ピコレーザー施術後のダウンタイムはなし?施術後の副作用や注意点を紹介!
肌の悩みを解消するために、ピコレーザー施術を検討している方は少なくないでしょう。
しかし「ダウンタイムはどのくらい続くのだろう」「副作用は重いのだろうか」と不安を感じることもあるはずです。
ピコレーザーは肌ダメージの少ない施術とされているものの、施術の種類によっては副作用が出ることもあります。
ダウンタイムの長さや副作用の危険性について理解したうえで、ピコレーザーを受けるかどうか決めましょう。
本記事では、ピコレーザー治療の種類ごとにダウンタイムの期間や起こりうる症状を詳しく解説します。ピコレーザーへの理解を深め、落ち着いて施術を受けましょう。
ピコレーザーとは?
ピコレーザーとは、シミ・そばかす・肝斑などの除去に効果を期待できるレーザー治療法です。美容外科や美容皮膚科で導入されており、さまざまな肌悩みに効果を発揮します。
ここからは、ピコレーザーの基本情報についてわかりやすく解説します。
衝撃波で色素を粉砕
ピコレーザーは衝撃波でメラニン色素を粉砕し、シミやくすみを改善します。従来のレーザー治療と異なり熱エネルギーを多く使用しないため、熱による色素沈着や出血などのリスクを抑えられます。
またピコレーザーなら、従来のQスイッチレーザーより色素を細かく破壊できる点も魅力です。
治療回数を抑えてメラニン色素を減らせるため、高い安全性を確保しながら短期間で大きな効果につながるでしょう。
さらに弱い出力で照射して炎症を抑えるピコレーザーなら、肝斑の治療もしやすくなります。
レーザーの照射時間が「ピコ秒」
ピコレーザーの名称は、時間の単位を表す「ピコ秒」から付けられています。ピコ秒は1兆分の1秒であり、ピコレーザーがレーザーの照射時間を極めて短くしていることを示しています。
従来型のレーザー治療で主に使われていたQスイッチレーザーでは、レーザーを「ナノ秒(10億分の1秒)」単位で照射していました。
しかしピコレーザーなら照射時間を大幅に短縮できるため、痛みが少なく肌に優しい治療を実現できます。
ピコレーザーの照射モードの種類
ピコレーザーの照射モードの種類は、「ピコスポット」「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」の3つです。
ここでは3種類の照射モードについて、それぞれどのような特徴があるのか解説します。
ピコスポット
ピコスポットは、色素の破壊に特化した治療法です。シミの元となるメラニン色素に向けて、パワーの強いレーザーをピンポイントに照射します。
出力の強いレーザーを当てるため、シミやそばかす、アートメイクの色素沈着などを短時間で除去できます。
ピコスポットで部分的な色素を取り除いた後、ピコトーニングやピコフラクショナルで全体的な施術を進めていけば、肌がよりきれいになるでしょう。
効果実感回数は1回、濃いシミや多色タトゥーの場合は2~3回の施術が必要です。
ピコトーニング
低出力のレーザーをシャワーのように広範囲に照射し、メラニン色素を徐々に取り除いていく治療法がピコトーニングです。
薄めのシミや肝斑を改善したり、顔全体の美白を目指したりするのに役立ちます。施術中に感じる痛みはかなり弱めで、従来型のレーザー治療で使われていた麻酔クリームも必要ないとされています。
ピコトーニングの効果実感回数は5~10回、治療1回あたりの所要時間は15~20分です。
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルとは、肌の深部に極細のレーザーをフラクショナル状(点状)に照射する治療法です。皮膚の深部に微細な穴を開け、新しい細胞の再生を促すことで肌の生まれ変わりを促進します。
肌の表面は表皮で覆われており、より下の層にあるのが真皮です。真皮に働きかけるピコフラクショナルなら、肌質を根本から改善できるでしょう。
ニキビ跡の改善や毛穴の開き、小じわやたるみが気になる方はピコフラクショナルを検討してみてください。
個人差はありますが、ピコフラクショナルの効果実感回数は3~5回です。
【照射モード別】ピコレーザー施術後のダウンタイム
ダウンタイムとは、施術が終わってから普段どおりの生活に戻るまでの期間のことです。
ここからはピコレーザー施術後のダウンタイム期間や起こりうる症状について、照射モード別に解説します。
ピコスポットは赤みやかさぶた
ピコスポットでは、施術後に赤みやかさぶたができる可能性があります。かさぶたを無理にはがすと色素沈着が起きる可能性があるため、触らないようにしましょう。
施術後にできたかさぶたは、数日~2週間程度で自然にはがれ落ちます。またレーザーにより生じた赤みも、施術後数日経てば消えていくでしょう。
新しい肌ができてかさぶたがはがれると、ピンク色の肌になります。ピンク色の肌が出てきたあとは、二次性の色素沈着を防ぐために美白クリームでケアをしましょう。
ピコトーニングはほとんどなし
低出力のレーザーで肌へのダメージを最小限に抑えるピコトーニングには、ダウンタイムがほとんどありません。副作用のリスクも、他の方法に比べてかなり低めです。
