ほくろが増える原因は?ほくろができやすい方の特徴や注意すべきほくろの種類を解説

今までなかった場所に、突然ほくろができた経験はありませんか?

ほくろは生まれつきのものばかりではありません。さまざまな要因で成長や加齢とともに増えることがあります

ほくろの位置や大きさにより、見た目の印象が大きく変わることもあるでしょう。

またほくろの種類により、治療が必要となる危険なほくろの可能性も否定できません。

本記事ではほくろが増える原因や、ほくろができやすい方の特徴を紹介します。

注意すべきほくろの特徴や見分け方とともに、ほくろを消す方法も解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

ほくろが増える主な原因

ほくろが増えやすい方と増えにくい方には違いがあるようです。ほくろができる主な原因は次の5つです。

・紫外線による刺激
・皮膚に対する外部からの刺激
・生活習慣によるメラニン排出の乱れ
・加齢によるターンオーバーの遅れ
・体質

各項目を具体的に説明します。

紫外線による刺激

太陽光に含まれる紫外線が、ほくろの形成に影響する可能性があるでしょう。

皮膚が紫外線にさらされると色素細胞を刺激し、メラニン色素の生産が増えます。

過剰なメラニン色素が色素沈着を引き起こし、ほくろとして現れることがあります。

紫外線を予防するためには、日焼け止めクリームや日焼け止めスプレーが有効です。

また日差しを避ける工夫も必要です。たとえば午前10時から午後2時までの間は、日差しがもっとも強い時間帯とされているため、できれば屋内や日陰で過ごすようにしましょう。

