法です。ウィッグを活用して髪を増やす施術も増毛に含まれます。
AGA治療薬や育毛剤と比較して、増毛は効果が発揮されるまでの「即効性」がダントツに速いです。増毛を取り入れる事で、施術後すぐに髪のボリュームアップを実感することができます。
そのため、大切な予定やイベントなどがある際に、薄毛をすぐにカバーでき、必要性のあるタイミングで使えるのが大きな利点と言えるでしょう。多少激しく動いてもずれる心配がないので、シャンプーや運動などもストレスなく生活を送ることができます。
他にも、増毛は薬や毛根移植をしないので人体への負担が少ないのも特徴です。メスや薬を使わないので傷跡が残ったり、薬の副作用を心配したりする必要がほぼありません。
増毛は、今すぐにでも薄毛を改善したい方に、おすすめの治療法と言えるでしょう。増毛についての詳細は以下にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
本記事では、AGAが完治しないと言われている理由や治療をいつまで続けるべきかなどAGA治療における「完治」について解説してきました。
AGAは進行型の脱毛症で、現時点で開発されている治療法ではAGAを完全に治すことは難しいとされています。そのため、AGAの治療を途中でやめてしまうと元の状態に戻ってしまいます。
しかし、AGA治療の目標を決めることで治療が続けやすくなります。目標によっては、髪の状態にあわせて治療内容を変更できたり、一生治療を続けたりする必要はないこともあります。
AGA治療は髪の毛や頭皮の状態に応じて、薬の量を減らす減薬や服用を中止するといった選択肢があります。しかし、自己判断で治療を中止するとリスクが伴うので、今後の治療については医師に相談したうえで決めていきましょう。