AGAは20代でも発症する？判別方法と治療方法について解説

「最近抜け毛の量が増えてきた」
「おでこが広くなってきた気がする」
「昔より髪にハリやコシが無い」…と悩む20代の方は少なくありません。

しかし、多くの方は症状を実感していても「まだ20代だし、大丈夫」「最近仕事が忙しくて疲れているから、しっかり食事と睡眠時間を確保すれば抜け毛も減るだろう」と治療に踏み切れない場合も多いです。

AGAは「進行性の病気」なので早い段階で対処すれば費用も安く済みますし、将来薄毛の心配をしなくても良くなりますが、なかなか診察を受けるまでには至らない方が多いのが実情です。

そこで今回は20代の方がAGAを発症する確率やメカニズム、なぜ早い段階で治療することで予算を抑えられるのか、について解説していきます。

20代で薄毛が気になる方はもちろんのこと、「まだ大丈夫だろう」と思っている方にもぜひ読んでいただきたい記事です。

hair-care編集部
内田 純平
30代前半の頃から薄毛に悩み、さまざまなAGAクリニックを調査しました。実際に飲み薬や育毛剤だけに限らずメソセラピーやHARG療法などの治療方法を試し、一時期は植毛まで考えました。が、無事に復活できました。その経験を活かしてAGAに悩むの皆さんのサポートをしていきたいと考えています。

AGAは20代でも発症します【10人に1人の割合】

残念ながら、AGAは20代でも発症します。

　日本人男性の場合には 20 歳代後半から 30 歳代にかけて著明となり，徐々に進行して 40 歳代以後に完成される．25 年前の本邦における男性型脱毛症の統計から，日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約 30％と報2764 ● 日皮会誌：127（13），2763-2777，2017（平成 29）男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン作成委員会告されている8）．この発症頻度は現在もほぼ同程度であり，20 代で約 10％，30 代で 20％，40 代で 30％，50代以降で 40 数％と年齢とともに高くなる9）．

引用：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

日本皮膚科学会の発表でもこのように記述があり、20代の方は約10人に1人がAGAを発症するという計算になります。

AGAは基本的に遺伝が原因で発症する、進行性の脱毛症です。

頭皮マッサージやタンパク質、亜鉛を摂取しているかどうかはさほど重要ではなく、薄毛になるかどうかはほぼ遺伝で決まります。

「まだ自分は若いから」「食事や頭皮マッサージをちゃんとすればまた生えてくる」などと考えず、気がついた段階で診察を受けることをおすすめします。

最近ではAGAの治療を受けられるクリニックも多く、初診無料のクリニックも多いので、「治療を受けるかどうか」ではなく、「自分がAGAか否も確認してみる」くらいの気持ちで診察を受けてみても良いかもしれません。

自分がAGAなのかどうか、判別するための方法

「少し抜け毛が増えた」「おでこが広くなってきた気がする」程度で、自身がAGAなのかどうかはっきりと判別できない方がほとんどでしょう。

そこでここからは自分がAGAのなのかどうか判別するための方法を3つご紹介していきますので、一緒に確認していきましょう。

1．AGAの特徴から判別する方法

AGAが原因で起こる薄毛は大きく分けて3種類あり、代表的なものに「M字ハゲ」という種類がまず挙げられます。文字通り「M」の形に後退していく薄毛のパターンであり、正面から見た際にアルファベットのMのような形をしています。

また、U字に薄毛が進行するパターンもあります。前から見た「U」の形に見える為、U字ハゲと呼ばれています。

そしてO字型に薄毛になる「O字ハゲ」のパターンもあります。頭頂部が薄くなり、上から見た時に「O」のように見える形で、「つむじハゲ」などと呼ばれる場合もあります。

上記3つの種類の薄毛、いずれかが当てはまる場合はAGAの可能性が高いので、AGAクリニックで診察を受けることをおすすめします。

2．20代のAGA症例から判別する方法

20代のAGAの症例から判別するという方法もあります。

例えばベアAGAクリニックのInstagramではさまざまなモニター治療を受けてくださった患者様の症例をご紹介しており、20代の方も治療を受けています。

20代の肌でもAGAを発症する可能性は十分にありますので、Instagramから症例などを確認してみましょう。自身の薄毛の症状と似ているものがあったら、AGAかもしれません。