皮膚に対する外部からの刺激

肌への摩擦や皮膚の乾燥、化学物質の接触などといった外部からの刺激は、皮膚のメラニン生成に影響を及ぼし、ほくろの形成につながることがあります。

具体的には、肌が衣服やアクセサリーでこすれたり、乾燥した空気に晒されたり、化粧品や洗剤などの化学物質に触れることが刺激になるケースもあるでしょう。

皮膚への刺激を避けるためにも、柔らかくて肌に優しい素材の衣服を選んだり、肌に優しい化粧品や洗剤を選んだりしましょう。

生活習慣によるメラニン排出の乱れ

不規則な生活習慣やストレスの過多、不健康な食事などは皮膚の健康に影響を与え、メラニン色素の生成や排出の乱れを引き起こす可能性があります。

たとえば寝不足やストレスが多いと、ホルモンバランスが崩れて体内のコルチゾールレベルが上昇し、メラニン色素の生成を過剰にします。

また不健康な食事でビタミンCやEなどの重要な栄養素が不足すると、メラニン色素の生成が活発になる可能性があるでしょう。

トラブルを避けるためには、次の項目に気をつける必要があります。

・栄養バランスのよい食事を摂る
・十分な睡眠時間を確保する
・ストレスを適切に解消する

また適度な運動を取り入れると、血行を促進し、新陳代謝を活性化させメラニンの適切な排出を助けます。

加齢によるターンオーバーの遅れ

皮膚細胞のターンオーバーが遅くなることで、メラニン色素の排出も遅れて色素が沈着しやすなり、ほくろとして現れます

ターンオーバーを正常化するためにも、適度な運動やバランスのよい食事で新陳代謝を活性化させる必要があります。

また肌を十分な保湿も重要です。保湿により皮膚を柔らかく保ち、古い皮膚細胞が皮膚の表面から自然に剥がれ落ちやすくなります。

体質

遺伝や体質でも、ほくろが増えやすいことがあります。たとえば両親や祖父母にほくろが多い場合、遺伝子を受け継ぐ可能性はあるでしょう。

また肌質もほくろの生成に影響します。乾燥肌は皮膚が敏感になりやすく、外部刺激に対して過剰に反応し、メラニンが生成されやすい傾向にあります。

体質や遺伝による影響は完全には避けられません。しかし日々のスキンケアで皮膚環境を整えたり、紫外線対策を徹底したりすれば、ほくろの増加を抑えられるでしょう。

それぞれの肌質に適したスキンケア製品を選び、紫外線対策を怠らないようにしましょう。

ほくろができやすい方の特徴

ほくろができやすい方の特徴は次の4つです。

・紫外線対策をしていない
・屋外作業が多い
・アウトドアが趣味

日常的にストレスをためている

紫外線対策をしていない

紫外線が皮膚のメラニン色素を過剰に生成させることで、色素沈着をして、ほくろとして皮膚に現れることがあります。

紫外線対策を怠ると、皮膚は常に紫外線の影響を受け、色素沈着が起こりやすくなります。

具体的な紫外線対策として、次のことに気をつけましょう。

・日焼け止めをこまめに塗る
・肌を露出しない服を着る
・帽子やサングラスを使う

紫外線は波長の長いUV-Aと波長の短いUV-Bの2種類あります。

ほくろの原因となるのはUV-Bです。日焼け止めはUV-Bへの防御効果を表す「SPF」の値が高いものを選びましょう

長時間野外で過ごす場合はSPFが30以上あるとよいでしょう。日焼け止めは2時間ごとに塗り直すようにしてください。

屋外作業が多い

屋外での作業が多い方も、ほくろが増えやすいです。たとえば建設業や農業など屋外で作業を頻繁におこなう方は、長時間の作業で直射日光による肌へのダメージが増え、ほくろの発生リスクが高まります。

とくに熱い季節に太陽の下での作業する場合、熱いからと肌を露出する服装をしていると、紫外線の影響をより強く受ける可能性があるでしょう。

屋外での作業をおこなう方は、UVカット機能のある適切な防護具や服装を心がけることで、ほくろが増えるリスクを軽減できます。

アウトドアが趣味

キャンプやハイキング、フィッシングなどのアウトドアが趣味の方も、ほくろが増えるリスクがあるでしょう。

長時間の紫外線曝露をともなう活動は、皮膚への大きな負担となり、結果としてメラニン色素が過剰に生成され、新たなほくろが形成される可能性が高まります。

アウトドア活動を楽しみつつ皮膚を守るためには、活動中でもこまめに日焼け止めを塗り直し、UVカット機能のあるウェアを着用しましょう

またシェードやテントを使用して直射日光を避けるのも有効です。

日常的にストレスをためている

ストレスが多い生活を送る方も、ほくろができやすいでしょう。

ストレスはホルモンバランスを崩し、それが皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を乱し、メラニン色素の排出が遅れる原因となります。