ただし、ピコトーニングによりまれに白斑や色素沈着が起こるケースもあります。術後は肌の状態をこまめに確認し、患部に過度な刺激を与えるのは避けましょう。
ピコフラクショナルのダウンタイム
ピコフラクショナルでは、施術直後に痛みが出ることがあります。ただし数時間経つと治るため、安静にしておきましょう。
ダウンタイム中は数日間肌に赤みが出たり、点状出血が起きたりすることもありますが、長くても2週間程度で落ち着きます。
ただし照射後数日経ってから、まれに亜急性浮腫状皮疹が見られることもあります。クリニックによっては、予防のために薬剤を塗布するよう指示するところもあるでしょう。
肌に異変があったときは、すぐにクリニックに相談してみてください。
【照射モード別】ピコレーザー施術の痛み・副作用
ピコレーザーでは施術中や施術後に痛みや副作用を伴う場合があります。どのような症状が現れるのか、詳しく見ていきましょう。
「ピコスポット」は色素沈着が生じる場合がある
ピコスポットの施術中は、輪ゴムで弾かれたような軽い痛みを感じやすいとされています。もし強い痛みを感じる場合は、麻酔クリームを塗ってもらいましょう。
ピコスポットの主な副作用は、色素沈着です。色素沈着とは、メラニン色素が皮膚に沈着して起こる黒ずみのことです。
かさぶたを無理にはがしたり、ダウンタイム中に過度な刺激を肌に与えたりすると、色素沈着が起きやすくなるため注意してください。
色素沈着以外の副作用としては、赤み・ピリつき・かさぶた・乾燥などが挙げられます。ただし肌に刺激を与えないよう過ごしていれば、数日で治るでしょう。
「ピコトーニング」は紫斑やかゆみ
ピコトーニングでは肌への負担が最小限に抑えられているため、痛みを感じない方がほとんどです。施術後に肌のほてりや違和感を覚える場合もありますが、しばらくすると気にならなくなります。
ただしピコトーニングの施術を受けると、まれに紫斑やかゆみが生じることがあります。紫斑とは、皮膚の内出血による紫色の斑点です。
紫斑ができるとかなり目立ってしまうため、斑点ができた場合は早めにクリニックで相談してみてください。
「ピコフラクショナル」は少しの痛みと湿疹
ピコフラクショナルはピコトーニングと比べ、少し痛みがあります。全顔の施術なら20~30分程度の時間がかかるため、気になる場合は麻酔クリームで対処するとよいでしょう。
レーザー照射後も、ヒリヒリとした痛みが数日間続くケースがあります。また施術後の肌の乾燥や熱が原因で湿疹が出ることもありますが、数時間経つと引いていくでしょう。
ただし状況によっては、ピコスポットと同様にかさぶたや色素沈着が起こる可能性もあります。
ピコレーザー治療で期待できる効果
ここではピコレーザー治療の効果について、施術の種類別に紹介します。
濃いシミ・イボ・タトゥーには「ピコスポット」
ピコスポット治療は、濃いシミ・イボ・ほくろ・あざ・タトゥーの除去に利用できます。
パワーが強いピコレーザーなら、濃いメラニン色素も細かい微粒子にまで分解できます。従来の約1/3の照射回数で、気になる部分を改善できるでしょう。
また色素粒子を細かく粉砕するピコスポットでは、マルチカラーのタトゥー除去が可能です。
ただしあざやそばかすといった先天性の色素病変には、ピコスポットとピコトーニングの組み合わせで治療をおこないます。
薄めのシミ・ほくろ・肝斑・美白には「ピコトーニング」
ピコトーニングは、薄めのシミ・ほくろ・肝斑に利用できるレーザー治療です。従来のレーザー治療で改善できなかった肝斑も、ピコトーニングなら改善できます。
またピコトーニングでは低出力レーザーによりコラーゲンを産生して色素にアプローチするため、内側からキメが整って肌全体に透明感が出ます。
さらにピコレーザーはメラニンとヘモグロビンに吸収される特性を持つため、赤ら顔の治療にも効果的です。
ピコトーニングなら「ジェネシス」や「M22のフォトフェイシャル」の1/3程度の回数で、効果を感じられるでしょう。
ニキビ跡・毛穴の開きには「ピコフラクショナル」
ピコフラクショナル治療は、ニキビ跡や毛穴の開きが気になる方におすすめの施術法です。
レーザーで皮膚の深部に穴を開けることで肌全体の再生を促せるため、ニキビ・ニキビ跡・クレーター・毛穴の開きに効果的です。
傷跡や火傷跡による色素沈着がある場合、ピコトーニングとピコフラクショナルの使い分けがおすすめです。
ピコトーニングでターンオーバーを促したあと、傷ついた肌をピコフラクショナルで改善します。
ピコトーニングとピコフラクショナルの組み合わせなら、くぼんだ傷跡・リストカットの傷・たばこの火傷跡といったダメージも改善できるでしょう。
ピコレーザー施術後のダウンタイムに注意すること
ピコレーザーの施術後は、日焼けや乾燥に注意する必要があります。施術後に必要なケアのポイントについて、確認しておきましょう。
日焼け・紫外線対策
ピコレーザー照射後に紫外線を浴びると、メラニンが再生されて色素沈着が起こる可能性があります。