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ベアAGAクリニック　新宿院(@bea_agaclinic_shinjuku)がシェアした投稿

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1人目の方は頭頂部と前頭部分の薄毛が目立つ状態で、先ほどご紹介した分類だと「U字」と「O字」の両方が当てはまります。しかし、5ヶ月間でかなり大きな効果があり、しっかりと発毛できています。

2人目の方は前頭部の薄毛が気になる状態でしたが、9ヶ月でしっかりと発毛を実現することができました。

3．クリニックで診察してもらう方法

最も確実なのはクリニックで診察してもらう方法です。

オンラインで診察を受けるだけでも高い確率でAGAかどうかを判別することはできますが、特におすすめなのは対面で診察を受ける方法です。

マイクロスコープを用いて毛根や頭皮の状態を詳細に確認することができるのはもちろん、毛髪に含まれる「ジヒドロテストステロン」と呼ばれるAGAを引き起こす可能性のある悪玉男性ホルモンの量を確認することもできるので、ご自身がAGAかどうか、どの程度症状が進行しているかなどを確認することが可能です。

また、AGA治療は薬が身体に合わないこともあるので、診察のついでに血液検査で一般的なAGA治療薬が身体に合うか確認するのもおすすめです。

20代からでもAGA治療をするべき？治るの？

AGAは進行性の病気であり、「完治」という概念が存在しません。

これだけ聞くと「治らないのなら治療を受ける意味もないのでは？」と「治療を受けない」という選択肢を取る方も多いかもしれませんが、AGAの治療はぜひとも受けていただきたいものです。

AGAは確かに完治はしませんが、進行を食い止めることはできますし、発毛を促進する薬と合わせて用いることで抜けてしまった髪の毛も再び生やすことができます。

特に20代の方はまだ「抜け毛が増えてきた」「少し頭皮が薄くなってきた」という段階の方も多いので、その場合は発毛を促進する薬は用いずに、AGAの進行を抑制する薬だけを用いて治療することも可能です。

AGAの進行を抑えるだけの治療の場合の予算は発毛しなければいけない場合と比べると毎月数千円程度安くなりますので、早い段階で治療しておいた方が薄毛に悩まされる心配はありませんし、何より予算が安く済みます。

　先ず男性型脱毛症に関しては，12件のランダム化比較試験を解析した，3,927名の男性被験者を対象とした観察期間12カ月～24カ月以上のシステマティック・レビューにおいて，脱毛部1cm2あたりの硬毛数は投与6カ月後（p＜0.001），投与24カ月後（p＜0.001）のいずれの時点でもフィナステリド投与群がプラセボ群より有意に増加していた

引用：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

こちらは日本皮膚科学会のフィナステリドを用いた実験の結果ですが、実際にフィナステリドを投与された人達はプラセボ薬を投与された人たちよりも硬毛数が有意に増加しているとのことです。

つまりAGAは治療を行えば進行を食い止めることもできるし、発毛も期待できるということです。

こちらは日本皮膚科学会の論文で発表されていることなので信憑性が高く、安心して治療を始めることができます。

20代からでもできるAGAの治療方法と費用を解説

ここからは20代からでもできるAGAの治療方法と費用についても解説していきます。

進行度合いやどのくらい髪の毛を生やしたいか、予算はどのくらいか、などによって選ぶことができますので、大きく分けて3つに分けてご紹介していきます。

1．AGAを「予防」するための治療

まずはAGAを予防するための治療です。

この治療はまだ薄毛が目立たないものの抜け毛が増えてきた方や、将来薄毛になるのが心配という方向け、つまり発毛は目的としない、現状維持を目指す治療になります。

AGAを予防するための治療は基本的にフィナステリド、またはデュタステリドを用いて行われることがほとんどです。

AGAの原因はジヒドロテストステロンという悪玉男性ホルモンが前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体に結合し、TGF-βという脱毛因子を増えることです。