すると色素沈着が起こりやすくなり、ほくろが形成されやすくなります。

ストレスを軽減するためには、次のポイントを意識する必要があります。

・適度な運動を心がける
・趣味を楽しむ
・十分な睡眠をとる

深呼吸やヨガ、瞑想などを取り入れて、リラクゼーションを心掛けるのもおすすめです。

ほくろの種類

ほくろには、いくつかの種類があります。次に単純黒子、色素性母斑、老人性色素斑について解説します。

単純黒子

単純黒子とは、一般的なほくろを指します。メラニン色素をつくる細胞が変化してできたほくろで、健康的に問題となるような症状はありません。

見た目に影響しないならば治療の必要はありませんが、悪性のほくろとの見分けが難しいため、自己判断で単純黒子だと判断するのは避けましょう。

色素性母斑

色素性母斑は褐色や黒い色のほくろです。母斑細胞が表皮と真皮の境目もしくは真皮の中に存在して、メラニン色素を作り出すために、褐色ないし黒色に見えます。

ほくろに毛が生えたり、表面がでこぼこする場合もあります。小さな色素性母斑は、基本的に悪性化はあまりしません。

しかし巨大な色素性母斑は悪性化する可能性もあります。皮膚にみられた場合は注意深く観察し、必要に応じて適切な治療を受けましょう。

老人性色素斑

老人性色素斑は別名「日光性色素斑」ともいわれ、日光の紫外線でできるシミのことです。

長い年月をかけて受け続けた紫外線の影響で、加齢とともに現れることから老人性色素斑と呼ばれています。

一般的に「シミ」と認識されているのは、老人性色素斑です。シミの形状や大きさはさまざまですが、円形や楕円形に近く、境界がはっきりしています。

ほくろが一つできる場合もあれば、複数できることもあります。

注意すべきほくろ

通常ほくろは、放置しても健康的な害はありません。しかし、なかには治療が必要となる悪いほくろもあります。

ここでは治療が必要になる可能性のある3つのほくろを紹介します。

・悪性黒色腫
・先天性色素性母斑
・基底細胞がん

悪性黒色腫

悪性黒色腫はメラノーマともいわれる皮膚がんの一種です。メラニン色素を生成する、メラノサイトは皮膚の細胞が悪性化してできる腫瘍を指します。

メラノーマの多くは、褐色から黒色のシミや腫瘤として皮膚の表面にあらわれます。

先天性色素性母斑

先天性色素性母斑とは生まれたときからある比較的大きなほくろで、直径が数十cmに及ぶこともあります。

普通のほくろと異なる点は、放置しておくと悪性黒色腫を発生させる可能性がある点です。

悪性黒色腫の発生率は5%前後と高いわけではありませんが、切除できる大きさならば切除しておいたほうがよいでしょう。

基底細胞がん

基底細胞がんは、表皮の基底細胞や毛包を構成する細胞から発病する皮膚がんで、皮膚がんのなかでも発生数の多いがんです。

発症の原因は不明ですが、紫外線、外傷、放射線、やけどのあとなどが原因となる可能性があると考えられています。

日本人の場合では黒色をした斑状や結節状の病変として見られることが多いでしょう。

大きくなると中央が潰瘍となり周囲の正常組織を破壊しながら進行するケースがあります。

まれに色素をもたない赤みを帯びた病変として確認されることもあります。

高齢者の眼瞼や鼻など顔面に発生するケースが多いものの、体のいたるところに発生する可能性があるほくろです。

【ABCDE基準】注意すべきほくろの見分け方

治療が必要となる注意すべきほくろを判断する目安として、5つの診断指標である「ABCDE基準」があります。ABCDE基準は次の単語の頭文字をとって呼ばれています。

・Asymmetry
・Borderirregularity
・Color variegation
・Diameter
・Evolution

ABCDE基準を参考に、注意すべきほくろの見分け方を確認しましょう。

Asymmetry

Asymmetryとは、ほくろが非対称になる状態です。ほくろの中心に鏡を当てたときに、左右で形が異なる場合はAsymmetryに当てはまります。

ほくろは円形や楕円形といった左右対称の形である場合が多いのに対し、注意が必要なほくろの場合は非対称の形をしています。一見するとシミと間違える可能性もあるでしょう。