ダウンタイム中は日焼け止めクリームや日傘などを使用し、重点的に紫外線対策をしましょう。紫外線は室内にも入り込むため、家の中でも紫外線対策をしてみてください。
とくにかさぶたが落ちたあとに出てくる新しい肌のバリア機能は、通常より低下しています。かさぶたが落ちたあとも紫外線対策は徹底しておこなうようにしましょう。
肌が乾燥するため保湿ケアはしっかり
ピコレーザー施術後のダウンタイム中は、保湿ケアをしっかりとおこないましょう。レーザー照射後に肌が乾燥すると、肌にダメージが起こり色素沈着の原因となります。
レーザー治療後にシミが一時的に濃く浮いているケースでも、保湿ケアをして肌のターンオーバーを正常化しましょう。
保湿ケアの際、アルコールが入った化粧水は避けてください。アルコールは肌に余計な刺激を与える恐れがあります。アルコール成分が含まれていない、乾燥肌用や敏感肌用のスキンケア用品を使用しましょう。
【人気】ピコレーザー治療におすすめの美容クリニック3選
ここからはピコレーザー治療で高い評価を得ているおすすめのクリニックを3つ紹介します。それぞれの特徴や魅力をチェックして、クリニック選びの参考にしてみてください。
湘南美容クリニック
湘南美容クリニックは、全国に144院を展開する大手美容クリニックです。店舗数が非常に多いため、都心以外にお住まいの方も気軽に通えます。
さらに施術実績も豊富で、経験豊富な医師が数多く在籍しているといえるでしょう。
また湘南美容クリニックのピコトーニングはほかのクリニックと比べても最安級であり、全顔1万1千円(税込)から試せます。
割引なしで安くピコトーニングが受けられることから、美容医療初心者にピッタリでしょう。
品川美容外科
品川美容外科には国内最大級となる1,000万件の症例数(2021年4月時点)実績があり、安心して利用できます。
アフターケアも充実しており、施術後の診察、検査、投薬などはすべて無料です。 また術後の保障制度もあり、もしものときの不安を減らせるでしょう。
品川美容外科のピコレーザーは、頬、全顔、首、手の甲など様々な部位に施術が可能です。初回価格の設定があるため、費用面が気になる方はまず初回価格でピコレーザーを試してみてください。
TCB東京中央美容外科
TCB東京中央美容外科は、お得な初回料金を用意している美容クリニックです。もっとも施術範囲が狭いピコレーザーライトの場合、初回価格は9,800円(税込)と1万円を切ります。
ピコレーザー治療が気になるもののいきなり高額メニューを試すのは不安、と悩んでいる方にはTCB東京中央美容外科がピッタリでしょう。
またTCB東京中央美容外科では、スマートフォンでの後払いにも対応しています。最大60万円まで利用できるため、支払いのタイミングで悩んでいる方も安心して施術が受けられます。
ピコレーザーのダウンタイムに関するよくある質問
最後に、ピコレーザーのダウンタイムに関するよくある質問と回答を紹介します。
レーザー施術後、何週間で肌がきれいになりますか?
一般的なピコレーザーの施術では、数日経過すると一時的にシミが濃くなります。
施術部位にはかさぶたができますが、かさぶたの下では新しい肌が作られているため、強い刺激を与えないようにしましょう。
約1週間後にかさぶたがはがれ、ピンク色のきれいな肌に生まれ変わります。長くても2週間程度経てば、かさぶたが取れて肌がきれいになるでしょう。
ダウンタイムに内出血がみられますがどうしたらいいですか?
ピコレーザーのダウンタイム中に、内出血が見られることもあります。内出血は1週間程度続くこともあるものの、自然に改善していきます。
なかなか消えないことで不安になるかもしれませんが、過度に心配する必要はありません。
ダウンタイムはどのくらい続きますか?
個人の体質や施術の種類により異なりますが、ピコレーザー治療のダウンタイムは通常1週間程度、長くても2週間ほどと考えておきましょう。
ピコスポットのダウンタイムは1週間~10日程度とされています。ダウンタイム中は肌への刺激になることを控え、日焼けにも注意しましょう。
肌への刺激を抑えたピコトーニングには、ダウンタイムがほとんどありません。メイクも施術直後からできるため、ダウンタイムが少ない治療を希望する方におすすめです。
ピコフラクショナルはピコスポットほど強い治療ではありませんが、治療後数日間は赤みや発疹などが起こる可能性があります。
まとめ
今回はピコレーザー治療の種類とダウンタイム、起こりうる副作用などについて解説しました。
ピコレーザーは肌への負担が少ない治療法であるものの、痛みやかゆみ、色素沈着などが起こるリスクもあります。ダウンタイムの過ごし方には十分に注意して、肌に刺激を与えないよう過ごしましょう。
またピコレーザーには種類があり、種類ごとに効果やダウンタイムの長さ、副作用が異なります。まずはどのような治療を受けられるのか、クリニックで相談してみてください。
※2022年7月時点の情報です。
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