つまり、このジヒドロテストステロンを抑制すれば良いので、ジヒドロテストロンを発生させる原因である5α還元酵素をフィナステリド、デュタステリドで抑制する、という仕組みです。

5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型が存在し、フィナステリドはⅡ型、デュタステリドはⅠ型とⅡ型を抑制してくれます。

月の予算はおおよそ3,000円から5,000円ほどとなっています。デュタステリドの方が料金が高い場合が多いです。

2．AGAを予防しつつ「発毛」も目指す治療

ACを予防しつつ、発毛を目指す治療も受けることができます。

これはAGAの進行を抑制する機能のあるフィナステリド・デュタステリドを用いてAGAの進行を抑制しつつ、ミノキシジルの外用やミノキシジルの内服などを用いて行われる治療です。

しかし、下記のようにミノキシジルの外用は日本皮膚科学会の論文でも利用を推奨されている一方で、内服は国内未承認であり、「絶対に安全」とは言えないので自己判断で利用しましょう。

まず男性型脱毛症に関しては，2％ミノキシジル液を用いた5件のランダム化比較試験41）～45）を解析した，924名の男性被験者を対象とした観察期間24週のシステマティック・レビューにおいて55），2％ミノキシジル群ではプラセボ群に比べ，脱毛部の総毛髪数がベースラインより平均で20.90本（95％信頼区間9.07～32.74）と有意に増加した．

以上のように，ミノキシジル外用の発毛効果に関して，高い水準の根拠があるので，男性型脱毛症に 5％ミノキシジル，また女性型脱毛症に 1％ミノキシジルを外用するよう強く勧める．

引用：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

ミノキシジル内服の有用性に関して臨床試験は実施されていない．ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない．また，男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない．それにもかかわらず，全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に，医師が安易に処方したり，一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので，医薬品医療機器等法の観点から問題視されている．
多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく，内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に，胸痛，心拍数増加，動悸，息切れ，呼吸困難，うっ血性心不全，むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある．
以上のように，ミノキシジルの内服療法は，利益と危険性が十分に検証されていないため，男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる．

引用：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

また、AGAを予防しつつ発毛を目指す治療の予算はおよそ毎月8,000円から15,000円ほどとなっております。

3．自毛植毛による治療

続いて自毛植毛による治療方法です。

「自毛植毛」とは文字通り自身の髪の毛を植毛する治療方法なのですが、AGAの影響を受けていない後頭部の髪の毛や側頭部の髪の毛を細胞ごと移植するので、定着した後は髪の毛が生え変わり続けるという「半永久的に効果のある治療方法」です。

しかし、その分おおよその予算は250,000円〜800,000円となっており、かなり費用がかかります。

金銭的に厳しいという方も多いと思いますので、無理に自毛植毛を行うことはおすすめしません。特に20代の方でAGA治療にここまで予算を割ける人は多くないでしょう。

しかし、分割払いができるクリニックなどもありますので、「どうしても自毛植毛を利用したい」という方は利用してみるのも良いかもしれません。

20代から行うAGA治療で抑えておきたいポイント

20代から行うAGA治療において押さえておきたいポイントは大きく分けて5つあります。

それぞれ治療を行う前に知っておきたい、大切なポイントなのでしっかりと確認していきましょう。

Point1．治療費の目安は毎月3,000円～15,000円

治療費の目安が毎月3,000円から15,000円ということは注意しておくべきポイントでしょう。

先ほども簡単に治療費についてはご紹介しましたが、毎月これだけの料金がかかるとなってくると経済的にもかなり負担がかかると思います。

そこでおすすめなのは可能な限り料金が安いクリニックを利用することであり、オンライン専門のクリニックは料金が安い傾向にあります。

「安いクリニックでは満足のいく治療を受けられないのではないか」と心配する方も多いかもしれませんが、基本的にほぼ全てのクリニックで処方される薬はフィナステリド、もしくはデュタステリド、そしてミノキシジルの外用薬です。

つまり処方される薬は全く同じなので、どこから購入しても、AGAの専門としてきちんと営業しているクリニックならば全く問題はないでしょう。

全額返金保証を用意していたり、丁寧な対応が売りだったりとそれぞれクリニックに特徴ありますが、「とにかく安くAGA治療をしたい」という方はコスパを重視しても特に問題はありません。