Border irregularity

Border irregularityは、ほくろの輪郭がギザギザしている状態です。

通常ほくろの輪郭は皮膚の部分とはっきり分かれている場合が多いです。

しかし、注意が必要なほくろの場合は輪郭がギザギザしており、境界が曖昧になる傾向にあります。

Color variegation

Color variegationは、色むらのあるほくろです。ほくろの色は黒や褐色など均一な状態が一般的ですが、注意が必要なほくろには色むらが見られます。

ほくろが皮膚がんだった場合の色は一般的に、黒、赤、他の3種類に分類できます。

メラノーマは黒が多いですが、皮膚がんは黒一色ではなく、むらのある黒です。

Diameter

Diameterは、大きなほくろを指します。ほくろの多くは肥大化しても6mm以下でとどまるのに対し、注意が必要なほくろは6mmより大きくなります。

ある日突然見慣れないほくろができて、どんどん大きくなるならば医療機関を受診して診察を受けた方がよいでしょう。

Evolution

Evolutionは、変化するほくろを指します。メラノーマは進行すると徐々に形を変えていきます。

ほくろの隆起もメラノーマの特徴です。症状の進行とともに、次第に膨らんでいくケースも見られます。

ほくろを消すための対策

増えたほくろを消す対策として、次の3つを紹介します。

・ほくろを除去するクリームを使用
・ほくろを除去するレーザー治療を受ける
・ほくろを切除・摘出する手術を受ける

それぞれの方法を具体的に解説します。

ほくろを除去するクリームを使用

皮膚の表面にある小さなほくろを除去したいなら、ほくろ除去クリームがでケアできる場合があります。

ほくろ除去クリームは、クリームでほくろを溶かして除去します。

皮膚が敏感な方や特定の成分にアレルギー反応を示す方は、使用前に皮膚科医に相談しましょう。

また、深部のほくろや大きなほくろには効果を発揮しきれない可能性があり、注意が必要です。

ほくろが気になるけれど病院へ行く時間がなく「自宅で手軽にできる方法を試したい」と考えている方は、ほくろ除去クリームを試すとよいでしょう。

ほくろを除去するレーザー治療を受ける

次におすすめする方法がレーザー治療です。レーザー治療は、中程度の深さにあるほくろを除去したい方におすすめです。

レーザー光線を使用してほくろを蒸発させて除去します。痛みが少なく、回復期間も短いですが、根が深いほくろは完全に取り除けない可能性があります。

色素沈着や傷跡が残るリスクもあり、治療を受ける際は医師と十分に相談しましょう。

皮膚表面のほくろを除去したい方には、レーザー治療が適しています。

ほくろを切除・摘出する手術を受ける

根の深いほくろや大きなほくろの除去には手術が向いているでしょう

ほくろ除去の手術は病院や専門クリニックでおこなわれ、患部に麻酔をしてメスで完全に取り除きます。

手術にはダウンタイムが必要であり、傷跡が残る可能性もあり、手術後の傷跡ケアや、経過観察を十分におこなわなければなりません。

確実にほくろを取り除きたい方は、手術による切除、摘出が向いているでしょう。

ほくろ除去施術におすすめの美容医療クリニック3選

増えたほくろを除去するためには、クリニック選びが重要です。施術実績が豊富な信頼できるクリニックを選びましょう。

ほくろ除去手術をする際に、おすすめのクリニックは次の3つです。

・品川スキンクリニック 
・東京美容外科 
・TCB東京中央美容外科

クリニック選びの参考にしてください。

品川スキンクリニック 

品川スキンクリニックは、全国に39院を展開している美容クリニックです。

開院から35年の歴史があり、症例実績は1300万件以上にのぼります。

入会手数料として550円(税込)かかりますが、品川スキンクリニックの会員になれば年会費無料で、安く施術を受けられます。当日入会も可能で、無料カウンセリングにも対応可能です。

非会員会員
電気メスによる除去5,250円4,200円
炭酸ガスレーザー5,250円4,200円
LP-YAGレーザー5,190円4,150円
切開によるほくろ除去9,450円7,560円
※料金はすべて税込表示、2023年6月時点の情報です。

問い合わせ
・Web
・LINE ※受付時間9:00~19:30
・電話:0120-514-900 ※受付時間10:00~22:00

東京美容外科 

東京美容外科は全国に21院を展開している美容クリニックです。開院から20年「医療事故ゼロ」の実績があり、安心して施術を任せられるでしょう。

形成外科学会認定専門医が在籍し、メスを握るのは経験豊富な医師のみです。料金設定が明確で表示されている金額以外は請求されません。

「術後安心保証」を設けており、東京美容外科でほくろの除去を受けた方は、さまざまなトラブルに対応可能です。

料金
アブレーション、切除縫合・アブレーション1mmごとに5,500円
・切除縫合1mmごとに8,800円
レーザー11,000円(1mmあたり)
※料金はすべて税込表示、2023年6月時点の情報です。

問い合わせ
・Web
・LINE
・電話:0120-545-861 ※受付時間9:00~21:00

TCB東京中央美容外科 

TBC東京中央美容外科は、開院8年で全国に90院以上を展開しています。

患者の施術満足度が94.94%と高く、リピート意向も高い美容クリニックです。患者を第一に考え、高品質と低料金の両立を目指しています。

施術時の痛みを抑えられるように麻酔へこだわり、希望にあわせて数種類の麻酔を併用も可能です。

LINEや電話での予約も可能ですが、Web予約限定で20,000円offのクーポンを配布しているため、Webから申し込む方がお得です。

料金
電気メス4,980円(2mm以下)
レーザー除去4,980円(1mm以下)
くり抜き法10,200円(1mmあたり)
切開法19,800円(1mmあたり)
※料金はすべて税込表示、2023年6月時点の情報です。

問い合わせ
・Web
・LINE
・電話:0120-86-7000 ※受付時間9:00~23:00

まとめ

ほくろは生まれつきとは限らず、さまざまな原因で増えることがあります。

ほくろが突然増えたり短期間で形や大きさが変わったりする場合は、外科的治療が必要な悪性腫瘍の可能性もあります。

心配な方は、医療機関を受診して診察を受けましょう。新たにほくろが増えたとしても、多くの場合は問題ありません。

見た目の印象を左右するほくろは、生活習慣に気をつけられればある程度予防できます。

また、ほくろが増えたとしても、レーザー治療や除去手術で取り除けます。

今回紹介したほくろを消す対策やおすすめの美容医療クリニックを参考に、適切な方法でケアしましょう。

<参考>
品川スキンクリニック 
東京美容外科 
TCB東京中央美容外科

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