AGA治療に必要な期間は?発毛が実感できるまでの期間と継続治療について

AGA治療を利用する方にとって最も気になるのは費用かと思いますが、その次に気になるのは「どのくらいの期間、治療を続ければ良いのか」ということでしょう。

どのくらいの期間治療を続けるのかということを考えると、最終的に治療にどのくらいの料金が必要かもわかります。

クリニックの口コミなどを見ると「数か月程度で効果が実感できると考えていたけれど、全然効果が実感できない」とおっしゃっている方や、「途中でAGA治療を止めてしまった結果、髪の毛がまた薄くなってしまった」という意見も多く投稿されています。

しかし、AGAは数ヶ月で終わるような治療ではありません。長期間付き合っていく必要があるのが、AGAという病気です。

そこで今回はAGA治療はどの期間どれぐらいの期間続ければよいのかについて一緒に考えていきましょう。

著者情報 内田純平hair-care編集部
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。

AGA治療の期間について|完治するものではないので数年単位の継続が必要

まず結論から言うと、AGA進行性の病気で、完治するものではないので、数年単位の継続が必要になります。

これは多くの方が勘違いしていることなのですが、AGAは完治する病気ではありません。

進行性の病気であり、「完治」という概念は存在しないのです。

確かに効果を実感できるまでの期間で考えると、早い人で3ヶ月、遅くて1年程度で効果を実感できる場合が多く、「髪の毛がある程度生えてきたから、もう治療は受けなくて良いのではないか」と思う方が多いと思います。

しかし実際はそんなことはなく、AGA治療は数年にわたって続ける必要があります。

AGA治療を受けて、せっかく髪の毛がかなり生えそろったのに、AGA治療を止めてしまった結果、また元の薄い状態に戻ってしまったという方も多くいます。

AGA治療は基本的にAGAの進行を防ぐフィナステリドやデュタステリドという薬と、発毛を促すミノキシジルの外用薬を合わせて利用することが多いです。

髪の毛が生え揃ってきた場合、ミノキシジルの利用だけを止めてフィナステリドデュタステリドを継続し、AGAの進行を防ぐというのが一般的な方法だと言われています。

AGA治療で発毛が実感できるまでの期間は「3ヶ月~1年」が目安

AGA治療で発毛が実感できるまでの期間は3ヶ月から1年間が目安です。

もちろんこれは治療を止めるまでの期間ではなく、「発毛が実感できるまで」の期間です。

個人差があり、生活習慣やAGAの進行度合い、利用している薬の濃度や種類などによって大きく異なってきますが、基本的に多くの方が3ヶ月から1年間以内に効果を実感できるケースが多いようです。

少なくとも3ヶ月未満で効果が実感できることはあまりないので、1、2ヶ月目で効果が実感できなくてもあまり焦らず、利用しているプランが正しいかどうか見直した上で気長に待ちましょう。

発毛が実感できてからは「減薬」し、低コストに予防・維持しよう

費用の目安
予防・維持のコスト月額3,000円~5,000円
発毛を目指す場合のコスト月額8,000円~20,000円

発毛が実感できてからは、減薬して低コストに予防や維持を継続することが大切です。

髪の毛が増えて理想の頭髪に近づいてきたら、発毛の治療は一旦止めて予防のための治療に切り替えることをおすすめします。

発毛のための治療費が浮きますし、必要のない治療を続けることで副作用が発生するリスクを避けることもできます。

予防のための治療費の目安はおよそ毎月3,000円から5,000円程度で、発毛のための治療費の目安は毎月8,000円から20,000円程度なので、後者の料金が浮くことを考えると金銭的にもかなり余裕ができます。

この切り替えのタイミングは必ず医師に相談するようにしましょう。

医師から特に提案もされず、「髪の毛が生えてきたから」といきなり個人の判断で減薬や治療の中断を行ってしまうと、瞬く間に元の毛量に戻ってしまうということも考えられますし、医師は一人ひとりの健康状態や頭皮の状態などを把握した上で毎月の薬を処方しているので、「医師からの提案があるまで待て」とまでは言いませんが、必ず医師に薬の量を減らして良いか確認してからにしましょう。

薬の量を減らしてよいかは目視で判断できないことも多いので、マイクロスコープで頭皮の状態を調べたり、毛髪のホルモン量を調査したり「本当に減薬して大丈夫か」を診察してくれたりするので、それまでは個人の判断で動かないようにしましょう。

毛髪が増えたからと中断しないように注意

そして最も大切なのは、治療を完全に中断しないことです。「毛量が増えたので、AGAを予防する薬も利用しなくて大丈夫だろう」と中断してしまうと再びAGAの症状進行し、髪の毛が減ってしまうことも多々あります。

何故かというと、本記事で何度かご説明していますが「AGAは完治することのない、進行性の病気」だからです。何も対策を行わなければ、また同じような箇所がどんどん薄くなっていきます。

それを避けるためにも、しっかりとAGAを予防するフィナステリドやデュタステリドなどの内服薬はたとえ量を減らしたとしても完全に中断することはせず、長い目で付き合っていく必要があります。

もし「どうしても完全に薬を中断したい」という方は医師にしっかりと相談する必要がありますし、ほとんどの医師が「完全に薬を止めることはおすすめしない」と言うでしょう。

また、髪の毛が薄くなることを覚悟で薬の利用を中断する方もいますが、最終的に再びAGAが進行し、治療にお金がかかるようにもなるので、長期的な目線で考えると、たとえ少ない量でもAGAを予防する薬は利用しておいた方が安くつくという場合も往々にしてあります。

まとめ

今回はAGA治療に必要な期間について考えてきました。

発毛が実感できるまでの期間と、継続しなければいけない期間は大きく異なり、基本的に発毛が実感できるまでは3ヶ月から1年、そして継続は数年単位でしなければいけません。

AGAは進行性の病気で、完治しない以上、基本的には一生付き合っていくものだと考えておいた方が良いです。

毎月料金がかかるものなので、完全に中断したいと考える方も多いでしょうが、再び薄毛が進んでしまい、積極的に発毛を促すためのミノキシジルなどを利用するようになった場合、余計にお金がかかるということもあります。

医師と相談の上でAGAの進行を食い止める薬だけに切り替えたり、その薬の量を減らすなどしてうまくAGAと付き合っていきましょう。