Point2．発毛効果が実感できるまで半年程度は必要

「発毛効果が実感できるまで半年程度は必要である」ということもあらかじめ覚えておいた方が良いでしょう。

AGA治療を始めた人の中には1か月や2か月などで効果が出ると勘違いしている方も多く、SNSの書き込みなどを見てみても「AGA治療を始めて1ヶ月も経ったのに何も効果が感じられない」「むしろ抜け毛が増えた」と書き込んでいる方も多くいます。

🌻AGA治療開始2ヶ月後と、3ヶ月を見比べ🤔
1ヶ月かけたのに変化はなし💦

やってる本人は早く生やしたいのに、なかなか生えてこない😅

なんか受験勉強みたい😱
特に始めた時は、
結果はでないし
焦る
また同じ思いをするとは・・・😅#薄毛#若ハゲ#生えない#費用 pic.twitter.com/H3nAbJZxVF

— つるべー　薄毛男子のAGA治療体験記 (@thurube_aga) April 25, 2022

しかし、どれだけAGAの効果が早く現れる方でも3ヶ月はかかりますし、平均で半年、長いと1年以上かかるという方もいます。

効果が見られなくても直ぐには焦らず、長い目で治療を続けていきましょう。

「どうしても不安だ」「いつになったら生えてくるのか」とほとんどの方が焦るでしょうから、その際は医師に経過について確認してみましょう。

AGAの専門家として、あなたの頭皮の状態や利用している治療薬などを検討し、あとどのくらいで効果が出るかを「予想する」ことはしてくれるはずです。

Point3．治療を中断してしまうと再び薄くなる可能性が高い

ここまで口酸っぱいほど何度もお伝えしているようにAGAは進行性の病気であり、完治はしません。

つまり治療を中断してしまうと再び髪が薄くなる可能性が非常に高いのです。

AGA治療を受けた方の中には治療薬が高い効果を発揮し、むしろAGAを発症していない人と比べても「フサフサ」と呼べるようなほど髪の毛が増える方もいます。しかしそうした方でも治療を一切止めてしまうと、また髪の毛は抜け始めてしまい、もとのような薄毛に戻ってしまう場合も多いです。

そこで治療を「完全に止める」のではなく、薄毛の進行を抑制する薬だけを利用したり、その薬の自体の量も減らしたりなど、工夫をすることが大切です。

先ほどプラン別の予算についてご紹介しましたが、発毛を目指すプランの予算が毎月8,000円〜15,000円である一方で、薄毛を抑制するプランは3,000円〜5,000円ほどで利用できます。

予算を抑えるためにも長く治療を続けるためにも、定期的に発毛の度合いを確認し、プランを柔軟に変更していくことも大切です。

Point4．AGA治療薬の副作用に注意

AGA治療においては副作用はつきものです。

性機能障害については相対危険度が1.39（95％CI，0.99～1.95）とフィナステリド投与群がプラセボ群より上昇する傾向があるとしている29）

引用：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

デュタステリドの副作用に関して，前述の国際臨床試験において37），有害事象頻度はリビドー減少3.3％，インポテンツ5.4％，射精障害3.3％，韓国の712例，平均観察期間204.7日の市販後調査39）では，リビドー減少1.3％，インポテンツ1％，射精障害0.1％であった．他方，前述の国内非ランダム化試験（120例，52週間）38）では，リビドー減少8.3％，インポテンツ11.7％，射精障害5.0％と比較的高率であった38）．以上より，投与にあたっては添付文書の記載をよく読んだ上で，性機能障害を含めた副作用についても十分な説明と同意が必要である．

引用：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

ミノキシジルの有害事象として，男女を通して瘙痒，紅斑，落屑，毛包炎，接触皮膚炎，顔面の多毛などが報告されている．2％および5％ミノキシジル液を比較した，393名の男性被験者を対象とした，観察期間48週までのランダム化比較試験では50），瘙痒，接触皮膚炎といった皮膚症状の出現率は5％ミノキシジル群で6％と，2％ミノキシジル群（2％），プラセボ群（3％）より高かった．

引用：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」より

上記の3つはそれぞれフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル外用の副作用について言及しているものであり、AGA治療において、一定の確率で副作用が起こる可能性があります。

特にデュタステリドはフィナステリドと比べて体内に滞在する時間が約12倍程度とされており、高い効果が期待できる一方で副作用の可能性も高いといわれています。

自身の身体にフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなどのAGA治療が合っているかどうかは血液検査で確認できることもあるので、対面で治療を受ける際はなるべく血液検査を受けておく事をおすすめします。

【注意】初期脱毛について

また、副作用と呼べるかはわかりませんが、初期脱毛について知っておかないと抜け毛の多さに驚く、途中で治療を止めてしまう方もいるかもしれませんので、お伝えしておきます。

AGAの治療薬としてメインで用いられるフィナステリド、デュタステリドはヘアサイクルを整える効果があります。

ヘアサイクルには成長期、休止期、停滞期の3種類があり、文字通り髪の毛が成長する成長期、成長が止まる休止期、そして髪の毛が抜けるのを待つだけの停滞期に分けられるのです。

AGAは男性ホルモンであるテストステロンと5α還元酵素が結びつくことでジヒドロテストステロンという物質が発生し、それが原因で成長期が極端に短くなってしまうことで起こります。

そこでフィナステリド、デュタステリドを用いて還元酵素を抑制しヘアサイクルを整えることでAGA治療が進んでいくのですが、ヘアサイクルを整える際に一度短くて薄い髪の毛は抜けてしまうのです。

これを初期脱毛と呼ぶのですが、ほとんどの方に起こる症状です。

初期脱毛が発生したということは薬が効いている証拠であり、もうすぐ髪の毛が生えてくるという兆候でもあるのですが、これを「ただ髪の毛が抜けただけ」と勘違いし、治療をやめてしまう方も多いので、あらかじめ「初期脱毛はAGA治療において避けては通れない道」であるということも覚えておきましょう。

Point5．AGAはオンライン治療対応のクリニックも多い

AGA治療が受けられるクリニックで、オンライン治療に対応しているクリニックも数多くあります。

「感染症が怖いし、あまり外に出たくない」
「忙しくてなかなか時間を作れない」
「クリニックに通う最中に知り合いに見られて、AGA治療を受けていることを知られたくない」など、さまざまな理由でクリニックに通いたくない方は多いでしょう。

近年ではAGAオンクリやDMMオンラインクリニックなどのようにオンライン専門のクリニックも存在するほどAGAをオンラインで治療することは一般的となっています。

オンラインでのAGA治療では予約した時間にビデオ通話に参加し、医師に頭皮の状態を確認してもらったり、カウンセリングを受けるだけで薬を処方してもらえます。

もちろん対面ではないのでマイクロスコープを用いた頭皮の詳細な検査や血液検査などを受けることができませんが、ほとんどの場合、しっかりと頭皮の状態について診察してもらえるので、「絶対に頭皮を詳細まで見てもらいたい」という方以外は基本的にオンラインでも十分でしょう。

特にオンライン専門のAGAクリニックは料金が安いことが多く、クリニックフォアのように毎月4,015円からAGA治療を受けられるクリニックもあるので、予算を抑えつつ治療を受けることができます。

まとめ

今回は20代の方がAGAかどうか判別する方法や治療方法、治療する際に押さえておきたいポイントなどについてご紹介してきました。

薄毛は比較的中年の方の悩みであるというのが多くの方の常識でしょうし、「10代や20代で薄毛を発症するなんて、自分に限ってあり得ない」と思う方も多いかもしれません。

しかし、残念ながらAGAは遺伝するものなので、普段からしっかりとシャンプーをしていても、亜鉛を摂取していても発症するものは発症してしまいます。

大事なのはなるべく早い段階から治療を始めることであり、治療が早ければ早いほど薄毛を食い止められますし、料金も安く済みます。

最近ではカウンセリングや診察を無料で行っているクリニックもありますので、「もしかしたら自分もAGAかも」と思った方は、一度診察だけでも受けてみることをおすすめします。